USBメモリーの書き込み禁止とは?解除する方法について
USBメモリーが書き込み禁止になってしまう原因
USBメモリー書き込み禁止とはUSBポートにUSBメモリーを挿しこんでもデータの書き込みやフォーマットができない状態をいい、原因にはいくつかのことが考えられます。まず、USBメモリーは機種によって「書き込み禁止スイッチ」と呼ばれるものが装備されている機種があります。このスイッチがONの状態になっていると、USBメモリーは書き込み禁止の状態となり、データを書き込んだりフォーマットすることはできません。
次に、企業のオフィスなどで使用されているパソコンでは、機密情報の持ち出しを制限していることが多く、USBメモリーのデータを読み込むことはできても、書き込めないように設定されていることが少なくありません。
また、こうした制限をしていない場合でも、特定のパソコンのみ、書き込みができないというようなこともあります。たとえば、Windowsでは書き込めるのに、Macでは書き込めないといったケースです。これは、「NTFS」というファイルシステムでUSBメモリーがフォーマットされている可能性があります。
ただし、パソコンのUSBポート自体が故障していて書き込みができないような場合にはファイルシステムが原因ではなく、パソコン自体の問題となります。このほかに、USBメモリーが書き込み禁止になる原因としては、セキュリティソフトが起因していることが少なくありません。
USBメモリーの機種によっても異なりますが、USBメモリーをパソコンのUSBポートに挿入した際に、2つのドライブが表示されるようであれば、この可能性が考えられます。こうしたUSBメモリーでは、もともとUSBメモリー内に格納されているセキュリティソフトが起動して、書き込み禁止の状態となるのです。この場合、USBメモリーが書き込み禁止の状態になってしまうばかりではなく、内部のデータを閲覧することすらできないこともあります。
USBメモリーが書き込み禁止になるのは故障?
USBメモリーが書き込み禁止になった時に、本体そのものの故障が考えられますが、USBメモリーに書き込み禁止設定を付けている状態が原因なこともあります。なぜなら、USBメモリーには様々なタイプが存在し、かつては書き込み禁止スイッチが搭載されていた製品も少なくありません。故障と判断する前に確認する事項として、USBメモリーの書き込み禁止スイッチがオンになっていないかという点をチエックしましょう。
USBメモリーは、基本的な構造としてUSB接続端子→コントローラー基盤→フラッシュメモリーという順にPCからのバスパワー給電を受けます。フラッシュメモリーは、最初からユニバーサル基板に装着されている製品だけでなく、USBメモリーにmicroSDを挿入して使用する製品も存在するからです。何度もUSBメモリーをPCへ抜き差ししたり持ち歩いているうちに、書き込み禁止スイッチを入れてしまっている可能性があるわけです。
自分で購入した製品ならばフラッシュメモリー挿入型か単体のUSBメモリーか分かりますが、古いタイプのUSBメモリーには書き込み禁止スイッチがスライド式で付いていました。microSDにも同様に書き込み禁止スイッチが付いていることがあるので、両方共に確認することから始めると良いです。次に、USBメモリーへの書き込み禁止エラーがPC画面上に出るものの、読み出しは通常通り出来るならばファイルのプロパティーを確認してみると良いです。USBメモリーの故障を疑う前に、USBメモリー自体にソフトウェア的に読み取り専用属性を付けてしまっていないか確認する必要があります。
USBメモリー全体は外付けドライブとして認識されているので、ドライブ名を右クリックしてプロパティーを開いて属性欄が読み取り専用としてチェックを付けられていないか確認します。USBメモリー全体で読み取り専用属性が付いていなくても、フォルダーやファイル単体で読み取り専用属性を付与してしまっている可能性があるので、個別にチェックが必要です。
書き込み禁止スイッチと読み取り専用属性を付けているという両方共に引っ掛からなかったならば、この時点で初めてUSBメモリーの故障を疑うことになります。フラッシュメモリー挿入型ならば、microSDを抜いて他のUSBメモリー変換アダプターへ挿入して同じく書き込み禁止エラーが出ないか確認すると良いです。microSD自体に問題がなければ、他の変換アダプター経由では書き込み可能ですから、コントローラーチップの故障と考えられます。USBメモリーの故障は、他の原因を排除した結果として導き出されるものです。
USBメモリーの書き込み禁止を解除してフォーマットするには?
USBメモリー書き込み禁止となる原因はここまでのようにさまざまですが、まず、USBメモリーの「書き込み禁止スイッチ」がONの状態になっている場合には、OFFにすることで書き込みやフォーマットが可能になります。
また、オフィスなどにおいて、パソコン側でUSBメモリーへの買い込みが制限されているような場合には、企業のセキュリティの担当者に相談してみましょう。こうした環境では、レジストリの設定によって書き込み禁止にするといった方法がとられますが、許可なくこの設定を変えることは問題発生の原因ともなるため、お勧めできません。
次に、Windowsでは書き込めるのに、Macでは書き込み禁止になるというケースでは、NTFSでフォーマットするのではなく、「exFAT」や「FAT32」といったファイルシステムでフォーマットしなおします。
フォーマットの際には、USBメモリーに保存されているデータをいったん別の場所へコピーしておき、Windowsであればパソコン画面上に表示されているUSBメモリーのドライブを右クリックして「フォーマット」を選択し、FAT32かexFATでフォーマットすることにより、Macでも書き込むことができるようになります。そして、何らかの原因でパソコンのUSBポートが故障している可能性がある場合には、ドライバの更新を試してみましょう。
この方法を試しても問題が解消されない場合には、パソコンの修理を依頼する必要があります。最後にセキュリティソフトによって書き込み禁止となってしまうケースでは、セキュリティソフトを起動し、書き込み禁止状態を解除することで書き込みが可能になります。ただし、パスワードが設定されている場合、これを忘れてしまうと書き込み禁止の解除ができなくなってしまうので注意が必要です。
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