〈プロ解説〉折りたたみ自転車、おすすめ15選 選び方や注意点も紹介
近年では、タイヤが小さくカジュアルに街乗りできる自転車の人気が高まっています。その1つが折りたたみ自転車です。コンパクトで小回りが利き、軽快に走れます。
折りたたみ自転車は種類も豊富で、タイヤサイズや走行性能などの違いがあります。
そこで今回は、折りたたみ自転車を選ぶポイントや、購入前に知っておきたい注意点をご紹介します。おすすめ人気商品も参考にしてください。
目次
まずは、筆者が選ぶ折りたたみ自転車5選
おすすめポイント
アルミフレームを採用し、7.8kgのとても軽量な車体になっています。タイヤは14インチ、変速は3段という必要最小限の構造。クイックリリースレバーによる折りたたみ方式で、あまり力がいらず簡単に折りたためるため、男女問わず人気のあるモデルです。トップチューブとペダルの付け根付近にあるボトムブラケットをケーブルでつなぐことにより、フレームにトライアングルを形成し、ヒンジの蝶番部分を中心にフレームへの負荷を軽減させて強度と耐久性を高めています。
おすすめポイント
アルミフレームを採用している電動アシストタイプの折りたたみ自転車です。バッテリーから供給される電源によってLEDライトを光らせ、暗い夜道も安心の光量で周囲を照らします。日常使いも想定されていて、カギも標準装備。バッテリーを取り外すのも同じカギなので、煩わしさがありません。メーカーオプションも充実していて、前カゴやUSB出力アダプター、輪行バッグなどの純正品を用意。本体につけられるか心配をしなくてよいのも魅力です。
- Tern(ターン)
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Verge N8
- 税込み81,536円(Amazon)
-
中短距離のスポーツ走行にぴったり
おすすめポイント
日本人の体格にあわせて作られ、乗りやすく疲れにくいのが強みです。フレームはアルミ、フロントフォークは強い力に耐えうる鋼材のハイテンなので、軽いうえに地面からの振動吸収性も高くなっています。前はシングル、後ろは8段ギアとなっていますが、フロントギアの台座が装備されており、走るシーンにあわせてフロントをダブルギアに換装できます。変速の幅を広げられ、急勾配の坂を登る際の助けになります。また、折りたたんで持ち運ぶ際に車体が開いて暴れるのを防ぐため、たたまれた部分がマグネットで固定されるように設計されています。
おすすめポイント
アルミフレームを採用し、12インチタイヤを装着。リフトフォールディングシステムという特殊な折りたたみ方を採用していて、簡単にたためるうえ、そのままキャスターのようにタイヤを転がしながら運べます。タイヤはかなり小さいですが、大きめのギアクランクと7段変速によって走行性も確保していて、見た目に反した高速走行が可能です。またホイールベースは短いですが、重心が低く安定した走りも期待できます。
おすすめポイント
スチール製のフレームながら、軽さを実現したモデル。そのうえ折りたたみの構造も簡単でわかりやすく、工具を使わずスピーディに折りたためるのも人気の1つです。中でもアーバンモデルは変速が2段で、平坦な道を短時間走るだけならシンプルで使いやすい自転車になっています。ハンドルのタイプはM字状のMiddleとフラットなLowの2種類から選べて、乗車スタイルにあわせて設定できるのが特徴です。タイヤは16インチで大きすぎず小さすぎず、快適に走行できます。
折りたたみ自転車のメリット
ポイント解説
折りたたみ自転車には収納性、持ち運びやすさ、走り出しの軽快さといったメリットがあります。一方で折りたたむ操作を覚える必要があり、ヒンジの蝶番になっている部分は劣化しやすい点に注意が必要です。通勤・通学で毎日長距離を走るような使い方よりは、近所への買い物の足にしたり、車や電車に持ち込んで旅行先で乗ったりするのに向いています。使い道を明確にしたうえで、ここから紹介するどのメリットを優先させるかを考えて、購入モデルを決めるのがおすすめです。
優れた収納性|省スペースで屋内保管がしやすい
Photo by iStock
折りたたみ自転車は、タイヤが小さめで、車体フレームの真ん中あたりから半分に折れるタイプのものが主流。コンパクトに折りたためるため、家の中で管理するにしても場所をとりません。室内で保管することは盗難防止になるほか、雨や直射日光を避けられるため、自転車の寿命を延ばすことにも繋がります。
購入する際は、折りたたみ時のサイズを確認し、自分の家に置きやすい大きさのものを選びましょう。12、14インチなどの小径タイヤほど、車体も小さくなります。
持ち運びやすさ|車や電車に乗せて活用
Photo by iStock
車や電車に乗せやすいのも、折りたたみ自転車の便利な点です。引き返せないほど自転車で遠くまで走っても、公共交通機関で帰りの手段を確保することができます。タクシーのようなセダン車にも乗せられるコンパクトさは、一般的な自転車には真似できないメリットです。
遠方で故障してしまい現地で修理できる場所が見つからなくても、車や電車で帰れます。修理は持ち帰ってからでOKです。
輪行バッグに入れるのもラク
電車などの公共交通機関に自転車を乗せる際は、輪行バッグという専用の袋に入れるのがマナーです。タイヤの大きなスポーツ自転車の場合、車輪を外して輪行バッグに入れ、装着するときには左右のバランスを確認したり、ギアやブレーキの調整をし直したりと大変手間がかかります。
一方、折りたたみ自転車は、車輪を付けたまま折りたたんで輪行バッグに入れられるので、手間が大きく省けます。旅先などで電車やバスにスムーズに乗り降りできて便利です。
輪行バッグは汎用サイズのものもあれば、メーカーが独自に開発し、その自転車専用のバッグとして車体とセットで販売しているものもあります。ピッタリと収納できるので、バッグに余計なダブつきができず、よりラクに持ち運べます。
ポイント解説
持ち運びやすいとはいえ、輪行の際は折りたたみ自転車を持って、駅の階段を上り下りすることも。重いと移動が大変ですので、購入の際には自転車の軽さにも注目しましょう。
走り心地|タイヤが小さいのでラクに発進
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タイヤが小さいぶん発進に必要な力が少なく済み、スムーズに動き出せます。
一般的な自転車で走行するような感覚で使いたい方は、軽快に走れるものを選びましょう。折りたたみ自転車は1回の漕ぎで進む距離が短くなりがちです。
変速機が多段になっているものや、ギア比が特に重めに設定され、進む距離が長いとうたっているものがおすすめです。
街乗り用折りたたみ自転車がギア比2.9前後なのに対し、スポーツ系折りたたみ自転車は4.8前後と1漕ぎの距離が長く設定されているモデルもあります。
電動アシスト機能つきを選ぶ手も
Photo by iStock
折りたたみ自転車にも、電動アシスト機能付きのタイプが存在します。当然ペダルの漕ぎが軽くなり、ラクに乗れるようになっています。最近では、バッテリーからスマホの充電ができるモデルも。災害など非常時には、電力の供給源としても役立ちます。
バッテリーやモーターを積んでいるため、車体は重くなりますが、バッテリーの小型化で一昔前よりは軽くなっています。
折りたたみ自転車と電動アシスト自転車のメリット・デメリットを両方持っているので、自分の使い方に合っているか検討してみてください。
折りたたみ自転車のポイント・注意点
ポイント解説
折りたたみ自転車を選ぶ際に注目したいポイントや注意点を4つご紹介します。
① タイヤサイズで走行性が変わる
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一般的な自転車の場合、タイヤの外径は26~27インチが多いですが、折りたたみ自転車は20インチ以下のものが多く、小さいものだと12インチ、そのほか14、16、18、20といったサイズがあります。
タイヤが小さいと漕ぎ出しが軽くなるため、信号で止まることが多い街中で、止まっては走り出して、を繰り返すのに向いているといえます。
一方で、タイヤが小さいと段差を乗り越えることに向いていない、ふらつきやすい、タイヤの消耗が激しいといったデメリットもあります。
安定性があり長時間走行しやすいのはタイヤが大きいもの。軽くて頻繁に折りたたみを繰り返しやすいのはタイヤが小さいものです。使い道に応じて選ぶと良いでしょう。
② 軽さを求めるなら素材に注目
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車体が軽いほど折りたたみの作業や持ち運びがしやすく、走るときの漕ぎも軽くなります。しっかりしたメーカーのサイトであれば、車体フレームやハンドル、フロントフォークの素材が表示されているはずです。
スチール製は重く、アルミ製は軽い、ということに注目して選んでみましょう。
高級モデルでは、フォークにさらに軽いカーボンを使用しているものもありますが、管理が難しい面もあり上級者向けになります。
③ 15kgを超える安物には注意
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無名メーカーの安い車体には注意しましょう。見た目だけは折りたたみ自転車の形をしていても、普通のママチャリに折りたたみ機構を加えただけの重い自転車などもあります。
折りたたみ自転車は本来、フレーム、ブレーキ、変速機などが専用設計です。ママチャリの部品を流用してコストを削減している車体が軽くなるはずがないので、重量はしっかり確認しておきましょう。
電動でもないのに15kgを超えていたら重すぎです。
④ カゴは邪魔になることも
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ほとんどの場合、ママチャリのようなカゴは取り付けできません。しかし、折りたたみ自転車用として、ハンドルにフックで引っかけて固定するタイプのものがあります。
とはいえ、装着すると折りたたむ際にカゴの厚みによって折りたためないことがあるので注意しましょう。
装着した状態でカゴ自体をたためる商品もありますが、やはりコンパクトさに欠け、折りたたみ自転車としての本来のメリットを活かせなくなります。
また、カゴが標準装備されているモデルもありますが、カゴがある分、重くなるといったデメリットもあります。
折りたたみ自転車のおすすめメーカー
ポイント解説
折りたたみ自転車の購入を検討している方におすすめのメーカーを3つご紹介します。
DAHON(ダホン)
最も歴史のある折りたたみ自転車メーカーの1つです。独自の技術でコンパクトかつ走行性能が高い自転車を多く生み出し、独特な折りたたみ機構で特許も持っています。
NANOO(ナノー)
コンパクトさと持ち運びやすさを追求した折りたたみ自転車メーカーです。車輪が小さく、自転車を折るのではなく、ダウンチューブを持ち上げてホイールベースを縮める独特のスタイル(リフトフォールディングシステム)で収納できます。
折りたたんだ状態でもタイヤが可動し、自転車を押して歩けるため、キャスターの取り付けもいらずラクに持ち運びが可能です。
BROMPTON(ブロンプトン)
イギリスのメーカーで、職人が手作業で作っていることで有名です。折りたたんだときのサイズがとても小さく、コインロッカーにも入れられるほどコンパクトになります。
〈編集部PICK UP〉折りたたみ自転車、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数ある折りたたみ自転車の中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
ギア数 |
タイヤサイズ |
電動アシスト機能 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
【筆者おすすめ】DAHON(ダホン) 折りたたみ自転車 K3 |
7.8kgの軽さを実現 |
幅650×奥行280×高さ590mm(折りたたみ時) |
7.8kg |
3 |
14インチ |
なし |
|
【筆者おすすめ】Panasonic(パナソニック) オフタイム ELW074 |
充電3時間で最長約50km走れる |
幅570×奥行1520×高さ930mm(組み立て時)/幅490×奥行880×高さ670mm(折りたたみ時) |
20.6kg |
7 |
前18/後20インチ |
あり |
|
【筆者おすすめ】Tern(ターン) Verge N8 |
中短距離のスポーツ走行にぴったり |
幅790×奥行380×高さ720mm(折りたたみ時) |
11kg |
8 |
20インチ |
なし |
|
【筆者おすすめ】NANOO(ナノー) 折りたたみ自転車 12インチ アルミ製 |
たたみやすい特殊なフレーム構造 |
幅550×奥行950×高さ1130mm(組み立て時)/幅260×奥行650×高さ1000mm(折りたたみ時) |
11.5kg |
7 |
12インチ |
なし |
|
【筆者おすすめ】BROMPTON(ブロンプトン) Cライン アーバンモデル |
軽くてシンプルな人気モデル |
幅585×奥行270×高さ565mm(折りたたみ時) |
Middle/11.16kg、Low/11.15kg |
2 |
16インチ |
なし |
|
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) AL-FDB161 |
片手で楽に持てる軽量アルミフレームを採用 |
約750×410×550mm(折りたたみ時) |
約10.0kg |
1 |
16インチ |
なし |
|
ルノー(RENAULT) LIGHT10 |
7段変速が可能なスタイリッシュサイクル |
830×430×630mm(折りたたみ時) |
約10.8kg(ペダル、スタンドを除く) |
7 |
20インチ |
なし |
|
フィアット(Fiat) AL-FDB207V |
スタイリッシュなデザインと安定性を両立 |
840×510×610mm(折りたたみ時) |
約12.7kg |
7 |
20インチ |
なし |
|
ダホン インターナショナル(Dahon International) ギミックD6 |
普段使いにちょうどいいエントリーモデル |
幅840×奥行340×高さ650mm(折りたたみ時) |
14.7kg |
6 |
20インチ |
なし |
|
ルノー(RENAULT) PLATINUM LIGHT6 |
アルミバテッドフレームを採用した軽量モデル |
650×380×560mm(折りたたみ時) |
約6.8kg(ペダル、スタンドを除く) |
1 |
14インチ |
なし |
|
ハマー(Hummer) FDB206FAT-BIKE |
ファットバイク仕様の折りたたみ自転車 |
890×490×650mm(折りたたみ時) |
約17.7kg |
6 |
20インチ |
なし |
|
マイパラス(My Pallas) MF208 NAUGHTIX |
衝撃を吸収するリアサスペンション搭載 |
920×370×650mm(折りたたみ時) |
約17.5kg |
6 |
20インチ |
なし |
|
オオトモ(otomo) CANOVER CA-M1 |
車への積載や輪行に便利なコンパクトモデル |
650×450×440mm(折りたたみ時) |
約10kg |
6 |
14インチ |
なし |
|
トランスモバイリー(TRANS MOBILLY) NEXT206 |
スライド脱着式モバイルバッテリーを採用 |
810×500×650mm(折りたたみ時) |
約13.5kg |
6 |
20インチ |
あり |
|
21Technology AO260 |
通勤・通学や買い物など幅広いシーンで活躍 |
長さ1,000×奥行440×790mm(折りたたみ時) |
約25.7kg(バッテリー含む) |
1 |
26インチ |
あり |
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