Lofree Flow Lite JISレビュー|薄型メカニカルキーボードの魅力と便利に使うポイントを紹介
薄型デザインと心地よい打鍵感を両立したロープロファイルキーボードとして注目を集めている「Lofree Flow Lite JIS」。メカニカルキーボードでありながら、ノートPCの内蔵キーボードに近いスリムさと静かな打ち心地を実現したモデルです。
薄型デザインに加え、静音性に配慮した打鍵感や日本語配列(JIS)への対応など、見た目だけでなく実用性も意識した設計が特徴。自宅作業から外出先でのモバイルワークまで、幅広いシーンで使いやすい一台に仕上がっています。
この記事では、ガジェット・PCライターの山本竜也さんが、実際にLofree Flow Lite JISを使って感じた3つの魅力をレビュー。薄型メカニカルキーボードに興味がある方や、心地よい打鍵感とデザイン性を両立させたキーボードを探している方は、ぜひ参考にしてください。
Lofree Flow Lite JISの3つの魅力
まずは、Lofree Flow Lite JISを実際に使って感じた本機の魅力について紹介します。
① 気持ちのいい打鍵感と高い静音性
筆者撮影 ※Kailhと共同開発したキースイッチ Voidを採用。気持ちのいい、癖になる打鍵感
山本竜也さん
「ロープロファイルキーボード(薄型キーボード)」といえば、ペチペチとした独特の軽い打ち心地や、カチャカチャという機械的な音が一般的でした。
しかし、Lofree Flow Lite JISは、キースイッチメーカーのKailhと共同で開発した独自の静音キースイッチVoidを採用。また、薄型のキーボードでありながらガスケットマウントを搭載しており、高級なカスタムキーボードのような、しっとりと指に吸い付くような打ち心地を実現しています。「コトコト」という低く落ち着いた打鍵音は、一度味わうと病みつきになる心地よさです。
長文のタイピングでも指の疲れを感じにくく、静音性が高いため、オフィスやカフェでの作業でも周囲を気にせず使えます。
② 待望のJIS配列と実用性の高さ
筆者撮影 ※Lofree製品では待望となる、JIS配列を採用したLofree Flow Lite JIS
山本竜也さん
これまでのLofreeのキーボードは英語配列のみでしたが、Flow Liteシリーズに、日本ユーザー待望の「JIS配列(日本語配列)」がラインアップされました。エンターキーの形状や「かな/英数」の切り替えなど、慣れ親しんだ操作感をそのまま持ち込めるのは、仕事道具として選ぶ上で決定的なメリットです。
また、「Lite(簡易版)」という位置付けでありながら、機能面では上位モデルのFlowを上回る部分もあります。
具体的には、前作にはなかった角度調整用のチルトレッグ(折りたたみ式スタンド)が追加され、傾斜を変えて手首の負担を軽減できるようになりました。さらに、音量調整が可能なボリュームコントローラーも搭載しています。
筆者撮影 ※Lofree Flowシリーズにはなかったチルトレッグを搭載(新発売のFlow2シリーズはスタンドあり)
③ ロープロファイルならではの快適さ
山本竜也さん
近年、種類が増えてきている「ロープロファイルキーボード」。その最大のメリットは、手首への負担の少なさにあります。
一般的なメカニカルキーボードは高さがあるため、手首を反らせて打つ必要があり、人によってはパームレストが必須となります。テンキーレスのコンパクトなキーボードを選んでも、パームレストを置くと机上の設置面積が広く必要になることも。
その点、パームレストなしでも手首を自然な角度に保てるロープロファイルキーボードは、デスク周りをスッキリさせつつ、腱鞘炎などのリスクも軽減できます。
Lofree Flow Lite JISをより便利に使うポイント
次に、Lofree Flow Lite JISをより便利に使うために押さえておきたいポイントを紹介します。
専用ソフト「Lofree Key Mapper」でのカスタマイズ
筆者提供 ※専用ソフトの「Lofree Key Mapper」でカスタマイズが可能
山本竜也さん
Flow Liteは、専用ソフトウェア「Lofree Key Mapper」により、キーマップの変更やマクロの設定が可能です。アプリはWindows専用ですが、macOSの場合は専用Webサイトから同様の設定を行えます。
分割式のスペースバーを採用しているので、左側を「スペース」、右側を「エンター」などに割り当てられます。
また、Lofree Flow Lite JISのような75%レイアウトのキーボードは、エンターの右側に「Home」「End」「PgUp」「PgDn」などのキーが配置されることが多いのですが、誤入力の原因になることも。そういった場合は、これらのキーを無効化することも可能です。
上位モデル「Lofree Flow」シリーズとの違い
筆者撮影 ※Lofree Flow 84(上)とLofree Flow Lite JIS(下)。Lofree Flowシリーズはキーカスタマイズができないため、誤入力の原因となるエンターキー右側のキーを外した状態
山本竜也さん
購入時に迷うのが、アルミボディを採用した上位モデル「Lofree Flow(無印)」シリーズとの違いです。
Lofree Flowシリーズはフルアルミの重厚感と剛性が魅力ですが、角度調整ができないのが難点と言えば難点。一方、今回のFlow Lite JISはボディが樹脂製(ABS)になったことで軽量化され、持ち運びも容易になりました。
見た目の高級感こそLofree Flowシリーズに軍配が上がりますが、「2.4GHz接続対応」「角度調整可能」「軽量」「価格の安さ」という実用面ではLite JISが圧倒的に優れています。「据え置きで見た目重視なら無印」「実用性とコスパ重視ならLite JIS」という選び方がおすすめです。
ホットスワップ対応で広がる楽しみ
山本竜也さん
Lofree Flow Lite JISには、静音リニアタイプのVoid軸が採用されています。
非常に打鍵感がいいスイッチではありますが、「もっとクリック感が欲しい」「重いスイッチのほうがいい」という人もいるかもしれません。そういった場合には、スイッチを交換することも可能です。
ホットスワップに対応しているので、付属のツールを使い、簡単にスイッチを引き抜けます。交換用のスイッチは公式サイトで購入可能です。スペースやエンターのみ重いスイッチに変える、ゲームでよく使うWASDだけタクタイルに変える、といったカスタマイズも行えます。
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