背中で「見る」？ ハプティクスベルトで視界を感じ取る視覚サポートシステム「Artha」

「Artha」は視覚障害者向けに開発された視覚サポートシステム。背中に取り付けたハプティクスデバイスを通して、ユーザーが視界を認識できるという技術だ。

2025年3月現在、公式Webサイトから100台限定で予約注文を受付中で、価格は5,990ユーロ（約936,500円）となっている。

視界情報が触覚技術で背中に描き出される

「Artha」は、手持ちのメガネに専用カメラを取り付け、体に専用ベルトを装着して使用する。ベルトは衣服の下に着用でき、フル充電で最大8時間稼働する。

カメラが捉えた視界情報がベルトのデバイスに転送され、触覚技術で背中に描き出されることで、ユーザーが視界を認識できるという。

「Artha」のプロモーション映像では、被験者が介助なしで外を歩く様子や作業を行う様子が紹介されており、被験者の1人は「このシステムによってビデオゲームもプレイできるようになった」と語っている。

ハプティクス技術で世界が広がる？