赤ワインのおすすめ7選 贈り物として喜ばれるワンランク上の選び方とは
第7次ワインブームを迎えて以降の日本では、チリを中心とするリーズナブルなワインの拡大や国内ワイナリーが増えたことによる日本ワインの人気上昇などに伴い、食卓や飲食店でワインを楽しむシーンが増えています。
ワインは食卓を華やかに彩り、大切な人との時間を豊かにしてくれる特別な存在です。中でも赤ワインは、深いルビー色、複雑な香り、そして口の中に広がる豊かな味わいが五感を刺激し、心身に癒しを与えてくれます。
また、ワインはその成り立ちやラベルに記された名前やメッセージなど、単なる飲み物を超えた特別な意味を持つのも特徴です。食事や贈り物に添えることで、想いを伝えられるワインは、大人のコミュニケーションツールとしても人気です。
今回は、数ある中からおすすめの赤ワインと、選び方を紹介します。ぜひ参考にしてください。
赤ワインの特徴
Photo by iStock
赤ワインは黒ブドウが原料で、皮ごと発酵させることで生まれる深紅の色と豊かな味わいが特徴です。味わいを一言で表現するのは難しいほど、赤ワインは多種多様で、チェリーやブルーベリー、カシスやプラムなどワインごとにその傾向の異なる果実味を楽しめます。
さらに「タンニン」と言われるブドウの皮や種に含まれる成分が、ワインに独特の渋みとコクを与えます。また、ブドウ自身の酸味によるさわやかな飲み口と、熟成を通じて生み出される果実やハーブ、花や樹木、スパイスなどの複雑な香りが重なり合い、1本の赤ワインを構成しているのです。
赤ワイン選びのポイント
Photo by iStock
自分好みの赤ワインを見つける重要なポイントは、ブドウの品種です。
赤ワインの味わいを大きく分けると、フルーティーなものからスパイシーさを感じるものがあり、加えてアルコールから感じるボリューム感が軽口(ライトボディ)なものから重口(フルボディ)まであります。
ブドウの品種とその特徴を知っていると、ワインの味の傾向がわかりやすく、お気に入りの1本を選びやすくなります。
さらに産地の特徴を重ね合わせると、より味わいのイメージは明確になります。
おおよその傾向として、南半球の国々やアメリカでは、果実の味わいがより強く表現され、ヨーロッパの国々では繊細で複雑さのある香りや味わいを楽しめます。
ワンランク上の大人のワイン選び
Photo by iStock
ワイン選びのポイントは、自分の好みだけでなく飲んでほしい相手のことを考えて選ぶのが大事です。相手の好みを知らないときは、一緒にグラスを交わすその場や目的に合わせてワインを選ぶと、大切な人との時間がより充実したものになるでしょう。
おすすめの赤ワインを紹介
筆者おすすめの赤ワインを紹介します。ワインを楽しむシーンに合わせてお気に入りの1本を選んでみてください。
① シックス・エイト・ナイン・ナパ・ヴァレー・レッド
家族の幸せや健康を祈って、お祝いやパーティーの席で選びたいワイン
アメリカを代表するワイン産地カリフォルニア、ナパヴァレーのワイン。ジンファンデルというアメリカを代表する濃厚な果実味のあるブドウ品種に加え、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーをそれぞれ絶妙にブレンドしています。
ラベルに大きく書かれた「689」という数字は、「バラバラのものが1つに融合する」という意味を持ち、それぞれの数字は「6-幸福、8-豊かさ、9-長寿」を表しています。おめでたいシーンにぴったりな1本です。
② アント 高山村 メルロー
日頃の感謝の気持ちを伝えるのにぴったりなワイン
長野県の北東部、高山村で生まれた日本ワイン。メルロー100%で作られ、優しい果実味と繊細な酸味が特徴です。ベリー系のアロマにナツメグや胡椒のスパイスを感じます。
すっきりとした後味で、幅広い食事との相性も良いです。
名前の「アント」は、地元信州の言葉で「ありがとう」の意味。日頃の感謝の気持ちを伝える席におすすめのワインです。
③ アタ・ランギ ピノノワール
新しい門出を祝うのにぴったりなワイン
注目を集めているニュージーランドのピノ・ノワール。こちらのアタ・ランギは、インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション(ロンドンで開催される世界最大級のコンテスト)で最優秀ピノ・ノワールに3度も選ばれるなど、ニュージーランドを代表するワインです。
果実味の強さに加えて、バラやオークなど、花木の香りがしっかり溶け込んだ複雑味のある味わいで、その余韻は長く続きます。
マオリ語で「夜明けの空」「新しい始まり」を意味するアタ・ランギという名前から、転職や独立、結婚など新たなスタートを祝うのにぴったりなワインです。
④ シャトー・シャス・スプリーン
心配ごとや不安に悩む相手を励ますときの1本
フランスのワイン銘醸地ボルドーのスタイルをしっかり体現したワイン。カベルネ・ソーヴィニヨンを主体にメルローをブレンドし、カシスやブラックベリーなど黒果実系のアロマに繊細なタンニンがバランスよく仕上がっています。
フランス語で「憂いを払う」という意味を持つ「シャス・スプリーン」という名前から、心配ごとや悩みを抱える相手に「大丈夫だよ」というメッセージを伝えるのにぴったりで、一晩じっくりと話を聞きながら飲み明かしたい1本です。
⑤ クロ・デュ・ヴァル・ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨン
勝利への応援や祝いの席で飲みたいワイン
アメリカのワイン史において重要な出来事、70年代のパリ・テイスティング事件。高級ワイン産地のフランスと当時まだワイン新興国のアメリカで計10本のワインがブラインド・テイスティングで対決し、結果アメリカのワインが勝利しました。
そしてその10年後、同じワインを10年熟成させリベンジマッチをした際、優勝したのがこちらのワインです。
力強さだけでなく、上質なバランスを兼ね備えた勝利のワイン。共に飲んで応援したり、勝利を期待して贈り物としてプレゼントしたりするのにも適しています。
⑥ カマルカンダ プロミス
仕事で成功を勝ち取った人に、苦労や努力を労う気持ちを伝えるワイン
イタリアの著名な醸造家 ガヤがプロデュースする、メルローとシラー、さらにイタリアで多く栽培されるサンジョベーゼをブレンドしたワインです。
ブラックベリーやチェリーの濃縮した果実の甘みとスパイシーな香り、タバコの香ばしさが絶妙。「カ・マルカンダ」は、現地の言葉で「望みのない交渉」を意味します。
名前にはガヤがワイン造りに最高の土壌を探し、18回にも及ぶ交渉の末にようやく手に入れた経験が込められています。何度も努力を重ねて結果を出した人へ、努力を称え、苦労を労うための贈り物としても良い1本です。
⑦ ル・セー・ド・カロン・セギュール(2019年)
愛を伝えるワイン
フランス ボルドーで格付3級に位置する知名度のある有名なワイン、シャトー・カロン・セギュール。
18世紀に複数の有名シャトーのオーナーだったセギュール公爵が、とくにこのワインを愛し「我が心はカロンにあり」と名言を残したことで、このシャトーのワインには象徴的なハートマークのラベルが付けられています。
シャトーがリリースするサードワイン(手頃な価格にするため、より樹齢の若いブドウなどで作られたワイン)にあたるこのワインは、ボルドースタイルで作られているものの、よりフレッシュな果実味を楽しめます。
これから結婚する2人の食卓を彩るワインとしてもおすすめです。
関連記事はこちら
お酒の記事はこちら
-
LINEの友達登録をお願いします!
LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!
XでMoovooをフォロー!
Follow @moovoo_