スキーヘルメットのおすすめ10選 選び方のポイントや人気メーカーを紹介
スキーヘルメットは、転倒や衝突などから頭を守るアイテムです。
子供から大人まで豊富なサイズが揃っており、バイザー付きやMIPSテクノロジーといった機能性を高めたモデルもあります。
ここの記事では、、スキーアイテムに詳しい編集者が、スキーヘルメットの選び方に加え、ジロ・サロモン・アルピナなど人気メーカーのおすすめ商品を紹介します。
筆者
日本人の頭の形に合わせた設計で、快適なフィット感が魅力。GIROのゴーグルと相性が良い点もポイントです。
目次
スキーヘルメットって必要なの?
Photo by iStock
「ヘルメットはダサい」「面倒くさい」といった理由から、スキーヘルメットの必要性に疑問を感じている方も少なくないようです。
しかし、どんなにベテランのスキーヤーでも、転倒やスキーヤー同士の衝突などのトラブルで、頭に衝撃を受けるリスクがあります。
ヘルメットは、こうした危険から頭部へのダメージを軽減する役割を果たしてくれます。
全国スキー安全対策協議会の「スキー場傷害報告書*」によれば、事故にあったスキーヤーのうち12〜13%台の高率で頭部を強打していることが判っており、ヘルメット着用が強くすすめられています。
各メーカーから、おしゃれで機能的なヘルメットが多数発売されているので、ヘルメットを着用し安全にスキーを楽しみましょう。
スキーヘルメットの種類
スキーヘルメットは、用途によってフリーライド用とレース用の2種類に分類できます。
フリーライド用は軽量で快適装備が充実
フリーライド用ヘルメットのほとんどが、イヤーパッドが付いたハーフヘルメットタイプです。耳元が広がって脱着しやすく、使いやすさと快適性に長けています。
軽量で安全性の高いインモールドシェル構造のものが多く、エアインテークホールやサイズ調節などの機能を搭載しています。
アルペン競技にはレース用ヘルメットが必須
レース用ヘルメットは耳まで覆うデザインが特徴です。
頑丈なハードシェル構造で製造されており、高い強度と安全性能を備えています。また、競技種目に応じてチンガードを装着できるよう設計されています。
FISやSAJが主催するスキー大会に出場するには、レギュレーションに応じたレース用ヘルメットの着用が義務付けられています。
スキーヘルメットの安全規格
スキーヘルメットには、各種安全規格が設けられており、代表的な規格として以下の2つが挙げられます。
- CE規格(EN 1077):ヨーロッパの安全規格で、衝撃吸収性、貫通抵抗性、保持システムなどの試験が行われます。クラスA(硬いイヤーパッド)とクラスB(柔らかいイヤーパッド)に分類されます。
- ASTM規格(ASTM F2040):アメリカの試験材料協会が定める規格で、CE規格と同様に衝撃吸収性、貫通抵抗性、保持システムなどが試験されます。
日本独自の安全規格はありませんが、上記の規格に適合しているヘルメットは、一定レベルの安全性が保証されています。
スキーヘルメットを選ぶ際には、安全規格に適合しているかを確認してみましょう。
スキーヘルメットの選び方と注意点
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サイズや機能性、ゴーグルとの相性など、スキーヘルメット選びのポイントを紹介します。
頭にフィットするサイズを選ぶ
ヘルメット選びでもっとも大事なポイントは、自分の頭に合うサイズを選ぶことです。
まずは、自分の頭囲(頭の一番大きい部分の周囲)を測ってみましょう。メジャーを眉の上あたりを通るように水平に一周させて測定します。
測定した数値に適合したサイズのヘルメットを選びますが、メーカーやモデルによってフィット感が異なる場合があるため、試着して確認することをおすすめします。
フィット感のチェックポイントとしては、ヘルメットを被った状態で頭を振って、グラつかないか、締め付けが強すぎないかを確認しましょう。
日本人の頭の形に合いやすいアジアンフィット
日本人と欧米人では頭の形に違いがあり、一般的に日本人は「短頭型(たんとうがた)」、欧米人は「長頭型(ちょうとうがた)」と呼ばれる傾向があります。
ところが、スキーヘルメットは、欧米人向けにデザインされたものが多く見受けられます。
もし、サイズが合っているのに被り心地に違和感がある場合は、Asian Fit(アジアンフィット)と記載のあるヘルメットを選ぶことをおすすめします。
日本人の頭の形に合いやすいように設計されているため、快適に着用できるでしょう。
ダイヤルでフィット感を調整できる
ヘルメットのなかには「サイズ調整ダイヤル」を回して、フィット感を調節できるモデルがあります。
インナーキャップ(ヘルメットの下に被る帽子)の有無などに合わせて、サイズを細かく調整できる便利な機能です。
ヘルメットの機能性をチェック
スキーヘルメットは、モデルによってさまざまな機能が搭載されています。
ゴーグルとヘルメットがひとつになったバイザー付き
バイザーレンズ一体型ヘルメットは、ゴーグルなしで着用が可能です。
眼鏡をかけたまま使用でき、バイザーを上下に動かして換気ができるので、眼鏡が曇りにくいという特徴があります。
また、バイザーが前後に動いてフィット感を調節できるタイプもあります。
転倒時の衝撃を緩和するMIPS搭載モデル
MIPS(ミップス)とは、「Multi-directional Impact Protection System(多方向衝撃保護システム)」の略称で、ヘルメットに搭載される安全技術のひとつです。
転倒時の衝撃を吸収・分散させ、頭部へのダメージを軽減する効果が期待できます。
MIPS機能搭載のヘルメットには、MIPSの黄色いロゴマークが表示されていることで確認できます。
ムレを防ぐベンチレーション機能
ベンチレーションはヘルメット内部の通気性を確保し、ムレを防ぐ機能です。
開閉可能なタイプと固定式のタイプがあります。
取り外し可能なイヤーパッド
多くのハーフヘルメットにはイヤーパッドが付いており、なかにはイヤーパッドを取り外せるモデルがあります。
暑い時はイヤーパッドを外すなど、用途に合わせて使い分けが可能です。
また、イヤーパッドの素材や形状によって、周囲の音が聞こえにくくなる場合があるため、音の聞こえ方も考慮して選ぶと良いでしょう。
ヘルメット選びの注意点
ヘルメットを選ぶ際、フィット感や機能性といった基本的な要素に加えて、見落としがちなポイントがあります。
次のポイントも考慮することで、より快適で安全なスキーを楽しむことができるでしょう。
ヘルメットとゴーグルの相性を確認しよう
ヘルメットとゴーグルの間にすき間があると、風や雪が入り込み、レンズが曇る原因になります。必ずヘルメットとゴーグルの相性を確認しましょう。
同じメーカーのヘルメットとゴーグルを選べば、デザインや形状が統一されているため、すき間ができにくい傾向があり、相性の面で有利と言えます。
また、ゴーグルクリップやゴーグルリテーナーの位置や形状を確認し、ゴーグルがずり落ちてこないかも確認しましょう。
インナーキャップとの相性も確認しよう
インナーキャップを着用すると、ヘルメットのフィット感が変わる場合があります。
試着時には、インナーキャップを被った状態で確認することをおすすめします。
〈編集部PICK UP〉スキーヘルメット、人気メーカーの売れ筋商品
数あるスキーヘルメットの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの製品を紹介します。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ展開 |
アジアンフィット |
MIPS搭載 |
安全基準 |
---|---|---|---|---|---|---|
SALOMON(サロモン) |
メーカー独自のヘルメット衝撃吸収技術を搭載 |
S(53-56cm)、M (56-59cm)、L(59-62cm) |
× |
× |
記載未確認 |
|
uvex(ウベックス) |
さまざまシーンにマッチ、オールラウンドモデル |
54-58cm、58-62cm |
〇 |
× |
CE EN1077 |
|
GIRO(ジロ) |
日本人の頭にフィット、快適な被り心地を実現 |
S(52-55.5cm)、M (55.5-59cm)、L(59-62.5cm) |
〇 |
〇 |
CE EN1077 |
|
OAKLEY(オークリー) |
安定した装着感、ダイヤル式フィットシステム搭載 |
S(53-57cm)、M (57-61cm)、L(61-65cm) |
〇 |
〇 |
CE EN1077、ASTM F2040 |
|
SWANS(スワンズ) |
安全性の高いハードシェルのエントリーモデル |
S(子ども用)、M (子どもから女性用)、L(大人用) |
〇 |
× |
CE EN1077 |
|
SMITH(スミス) |
より衝撃吸収性能を高めた、コロイドインモールド構造 |
S(55-59cm)、M (59-63cm)、L(63-67cm) |
〇 |
〇 |
CE EN1077、ASTM F2040 |
|
ALPINA(アルピナ) |
快適な滑走をサポートする、バイザー付きヘルメット |
55-59cm、59-63cm |
× |
〇 |
記載未確認 |
|
uvex(ウベックス) |
眼鏡使用可能、クールなミラーバイザー付き |
54-58cm、58-62cm |
× |
× |
CE EN1077 |
|
SALOMON(サロモン) |
バイザーが一体になった、スポーティーなデザイン |
S(53-56cm)、M (56-59cm)、L(59-62cm) |
× |
× |
記載未確認 |
|
SWANS(スワンズ) |
高い安全性を備えた、FIS認証レーシングモデル |
SM(54-57cm)、L (58-59cm)、XL(60-61cm) |
〇 |
× |
CE EN1077、ASTM F2040、FIS RH2013 |
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