ラピッドトリガー搭載、おすすめゲーミングキーボード5選 デバイスの力も借りてゲームを有利に進めよう
PCでFPSなどをプレイするなら、ゲーム用途に向いたキーボードであるゲーミングキーボードは、もはやなくてはならない存在。ゲーミングキーボードの中でも、FPSプレイヤーから注目を集め、定着しつつある機能のひとつが「ラピッドトリガー」でしょう。
この記事ではラピッドトリガーが注目されている理由や特徴を説明しつつ、同機能を搭載したおすすめのゲーミングキーボードを紹介します。
ラピッドトリガーキーボードの特徴:入力時のレスポンスが向上
ラピッドトリガーの利点は、アクチュエーションポイントとリセットポイント(リリースポイント)を設定できる点にあります。
当たり前ですが、キーボードは各キーを「押して離す」ことで入力するデバイスです。キーボード内では、キーごとに搭載された「キースイッチ」が、キー入力のオン・オフを判定しているのです。つまり、キーを押したときに「入力がオン」に変わって信号をPCに送り、離すと「入力がオフ」になって信号を送るのを止めます。
この、キー入力がオンになる位置(深さ)をアクチュエーションポイント、オフになる位置をリセットポイントと呼びます。
一般的なキーボードはアクチュエーションポイント・リセットポイントが固定されていますが、ラピッドトリガー対応キーボードはソフトウェアによってそれらポイントを変更できます。
アクチュエーションポイント・リセットポイントを変更すれば、「わずかにキーを押し込むだけで入力がオンになり、指を離した瞬間に入力がオフになる」という、操作へのレスポンスが向上するキーボードとして活躍します。
コンマ数秒の差が勝敗を分ける対戦ゲームの世界では、そうした利点を持つラピッドトリガー対応キーボードが注目を集めているのです。
ラピッドトリガーキーボードの選び方
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素早い操作を可能にするラピッドトリガー機能を搭載したゲーミングキーボードも、通常のキーボード選びと同様に、自分の好みや用途に合わせた選び方が重要です。
選び方1:サイズで選ぶ
キーボードのサイズは「フルサイズ(100%)」「テンキーレス(80%)」「75%」「60%」に大別できます。
英数字キー、ファンクションキー、ナビゲーションキー、テンキーすべてを備えたキーボードはフルサイズ(100%)キーボードと呼ばれます。全種類のキーを備えているため、仕事や一般的な用途に向いていると言えるでしょう。しかしながらキーが多い分だけサイズも大きいため、それだけデスク上の占有スペースは広め。FPSはしづらいかもしれません。
フルサイズからテンキーを省いたものが、テンキーレス(80%)キーボードです。テンキーの分だけ横幅は狭くなってFPSがしやすくなりつつも、一般用途としても機能性を損ねていません。また、テンキーレスから一部キーを取り除いた75%キーボードは、テンキーレスと同程度の使い心地ながら、よりコンパクトなサイズを実現します。
テンキーレスからファンクションキー、ナビゲーションキーなどを省いたものが60%キーボードです。一般用途はしづらいものの、コンパクトなサイズ感でゲーム用途として強みも増しています。
選び方2:配列の種別もチェック
一般的なキーボードには日本語配列(JIS配列)と英語配列(US配列)が存在しますが、ラピッドトリガー対応のゲーミングキーボードも同様です。
日本語配列キーボードには、「半角/全角」「かな」「無変換」など、専用のキーが設けられており、日本に住む多くの方が触れたことがあるキーボードだと言えます。
一方の英語配列ではそういったキーがなく、スペースキーやバックスペースキーが大きめに配置されることが多いです。日本語を入力しようと思うと、日本語配列とは違った使い心地になる点には留意しましょう。
選び方3:キーの押し込み具合を検知する仕組みを活用した機能も
ラピッドトリガーに対応しているキーボードが、アクチュエーションポイント・リセットポイントを範囲内で自由に設定できるのは、キーが押し込まれた深さを検知できるからです。
この検知の仕組みを活用し、1つのキーに2つのポイントを設定し、それぞれ別のアクションを割り当てる機能に対応した製品もあります。例えば浅く押したときは歩行、深く押し込めばダッシュといった使い方が可能になります。
選び方4:同時押し制御の「SOCD」機能はゲームルールに注意
最新のゲーミングキーボードには、ラピッドトリガー以外にもさまざまな機能が搭載されています。中でも記事執筆時点で話題に上がっている機能は、複数のキーを同時押しした際の挙動を制御するSOCD(Simultaneous Opposing Cardinal Directions)機能です。
上下・左右と、反対方向のキーを同時に入力していると、どちらかの方向のキーを離すまで何も入力していない状態になります。しかし、SOCD機能を使えば後から押されたキーを優先する設定が可能になり、FPSでキャラクターを動かす際に左右に素早く切り返すような動きを可能にします。
SOCDに関する機能は便利な一方で、プレイヤーの技能ではなくデバイス側の特殊な機能を用いることで実現する操作のため、対戦や大会などで使用できるかはタイトルごとでルールが異なります。例えばFPSの『Counter-Strike2』では自動入力機能はオフでプレイすることが求められていますので、プレイするタイトルごとに事前の確認をおすすめします。
〈PICK UP!〉ラピッドトリガー機能を備えたゲーミングキーボードのおすすめ5選
- Wooting
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Wooting 60HE+
- 税込み37,770円(楽天市場)
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「ラピトリ」を世界に広めた立役者!
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世界で初めて「ラビッドトリガー」機能が実装され、ブームを巻き起こすきっかけとなったキーボードで、プロeスポーツ選手の間でも愛用されている人気モデルです。
アクチュエーションポイントは0.1~4.0mmの範囲で設定できるほか、SOCD的機能「Rappy Snappy」も搭載。記事執筆時点では公式の販路はメーカーサイトのみですが、日本の輸入代理店でも扱われる予定です。
注意点は、日本語配列モデルを展開していないこと。なお、本製品は60%サイズのキーボードですが2024年10月ごろに80%サイズのモデルが発売定で、予約も開始しています。
- 東プレ
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GX1 Keyboard / X1UC13
- 税込み33,000円(Amazon)
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高級キーボード「REALFORCE」ブランドから生まれたゲーミングキーボード
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東プレの高級キーボード「REALFORCE」ブランドから登場した、テンキーレスサイズのゲーミングキーボード。REALFORCEの特徴である「静電容量無接点方式」のキースイッチを搭載し、独特の打鍵感を得られます。
日本語配列と英語配列、そしてキーの押下圧*が30gと45gから選べるバリエーション展開も魅力です。
アクチュエーションポイントは0.1~3.0mmの範囲で設定でき、SOCD機能「Kill Switch」も搭載。打鍵感も配列も自分に合う、高性能なラピッドトリガー対応キーボードを探している方に向いた製品です。
- Razer
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Huntsman V3 Pro Tenkeyless JP
- 税込み32,980円(Amazon)
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あのRazerもラピトリ採用。3サイズ&日英配列展開も魅力
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ゲーミングデバイスで有名なRazerによる、テンキーレスサイズの日本語配列キーボード。この「Huntsman V3 Pro」シリーズはバリエーションとして、テンキーレスサイズのほかにフルサイズと60%サイズも展開し、英語配列版も用意されており、好みのモデルを選びやすくなっています。
押下圧は40gと比較的軽く、アクチュエーションポイントは0.1~4.0mmの範囲で調整可能。また、SOCD機能「Snap Tap」、1つのキーに対して2つのアクションを割り振る「2段式アクチュエーション」も搭載しています。
標準的なキーに加え、アクチュエーションポイントなどを簡易的に表示しながら調整できるLEDアレイインジケーターも備えています。ショートカットを活用すれば手軽に設定の変更が可能なため、小まめに設定を変えたい方にもおすすめのキーボードです。
- SteelSeries
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Apex PRO TKL (2023)
- 税込み29,900円(Amazon)
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スマートディスプレイで情報を常時確認
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eスポーツブランドとして老舗のSteelSeriesによるテンキーレスサイズのキーボードで、日本語配列・英語配列の両方がラインナップされています。
アクチュエーションポイントは0.1~4.0mmの範囲で調整可能で、1つのキーに対して2つの操作をプログラムできる「2-in-1アクションキー」も備えています。
筐体右上に搭載された小型の「有機ELスマートディスプレイ」は、対応ゲームのステータス、Discordなどの通知、PCの各種システム情報などを表示できる点も特徴です。
なお、本製品以外の「Apex PRO」シリーズもラインナップされていますが、発売時期が異なり、仕様が少し異なります。例えば本製品は接続ケーブルを着脱可能ですが、キーボードにケーブルが固定されて外せない仕様の「Apex PRO」も存在します。ほかのシリーズ製品を購入を検討する際は、よく見比べてみましょう。
- エレコム
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VK600A
- 税込み22,980円(Amazon)
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コスパに優れた国産キーボード
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エレコムが2022年から展開しているゲーミングデバイスブランド「V custom」の製品で、65%サイズの独自の日本語配列を採用しています。
押下圧は打ち始めで30gと軽く、アクチュエーションポイントは0.1~3.8mmの範囲で調整可能。1つのキーに対して2つのアクションを設定できる「2ndアクション機能」も搭載しています。
プロゲーマーを含むチームによって生み出されたキーキャップの「ネオクラッチキーキャップ」は、キーが指に食いつきつつも離れやすい、ゲームプレイに適したキー形状と謳われています。
本製品に英語配列モデルはありませんが、同シリーズの後継作「VK720A」であれば日本語・英語どちらの配列も用意されています。なお、「VK720A」は75%サイズで、静音性が増しているといった特徴を備えています。価格は「VK600A」のほうが安いので、予算も頭に入れたうえで比較しましょう。
▼キーボードを手に入れたら、さっそくゲームを楽しみましょう。
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