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イベントではチケットもぎりが混雑の原因のひとつ。そんな混雑を解消できるかもしれないのが、NECの「どこでもゲートレス生体認証」だ。おおがかりな入場ゲートなどのセットは不要で、複数台のカメラなどのポータブル機器を置くだけで、どこでも顔認証システムを構築できる。イベントの行列待ちは過去の光景になるかもしれない。
1分あたり100人を同時認証
以前にbouncyでもNECの「ゲートレス認証システム」を取り上げている。こちらはカメラ一台を搭載した据置型の入場口が必要だが、「どこでもゲートレス生体認証」に入場口は不要。自由なレイアウトで複数台のカメラなどのポータブル機器を設置するだけ。立ち止まってカメラをのぞき込む必要はなく、来場者が歩いていく間に認証が完了する。複数のカメラで死角を少なくして、認証漏れを防ぐ仕組みだ。
確認モニターでは、事前に顔を登録している人に緑の枠がつき、登録していない人には赤い枠がつく。また、来場者向けのディスプレイなどに認証した人の名前やメッセージを表示できるほか、認証した人と連動する動物などのキャラクターを表示できる。
スマートグラスで非登録者をブロック
モニターに映る来場者をチェックするとなると、非登録者を見つけた時には通り過ぎてしまうかもしれない。
実際にイベントで運用する際は、警備員などのスタッフがスマートグラスを着用して来場者を確認する。目の前の人が登録者かどうかすぐにわかるため、登録していない人に声をかけるなどの対応が可能になるようだ。
2023年12月15日に行われたNECの研究開発・新規事業創出戦略発表会「NEC Innovation Day 2023」では、「どこでもゲートレス生体認証」のデモを体験できた。システムがセットされた通路では、実際に認証している様子がわかるよう、来場者を映すディスプレイが設置されていた。
実際に筆者がデモの通路を通ると、瞬く間に全員の顔に枠がつき、登録者と非登録者が判別されていた。NECの顔認証技術は市場シェア1位で、グローバル調査会社から世界1位の評価を受けるなど、高い認証精度を誇るという。
来場者の確認に顔認識を採用するイベントは珍しいが、このスピード感なら、行列の解消が期待できそうだ。