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ワイヤレスヘッドホンに小型の空気清浄機を取り付けた、斬新なデザインの「Dyson Zone」が登場した。掃除機や空調家電をてがけてきた、ダイソン初となるウェアラブルデバイスを実際に装着してみた。
「Dyson Zone」の価格は121,000円(税込)から。ダイソンの公式サイトや、家電量販店などで順次販売が始まっている。
シールドから清浄な空気を送風
「Dyson Zone」は1台で騒音と公害に対処できるワイヤレスヘッドホン。口周りに接触せずきれいな空気を届ける「非接触型シールド」が付属する。シールドをつけ外しすることで、音楽に加えてきれいな空気を感じられる。
磁石式のシールドを取り付けると、自動的に空気清浄機能がオンになる。ヘッドホンの耳部に小型のファンとフィルターを内蔵し、周囲の空気を取り込む。二層構造のフィルターが0.1ミクロン以下の微粒子や汚染物質を99%除去するという。浄化された空気はシールドを通り、口と鼻のあたりに送風される仕組みだ。
シールドは前後の間隔を調整できるほか、アゴまでスライドして位置を下げられる。シールドを下げると送風と音楽が自動的に停止。きれいな空気を吸いたい時はシールドを上げておき、人と話すときなどはシールドを下げると邪魔にならないようになっている。
没入感のあるアクティブノイズキャンセル
もちろんシールドを取り外して、ヘッドホン単体としても使える。全音域でクリアな音質にチューニングされており、アクティブノイズキャンセリングで没入感のある音楽体験が楽しめる。耳部の中にあるファンは音響に影響しない設計。空気清浄機を稼働させても振動や、音の歪みなどは感じなかった。
右耳をタップすると「アクティブノイズキャンセリング」と、周囲の音を取り込んで増幅する「外音取り込み」のモードを切り替えられる。右耳の後ろにあるボタンは「押す」に加えて、ジョイスティックのように上下左右に動かせる。楽曲の再生・停止、音量調節、1曲送り・戻し、早送り・巻き戻しなどを操作可能。1つのボタンで操作の幅が広く、使い勝手がよさそうだ。
また、左耳の後ろのボタンで空気清浄機の送風量を調節できる。
バッテリーの充電はUSB Type-Cで行う。フル充電で音楽再生のみだと最大50時間、空気清浄機を併用すると最大4時間使える。重量はヘッドホン単体で595g、シールド込みで670gとなっている。フィット感の高い作りのおかげか、装着してもさほど重みは感じなかった。
都市部の生活に対処するヘッドホン
ダイソンによると、現在、世界人口の半分以上が都市部に集中しているとのこと。今後さらに都市部人口は増加する見込みで、都市部の大気汚染や騒音の問題も増えていくことが予想されている。
「Dyson Zone」を身につけておけば、大気汚染が進むエリアでもきれいな空気を吸えて、ノイズキャンセリングにより騒音にも対処できるという1台になっている。
なお、いわゆるマスクとは異なり、口や鼻の周りは密閉されない。フィルターはウイルスを含む99%の微粒子を捕集するが、シールドの隙間から入る外気を完全に防ぐことは難しいだろう。体験会場では見当たらなかったが、シールドに装着して使う密閉型の「フェイスカバー」も付属するようだ。
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ダイソン