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朝日プリンテックの連帳式デジタル印刷機
カラーの美しい表現力で定評のある朝日新聞。その朝日新聞の印刷を担っているのが、朝日プリンテックだ。その技術力は、2012年には国際カラー印刷コンテストで世界第1位を獲得するほど。「そんな美しい紙面をいつか自分も飾ってみたい」と思う方、ご安心を。実は、小ロットの新聞印刷も朝日プリンテックではかなえてくれる。
小ロットの新聞でも効率的な印刷が可能に
新聞印刷というと、大型の新聞輪転機を想像する人も多いはず。もちろん朝日プリンテックも日本全国に朝日新聞を届けるべく、本社の築地工場を筆頭に八つの工場*1
で大型の新聞輪転機を備え、365日体制で稼働させている。しかし、それとは別に、築地工場では小ロットの印刷にも応える印刷機がある。それが「連帳式デジタル印刷機」だ。
*1 取材時の数値となります
デジタル印刷とは、従来のような版を使わずにイメージを直接印刷する印刷方法。連長式は、主に新聞印刷で用いるロール状の用紙を使用するものを指す。多品種小ロットの印刷に向いている。朝日プリンテックで運用している「連帳式デジタル印刷機」は、用紙幅いっぱいのインクジェット方式が採用されているので、分速340ページの高速印刷でも安定した生産能力を発揮する。また、印刷後の断裁、折り加工までの機能を備えているので、製品になるまでのスピードも早く、仕上がりがきれいだ。
さっそく試し運転をしてもらった。オペレーターが備え付けのコンピューターを操作すると、目では追えない速さで印刷から断裁、折り加工が行われ、あっという間に新聞となって排紙口から出てきた。しかも、次々に違う複数の海外紙が印刷されている。こうした連続して1部1部が異なる印刷(バリアブル印刷)も可能だ。この印刷機を使えば、海外紙など部数の少ない新聞も効率的に印刷することができるという。また複数の海外紙をまとめて配達できるため、輸送面でのCO2削減にも貢献できる。
子どもなら等身大ポスターも作れる
「連帳式デジタル印刷機」の可能性について、デジタル印刷チームの藤波温さん、加納弘幸さん、冨永真理子さんに話を聞いた。
——小ロットとは、具体的にどれくらいの部数に向いていますか。
冨永 1部から大丈夫です。コストや効率を考えれば、最大でも1千部ぐらいまでの印刷に向いています。
——海外紙以外では、どのようなものを印刷したことがありますか。
加納 イベントなどの記念号外や、カレンダー、ポスターなどがあります。記念号外などは、本当の新聞に載ったような気分になれて好評のようです。
藤波 ポスターというのは、一枚物の大きなものですね。最長1,524㎜(おおよそ新聞4ページ)まで印刷できるので、長尺で印刷したいものにも向いています。約1m50㎝ですから、お子さんなら等身大ポスターが刷れますね。以前、朝日新聞発行の「ジャパンラグビートップリーグ2020開幕版」を印刷しました。表面は試合日程表などの情報、裏面は16チームの注目選手の躍動する姿を新聞3ページ大に引き伸ばしました。リーグが終わった後は、ポスターとして利用してもらえるもので、大変好評だったそうです。
冨永 サッカースクールの号外を刷った時は、追加注文がきました。ご満足いただけたようだと、うれしかったですね。
——朝日プリンテックの「連帳式デジタル印刷機」の強みとは?
藤波 まず、印刷後の断裁や折り加工などの後加工機を付けている連帳式デジタル印刷機は、珍しいと思います。通常は、印刷したロール状の用紙を印刷機から取り外し、後加工機に付け直す作業が発生しますが、弊社は印刷から製品になるまでがワンストップ。そのぶん時間も手間も短縮できます。また朝日新聞のクオリティーに準拠するプロファイル(色の設定)をしていますので、色の再現力や紙質までも朝日新聞と同じようなイメージでお作りすることができます。
——今後、どのような印刷に可能性がありますか。
冨永 例えば水族館や動物園で来園いただいたお客様一人ひとりのパーソナル号外などは、おもしろいかもしれませんね。よく遊園地などで写真を撮ってもらえるサービスがありますが、あのように撮った写真を新聞に大きく引き伸ばしたものを後日お渡しする。大きな用紙に印刷されるので迫力があります。
加納 新聞以外にも、A4サイズなどの冊子も作れます。小ロットの災害時用の冊子や製品マニュアルなどにも向いていると思います。
藤波 バリアブル印刷を使って、一部ずつ内容を変えた記念号外を作ることも可能です。「そんなに部数はいらないけれど、話題性のある印刷物を作りたい」と、考えている自治体の観光事業や地域振興などにも役立てられると思います。
オリジナル新聞が朝日新聞クオリティーで、しかも1部から印刷可能という、朝日プリンテックの「連帳式デジタル印刷機」。「ぜひ、気軽に相談してください」ということなので、インパクトのある印刷物を作りたい、企業や自治体、イベント主催者は問い合わせをしてはいかが。
(お話を伺った方)
左から
株式会社朝日プリンテック
東京営業部担当部長 兼デジタル印刷チーム員 藤波 温さん
東京営業部デジタル印刷チーム技師 加納弘幸さん
東京営業部デジタル印刷チーム員 冨永真理子さん
*組織、所属などは撮影時点で記載しております
【お問い合わせ】
株式会社朝日プリンテック
TEL 03-6278-5680(代表)
https://asahi-pt.co.jp/
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