OCNモバイルONEのデメリット・メリット、気になる料金や使い勝手に注目!
「毎月のスマホ代を、できるだけ安くしたい」
そうしたスマホユーザーにとって選択肢のひとつになり得るのがOCNモバイルONE。ドコモの回線を利用する格安SIMのひとつで、月額550円(税込)から選べる手軽さと、30秒につき11円(税込)という通話料の安さも魅力です。
とはいえ、安さだけで選んでしまうと、使い始めてから後悔することも。メリットだけでなく、デメリットや注意点についても知っておくことが肝心です。
そこでこの記事では、OCNモバイルONEを契約する前に押さえておくべきポイントを解説します。乗り換え先がまだ決まっていない方もぜひ参考にしてみてください。
目次
OCNモバイルONEとは? 3種類のSIMカード
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OCNモバイルONEは、NTTドコモの子会社、NTTレゾナント株式会社が展開する格安SIMです。サービスエリアの広さや通信品質の高さに定評のあるドコモの回線を、格安料金で利用できるのが特長です。
OCNモバイルONEでは、契約できるSIMカードに以下の3タイプがあります。
音声対応SIMカード
電話やインターネット、SMS(ショートメッセージ)も利用する人向けのSIMカードです。スマホを使ううえで、もっとも一般的なタイプともいえます。
SMS対応SIM
インターネットとSMSに対応しています。音声通話をしたい人は、LINEやZoomなどのコミュニケーションアプリを利用することができます。
データ通信専用SIM
インターネットのみ利用可能。電話やSMSに対応していないiPadなどのタブレットや、スマホをモバイルルーターとして使いたい人に適したSIMカードです。
SIMカード |
用途 |
コース |
---|---|---|
音声対応SIMカード |
・インターネット |
・500MB/月:550円 |
SMS対応SIMカード |
・インターネット |
・3GB/月:990円 |
データ通信専用SIMカード |
インターネット |
・3GB/月:858円 |
ポイント解説
もっとも低料金で利用できるのは「音声対応SIMカード」の「500MB/月コース」です。月額550円(税込)という手軽さに加え、このコースに限り、ひと月あたり最大10分相当の無料通話が付いています。
OCNモバイルONEのデメリット・注意点7つ
OCNモバイルONEのデメリット・注意点について、まずは解説します。
注意点①:選べるコースが「最大10GB」まで
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Wi-Fi環境のない場所でも、配信動画やオンラインゲームを長時間楽しみたい人は、十分なデータ容量が必要です。OCNモバイルONEで選べる料金プラン(コース)の通信容量は、最大でも10GB/月。使い方次第では、足りなくなる可能性があります。
ポイント解説
注意点②:初期費用がかかる
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OCNモバイルONEは、契約時の事務手数料として3,300円(税込)に加え、SIMカード手配料として1枚につき433円(税込)かかります。
また、SIMカードのタイプやサイズを変更する場合でも、SIM変更手数料とSIMカード手配料がかかります。
例をあげると、「音声対応SIMカード」から「データ通信専用SIMカード」に変更する場合、SIM変更手数料1,980円(税込)とSIMカード手数料433円(税込)で合計2,413円負担することになるのです。
SIMカード |
変更手数料 |
SIMカード手配料 |
---|---|---|
音声対応SIMカード |
3,300円 |
1枚につき433円 |
SMS対応SIMカード |
1,980円 |
1枚につき433円 |
データ通信専用SIMカード |
1,980円 |
1枚につき433円 |
ポイント解説
初期費用を抑える方法として、「エントリーパッケージ」があります。OCNモバイルONEのエントリーパッケージは、Amazonなどで300円(税込)で販売されていて、初期手数料3,300円(税込)が無料になるアクティベートコードを手に入れることができます。
注意点③:店舗で「アフターサポート」を受けられない
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OCNモバイルONEへの申し込みは、全国にあるドコモショップでも対応しています。ただ、契約後のトラブルや設定方法などに関する相談は、公式サイトかオンラインサービス、または電話サポートを利用することになります。
・よくあるご質問
・問い合わせフォーム
・コミュニティサイト「教えて!goo ネット&スマホ QA」
・カスタマーズフロント(個人向け問い合わせフォーム)
・チャット
・電話サポート(OCNテクニカルサポート 0120-047-860)
電話による問い合わせは、混雑状況によってつながりにくいことがあります。公式サイトで混雑しやすい時間帯が紹介されているので、事前にチェックしましょう。
注意点④:支払い方法は原則、クレジットカードのみ
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OCNモバイルONEの利用料金は原則としてクレジットカードでの支払いとなりますが、クレジットカードを持っていない人は、カスタマーズフロントで相談を受け付けています。
(参考サイト:OCN公式サイト)
注意点⑤:SIMカードのみ、「eSIM」は非対応
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「SIMカード」とは、契約者のID番号が記録されたICカードを指し、端末に差し込むことで携帯電話会社が提供する通信サービスを利用できるようになります。
一方「eSIM」は、物理的なSIMが不要なタイプで、オンラインの手続きだけで通信サービスを利用できるようになるのが特長です。カードの受け取りや端末への差し込みといった手間が不要なので、申し込みから短時間で契約先の通信サービスを利用できます。
最新のAndroidスマホやiPhoneはeSIMに対応したものが主流になっていますが、OCNモバイルONEはeSIMに非対応で、SIMカードの契約のみです。
注意点⑥:通信速度の制限がやや厳しい
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OCNモバイルONEは、低速通信に切り替えることで、データ容量を消費せずにインターネット通信を利用できる「節約モード」があります。UQモバイルでも提供しているサービスで、データ容量を節約しながらスマホを利用できる一方、以下の点がデメリットといえます。
・節約モードでは、最大200kbpsに通信速度が制限される
・月間のデータ容量の半分にあたるデータ量を節約モードで使用すると、さらに通信速度が遅くなる場合がある(2段階制限)
UQモバイルの場合、節約モードでの通信速度は最大300kbpsですが、OCNモバイルONEは最大200kbpsと、大きく制限されます。
また、2段階制限があるのも特徴で、例えば「3GB/月」コースを契約していて、節約モードで1.5GB(3GBの半分)使用すると、節約モードでの通信速度がさらに遅くなることがあります。
月間で使えるデータ容量を超過した場合も同じで、最大200kbpsで継続してデータ通信を利用できるものの、低速通信のまま使用し続けていると、2段階制限によりさらに通信速度が遅くなる場合があるのです。
(参考サイト:「データ通信量」や「通信速度」はどうなってるの?/OCN)
注意点⑦:「未成年者」は契約できない
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OCNモバイルONEは、未成年者の名義で契約することはできません。親権者であれば契約は可能です。
OCNモバイルONEのメリット12個
ここからは、OCNモバイルONEの料金やサービスに関するメリットについて、詳しく解説します。
メリット①:低料金で利用できるコースが充実
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OCNモバイルONEは、低料金で利用できる月間10GB以下のコースが豊富です。同じデータ容量で他社の格安ブランドと比べても選択肢が多く、月額料金も比較的高くはありません。
月間データ容量 |
|||||
---|---|---|---|---|---|
500MB |
550円 |
- |
- |
- |
- |
1GB |
770円 |
- |
- |
- |
- |
2GB |
- |
- |
- |
- |
- |
3GB |
990円 |
1,078円 |
1,628円 |
2,178円 |
792円 |
4GB |
- |
- |
- |
- |
- |
6GB |
1,320円 |
- |
- |
- |
990円 |
8GB |
- |
- |
- |
- |
- |
10GB |
1,760円 |
- |
- |
- |
1,485円 |
15GB |
- |
- |
2,728円 |
3,278円 |
- |
20GB |
- |
2,178円 |
- |
- |
NEOプラン:2,090円 |
25GB |
- |
- |
3,828円 |
4,158円 |
- |
無制限 |
- |
3,278円 |
- |
- |
- |
ポイント解説
OCNモバイルONEは、月額550円から利用できます。また、月間で必要なデータ量にあわせて細かくコースを指定できるのもポイント。3GB以下のコースだけでも、500MB、1GB、3GBの3つのコースから選択できます。とはいえ、月間10GB以上必要な人は、他社の格安ブランドがおすすめです。
メリット②:通信品質の高さ
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国内の主要MVNO事業者の通信品質について、調査結果を示しているMM総研のプレスリリースによると、総合得点がもっとも高かったのはOCNモバイルONEでした。
MVNOとは、キャリアの回線をレンタルしてユーザーにサービスを提供している通信事業者を指します。MM総研ではOCNモバイルONE、IIJmio、mineo、BIGLOBEモバイル、日本通信SIM、イオンモバイル、donedone、J:COM MOBILEの8事業者を調査対象にピックアップしています。
調査した項目は、「Web表示」「マップ表示」「動画再生」「ギガ消費」「アプリダウンロード」「通信速度」の6つ。同じドコモ回線を利用しているIIJmioよりも得点で上回っていることが示されています。
(参考サイト:受賞歴一覧/OCN)
ポイント解説
格安SIMなどのMVNO事業者の場合、月額料金が安い反面、通信品質を不安視する声もありますが、調査によって通信品質の高さが認められているのは安心です。
メリット③:通話料を安く抑えられる
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「音声対応SIMカード」を契約すると、オプション音声サービス「OCNでんわ」が利用できます。しかも、申し込みやアプリのインストールなどは不要です。
標準の電話アプリを使って電話をかけるだけで、プレフィックス番号(0035-44)が自動付加され、11円(税込)/30秒の国内通話料が適用されます。
プレフィックス番号は相手の端末に表示されることはないので、不明な番号からの着信だと誤解されて拒否される心配はありません。
ポイント解説
キャリアや一般的な格安ブランドでは、通話料が22円(税込)/30秒に設定されているのが一般的です。半額程度で通話できるのはメリットといえます。
メリット④:「かけ放題」オプションが3種類
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普段、電話をかける機会が多い人にとって、メリットが大きくなるのが「かけ放題オプション」。OCNモバイルONEでは、「トップ3かけ放題」という独特のオプション含め、3種類から選択できます。
オプション名 |
月額料金 |
特徴 |
おすすめの人 |
---|---|---|---|
10分かけ放題 |
935円/月 |
10分以内の国内通話が |
・1回あたりの通話が10分以内 |
トップ3かけ放題 |
935円/月 |
月内の通話料の合計額が高い3番号に限り、通話料が無料 |
・長時間の電話をする電話番号が3つ以内 |
完全かけ放題 |
1,430円/月 |
国内通話は定額でかけ放題 |
・電話をかける頻度が高い |
ポイント解説
いつも決まった相手と長電話をすることが多い人は、「トップ3かけ放題」が便利です。「完全かけ放題」よりも月額料金を抑えて、長時間の通話を楽しめる可能性があります。
メリット⑤:データ容量の節約に便利な「節約モード」
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すでに触れていますが、「節約モード」は最大200kbpsの低速通信に切り替えることで、データ容量を消費せずにインターネット通信などを利用できるサービスです。
最大200kbpsでは、動画の視聴や画像の送受信は快適にできなくなるものの、ニュースの閲覧やメッセージのやり取りは可能です。
また、低速通信時でもバースト転送機能が働くのがポイント。バースト転送機能とは、通信開始後に一定のデータ量まで高速通信を可能にする機能のことで、データ量の小さいWebサイトやSNSなら短時間で読み込みが可能です。
ただ、節約モードの注意点として、節約モードONの状態で月間で使えるデータ容量の半分にあたるデータ量を使用すると、200kbps以下に制限される場合があります。
(参考サイト:節約モード/OCN)
メリット⑥:余ったデータ容量を翌月に「繰り越し」できる
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その月に使えるデータ容量が使いきれなかった場合、余ったデータ容量は翌月に繰り越せます。例えば、6GB/月コースを契約していて、月に4GBしか消費しなかった場合、翌月は8GB(6GB+2GB)使用できるようになります。余った分が無駄になりません。
(参考サイト:基本通信容量繰り越しサービス/OCN)
メリット⑦:複数の端末でデータ容量を「シェア」できる
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最大5枚のSIMカードの間で、通信容量をシェアできます。また、「音声対応SIMカード」と「データ通信専用SIMカード」など、タイプの異なるSIMカード同士のシェアも可能です。
例えばスマホで月間4GB、SIMカード対応のタブレットで月間2GBのデータ容量が必要な場合、スマホ用に6GB/月コースの「音声対応SIMカード」を契約し、タブレット用に容量シェア用の「データ通信専用SIMカード」を追加契約することで、6GBをシェアして使えます。
もしタブレット用に3GB/月コースの「データ通信専用SIMカード」を別に契約する場合、月額858円(税込)かかります。一方、容量シェアで「データ通信専用SIMカード」を追加すると月額440円(税込)で利用できるため、個別に契約するよりも毎月418円安くなります。
メリット⑧:「キャリアメール」を無料で提供
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電子メールを利用するにはドメイン(@〜.jpなど)が必要ですが、携帯電話会社によっては自社ドメインを利用者に提供している場合があります。そうしたメールサービスを「キャリアメール」と呼びます。
ONCモバイルONEでは、1契約につき1つのOCNメールアドレスが無料で提供されます。
「メールアドレス持ち運びサービス」を利用すれば、他社に乗り換えたあとも継続してキャリアメールを使えますが、月額料金がかかります。通信費用を抑えたい人はOCNメールアドレスへの変更がおすすめです。
メリット⑨:音楽コンテンツを思う存分楽しめる
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OCNモバイルONEには、MUSICカウントフリーのオプションサービスがあります。
MUSICカウントフリーでは、Amazon MusicやSpotifyなどのサービスで利用したデータ量はカウントされません。追加利用料や設定も不要で、対象サービスを利用すると自動で適用されるのもポイント。ただし、対象サービスの利用料金などは別途かかります。
2023年3月30日までの期間限定で、対象サービスにABEMAが追加。今なら動画コンテンツもカウントフリーで楽しめます。
メリット⑩:光回線との「セット割引」あり
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自宅で光回線サービスの利用を検討している人は、「OCN光サービス」をセットで利用すると、「OCN光モバイル割」が適用されます。手頃な料金で利用できるOCNモバイルONEの月額料金が、さらに毎月220円(税込)割引されるのでお得です。
割引が適用されるのは最大5回線なので、家族でOCNモバイルONEを利用している場合、最大で毎月1,100円(税込)割引されます。
(参考サイト:OCN光モバイル割/OCN)
メリット⑪:ドコモショップでも申し込みに対応
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格安ブランドの多くはオンラインからの申し込みが基本ですが、OCNモバイルONEは公式サイト以外にも、全国のドコモショップや量販店のドコモカウンターで申し込み可能です。
メリット⑫:手頃な価格帯から高機能モデルまで、さまざまなスマホが購入できる
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オンラインショップでは、機能性の高いiPhone13やiPhone12、コスパに優れたiPhone SE(第3世代)なども取り扱っています。また、AQUOSやOPPO、Xiaomiなど人気メーカー製Androidスマホも購入可能です。
中古スマホの取り扱いがあるのもポイントで、購入価格を抑えて人気のスマホを手に入れることができるのもメリットといえます。
OCNモバイルONEをおすすめできる人の特徴4つ
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まずはOCNモバイルONEをおすすめできる人について見ていきましょう。
①:月額料金や通話代を安くしたい
ネットも電話も利用する人は、「音声対応SIMカード」を契約することで、月額550円(税込)のコースから利用することができます。月間10GB使いたい人でも月額1,760円と手頃な価格で利用できます。
電話をかける機会が多い人には、3種類のかけ放題オプションが選択できるほか、通常の通話料金も「OCNでんわ」が適用されることで11円(税込)/30秒で国内通話を利用できます。
②:スマホを安く購入したい
オンラインショップでは、人気のスマホから手頃な価格帯のスマホまで、ラインアップが充実しています。とくに「sale」の表示があるスマホは、他社のオンラインショップより安く入手できる可能性があるので、チェックしてみましょう。
また、OCNモバイルONEの品質基準・チェックをクリアした中古端末も保証つきで販売されています。人気の高いスマホをできるだけ安く手に入れたい人は注目です。
③:音楽配信サービスを思う存分楽しみたい
「MUSICカウントフリー」により、月間で使えるデータ容量を消費せずにAmazon MusicやLINE MUSICなどの音楽配信サービスを楽しめます。つまり、データ容量の残りがわずかでも、思う存分、音楽コンテンツの視聴ができます。
音楽配信サービスを利用する機会が多い人は、その分のデータ容量をSNSやそのほかのWebサービスに活用できるので便利です。
④:複数の端末を通信費用を抑えて使いたい
OCNモバイルONEでは、最大5枚のSIMカードで「容量シェア」サービスを利用できます。家族や個人で複数の端末を使用している場合、端末ごとにプランを契約すると通信コストが高くなりがちですが、容量シェアをすることで月額料金を抑えることが可能です。
OCNモバイルONEをおすすめしない人の特徴2つ
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次に、OCNモバイルONEを選ぶメリットが小さい人について解説します。
①:月に10GB以上使いたい
OCNモバイルONEで契約できるのは、最大で月間10GBのコースです。月に10GBよりも多く使いたい人にはおすすめできません。
大容量プランがある格安ブランドを探しているなら、ahamoや楽天モバイルを検討してみてください。
②:店舗でアフターサポートを受けたい
申し込みについては、全国のドコモショップでも対応していますが、契約後のアフターサポートはチャットやメール、または電話に限られます。
契約後も店舗を利用したい人は、楽天モバイルやUQモバイルなどの選択肢もあります。
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