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絵本から店舗装飾まで iPad Proが広げるアトリエと世界【Moovooモノ語り】

絵本から店舗装飾まで iPad Proが広げるアトリエと世界【Moovooモノ語り】

北澤 平祐
2020-12-15
2020-12-11

連載

Moovooモノ語り

その道の専門家や著名人が愛用品へのこだわりと、それにまつわる物語を綴る連載、「Moovooモノ語り」。第24回目となる今回は、洋菓子ブランド「フランセ」の商品パッケージや「さよならドビュッシー 中山七里 著」などの多数の書籍装画、絵本制作まで行う人気イラストレーターの北澤平祐さん。イラスト制作に欠かせないiPad ProとApple Pencilについて語ります。

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イラストレーター
北澤 平祐
アメリカに16年間在住後、帰国、イラストレーターとしての活動を開始。多数の書籍装画や、東京ソラマチ、ココスなどの広告、フランセ、アフタヌーンティー・リビング、花王、KENZOの商品パッケージまで国内外の幅広い分野でイラストを提供。近年は絵本制作も行う。

イラストレーターを救った魔法のデバイス"iPad Pro"


イラストレーターの私にとってiPad Proが無くてはならないものとなったのは、私を仕事部屋から解放してくれたからです。


元来、デジタルイラストを制作するためには、大きな据え置きMacとさらに巨大なWACOMの液晶ペンタブレットと共に狭い仕事部屋に籠らないとなりませんでした。
しかし、ずっと籠もって絵を描いていると煮詰まります。
同じ部屋で、同じ空気しか吸っていないと、同じ空気感をまとった絵しか描けなくなるのです。
そして、同じような絵ばかりを描いていると、自分自身が飽きてしまい、絵がさらに痩せ細ってしまうのです。恐ろしい。


ですので、10年ほど前に初代iPadが世に出た時からこの魔法の板的デバイスで絵が描ける日を夢見てきました。
この薄く軽い板を持って出かけて、新鮮な空気を吸いながら新鮮な絵を描く毎日。
しかし、iPad自体はどんどん進化していったものの、イラストレーターとしては悶々とした状況が続きました。
なぜなら、iPad本体をキャンバスとすると、筆や鉛筆に相当するペン型入力機器が一向に発売されなかったからです。

アナログと変わらない自然さ"Apple Pencil"


いくつかのサードパーティ製のペンはありましたが、家で愛用しているWACOMの液晶ペンタブレットとは、描き味も、使いやすさも雲泥の差で、とても仕事で使えるような精度を持ち合わせていませんでした。
さらには、少し力を入れて描いただけで、絵を画面に彫り込んでしまうような粗悪品も多く、幾度となく涙しました。


なので、Apple Pencilが発売された時は興奮しました。
それまでのペン型入力機器を語る時、重要なのは、線が途切れないとか、カーソルの追尾性が良いとか、テクニカルな要素ばかりだったのですが、Apple Pencilに関して言えば、そんな細かい話はすべて無意味でした。
すべてが別次元的に「自然」だったからです。
線が途切れないなんてことは当然のこと、描き心地も自然、力の入れ具合による線の強弱も自然、さらには重量バランスが良いのか、手とのなじみ方すらも自然でした。
それは鉛筆やペンなどのアナログ画材で描いている時とまったく同じ感覚で、このペンがデジタルであることを思い出すのは、充電する時くらいでした。

<alt>iPad Proとアナログ画材の画像
<alt>iPad Proとキャラメルゴーストハウス制作風景

北澤平祐さん提供

魔法? SF? 最後の鍵はこのアプリ


ただ、どんなに優れた道具であっても実際の仕事のフローに対応できなければ宝の持ち腐れです。
イラストレーターの作業工程において、最終的にはMac上のPhotoshopを通して色などを整えてから入稿します。
ですので、iPad Proと Apple Pencilがいかに優れていたとしても、最終的にPhotoshop形式でデータを転送できるアプリがなければ仕事になりません。


その鍵となったのは、Procreateというアプリでした。
今までMacで使っていたプロ用のお絵かきソフトは軒並み数万円以上と高価なものばかりでしたので、数百円ほどで売られていたこのアプリにはそんなに期待していませんでした。
なので、このアプリが、Photoshopへの転送のみならず、イラスト制作において重要なレイヤー機能や、印刷に必要な高解像度のデータの取り扱いまで可能だったことには感動しました。
まさに夢のアプリ、定期的なアップデートで未だに便利な機能が増え続けているこのアプリは、今でも私のメインアプリのひとつとして活躍してくれています。



<alt>iPad Proとキャラメルゴーストハウス制作風景2

北澤平祐さん提供


たとえば、アートディレクターの河西達也さんと一緒に手掛けている洋菓子ブランド「フランセ」と「キャラメルゴーストハウス」。
これらのブランドの一部パッケージ、絵本から、カフェの店舗装飾に至るまですべて、Procreateを使って作っています。
店舗装飾に使われるような大きな絵が、こんなに軽く薄っぺらい一枚の板から産み出されたものだと思うと、なんだかSFチックで不思議な気持ちになります。

<alt>フランセの店舗画像
<alt>フランセの店舗画像2

iPad Proを持って街に出よう


そんなわけで、今では仕事レベルの絵がどこででも描けるようになりました。
煮詰まった時は、彼らと共にいつでも仕事部屋を脱出できるんだぞ、って思えるのは精神衛生上とても楽です。
今はコロナで少し難しくなりましたが、やはり新鮮な空気を吸うと新鮮なアイデアが思い浮かびやすいので、可能な限り外でも描くようにしています。
いろんな電車の中で作業することも多いのですが、千代田線直通の我孫子行き小田急線準急が一番揺れも少なく描きやすいので、おすすめです。

<alt>かばんとiPad Proの画像
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  • 絵を描いたり、メモをとったり、書類に注釈を加えたり……様々なシーンでアナログと変わらない書き心地で使えます。



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