HOME

>

アウトドア

>

サバイバルの達人が「3の法則」と「3つのアイテム」で冬のアクティビティを楽しむ【Moovooモノ語り】

サバイバルの達人が「3の法則」と「3つのアイテム」で冬のアクティビティを楽しむ【Moovooモノ語り】

林田 敦
2020-11-10
2020-11-10

連載

Moovooモノ語り

その道の専門家や著名人が愛用品へのこだわりと、それにまつわる物語を綴る連載「Moovooモノ語り」。第19回目は冒険家である林田敦さんがサバイバルをする上で必須の愛用品について語ります。冬のアクティビティには命を守る役割を担うアイテムを持って安全に楽しみましょう。

一覧を見る
冒険家/システムエンジニア
林田 敦
1988年、香川県高松市出身。無人島サバイバル検定教官、パイオニアケイビングクラブ(洞窟探検サークル)広報局長、単独忍び猟のハンター。 幼少期から父に連れられ、サバイバルキャンプを楽しむ。学生時代に無人島キャンプや神戸YMCAスキー/野外活動リーダーを経験。現在はシステムエンジニアとして生計を立てる傍ら、未発見の洞窟を見つけて探検したり、無人島サバイバルキャンプを実践するなど、冒険家として活動している。JAPAN MENSA会員。

冒険においての心得「体温維持」

この投稿をInstagramで見る

#pioneercavingclub

Atsushi Hayashida(@rinrin0108)がシェアした投稿 -

サバイバルには「3の法則」というものがあります。

  • 空気無しで生きられるのは3分
  • 体温異常で生きられるのは3時間
  • 水分補給無しで生きられるのは3日
  • 食事無しで生きられるのは3週間

意外と盲点なのですが、空気の次に大切なのは、実は体温なのです。
低体温症になると、たとえ短時間であったとしても判断力が鈍り、遭難や怪我などの危険性を高めます。

実際、かいた汗で体温が奪われてしまう「汗冷え」や、洞窟内での落水などが原因で、低体温症になりかけたり、体温を維持するための体力を奪われたりすることが何度かありました。特に寒くなるこれからの季節は要注意。

そこで今回は、冒険家が体温維持のために愛用しているモノ3点をまとめてご紹介します。

低体温症からの危険回避にはかかせないモノ

体温維持といえば、まずは衣服。私が数年前からヘビーユーズしているのがfinetrack社の「ドライレイヤー」です。
保水しない撥水素材で作られた肌着で、汗をかいても、水を浴びても、その上に着ている吸汗速乾ウエアに水分が引き寄せられ、肌はドライに保たれます。

ある時、滴下水が多い洞窟を探検中、同行者が低体温症になり、それが原因で判断力が鈍って大けがを負ったことがありました。
その際、ドライレイヤーを着ていた私は寒さを感じておらず、その後のレスキュー活動をスムーズに行うことができました。

もしドライレイヤーを着ていなければ、私自身も低体温症に陥り、レスキュー中の二次被害があったかもしれません。以来、登山、スキー、沢登り、洞窟探検、カヤックなどのありとあらゆるアクティビティには必ず着ていくようにしています。

コンパクト!安い!万能すぎるサバイバルシート

さて、ドライレイヤーを着て、さらに手持ちの服を全部重ね着して、背負っているザックに両足を突っ込み、それでも寒い場合はどうするか。
そこで登場するのがサバイバルシートです。

サバイバルシートは「エマージェンシーシート」「アルミブランケット」とも呼ばれ、アルミニウムを蒸着したポリエステルのシートです。
非常に薄いのですが、これにくるまると輻射熱で温かく、また防風、防水なので体温を効率的に維持できます。
私はハイマウント社のサバイバルシートS/Sを携帯しています。

とある冬山、マイナス10度を下回るテント泊の際、寝袋の上から巻いてお世話になりました。

また、実は体温維持の目的以外にも、テント下に敷くグラウンドシートとして、日光や雨を遮るタープとして、緊急の屋外トイレ時に視線を遮る壁として、雨水を集める集水器として、などいろいろなシーンで応用できます。

コンパクトで軽く、ザックに入れておいても苦にならず、安くて便利。そのため、私は常備救急セットの1つとして携帯しています。

現代版“火打石”が圧倒的に使える!

サバイバルシートにくるまっても寒い場合はどうするか。
焚火や温かな飲食で暖をとりましょう!

問題はどうやって火を起こすか。ライターは高山や風雨に弱く、防水のサバイバルマッチは試行回数が限られます。
そこで、高山でも、風が強くても、雨に濡れても、何度でも火起こしが可能な、「ファイアスターター」「メタルマッチ」と呼ばれる現代版火打石がおすすめです。

棒状のマグネシウム合金を鋭利な金属で素早く削り取ると火花が散るようになっていて、火口に向かって火花を飛ばせば、火を起こすことができます。
火口には、濡れていない綿(わた)や麻紐などを使います。火口の持ち合わせが無い場合は、濡れていない衣服の一部を破いてほぐすなどして用意します。

火の付きが悪い場合、マグネシウム合金を先に削って火口の上に落としてから火花を飛ばしてやれば、数千度で燃焼するマグネシウム片によって着火できます。
狙った場所に大きな火花を飛ばすにはちょっとしたコツが必要です。

1本のファイアスターターで数千回使用できるので、あらかじめBBQやキャンプの際に練習しておくと良いでしょう。

私はLIGHT MY FIRE社の「ファイヤースチール2スカウト」というファイアスターターを愛用しています。
コンパクトなのに手に馴染み、火花の量も多く、比較的簡単に扱うことができます。

登山の際、ガスバーナーでカップ麺用のお湯を沸かそうとしたところ、電子式の点火装置が上手く動作しなかったことがあります。
その際も常備救急セットの中にファイヤースチール2スカウトがあったので、火花を飛ばして点火。

バリバリのカップ麺をかじってエネルギー補給、という事態にならずに済みました。温かいカップ麺で体も芯から暖まり、快適な山行を続けることができました。


以上、ドライレイヤー、サバイバルシート、ファイアスターターのぽかぽか3点セットのご紹介でした。寒い冬のアクティビティ、安全に楽しみましょう!

PICK UP①
  • finetrack(ファイントラック)
  • ドライレイヤーベーシックロングスリーブ

  • 税込み5,170円~
  • 吸汗速乾ウエアに水分が引き寄せられ肌はいつでもドライ

  • 汗をかいても、水を浴びても、吸汗速乾のスピードと適度な保温性のバランスで季節を問わずアウトドアフィールドでの活用ができます。

PICK UP➁
  • ハイマウント社 
  • サバイバルシート

  • 税込み282円
  • コンパクトに持ち運べて万能に使えるシート

  • 体温保持だけでなく、グラウンドシートにも、日よけのタープにも、災害時にも、使い方ひとつで使用用途が広がります。

PICK UP③
  • LIGHT MY FIRE(ライトマイファイヤー)
  • ファイアースチールスカウト2.0

  • 税込み1,870円
  • アウトドアアクセサリー専門メーカーの現代版“火打石”

  • 手馴染みがよくコツをつかめば比較的簡単に火をつける事ができるファイアースターターです。



  • LINEの友達登録をお願いします!

    LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!

    友だち追加

    twitterでMoovooをフォロー!