〈プロ解説〉撮影ボックス、おすすめ5選 商品を使ってみた
自宅でも本格的な写真を撮ることができる、撮影ボックス。スマホでも綺麗な写真が撮れるのが特徴です。趣味の撮影から商業用まで、様々な用途で使われています。今回は、初心者でも簡単に使える撮影ボックスをご紹介します。
撮影ボックスとは
撮影ボックスとは、上部に照明が付いた撮影用のボックスのことです。 被写体に均等に光が行き届くので、明るくて綺麗な写真に仕上がります。 光だけではなく部屋の色によっても出来栄えが左右されがちですが、撮影ボックスを使用することより余分な情報はカットされるので、本来の被写体の色の通りに撮ることができます。自作で作ることも可能ですが、現在はネット等でお手頃な価格で手に入れることができます。ハンドメイドの作品撮りやフリマアプリへの出店など、様々な用途で使われています。
撮影ボックスの選び方
撮影ボックスを選ぶ際に確認すると良い点をご紹介します。
サイズ
被写体がすっぽり入るような大きさのボックスを選ぶようにしましょう。ボックスから被写体が飛び出していたり、スペース的に余裕のないものを使用すると、背景が切れてしまったり、光が当たらない部分が出てしまう可能性があります。近年は折りたたみ式の撮影ボックスも出ているので、収納スペースがあまりないという方でも安心です。撮りたいものよりもワンサイズ大きめのものを選ぶようにしましょう。
背景紙
撮影ボックスによっては、定番の白・黒だけではなく様々な色の背景紙が入っていることもあります。そのカラーバリエーションは、赤・青・緑・オレンジなど。背景紙が違うだけで、また違った印象の写真に仕上がります。白色の背景だけではつまらないという方は背景の色にも注目してみて、カラーバリエーションが豊富なものを選ぶようにしましょう。
光量
取り付けられているライトの光量にも注目してみましょう。光の量は、lm(ルーメン)で表されています。私が使用しているのは、約3380lm。のちほどご紹介する作例でも分かりますが、半分くらいの光量(1500lm)でも十分綺麗な写真を撮ることができます。
光量を確認する際には、1500lmを目安に選ぶと良いと思います。光の量が記載されていない場合は、ライトの数をチェック。できるだけ多いものを選ぶようにしましょう。
そのほかに、あると良いのは光量の調節機能とディフューザー。光量の調節機能は、被写体に合わせて光の量をコントロールすることができるので、非常に便利です。ディフューザーとは、上の写真のような白い布状のものです。この布をつけることで光が柔らかくなり、影が薄く、見やすい写真に仕上がります。このディフューザーは付け外しができるものがおすすめです。購入の際には是非参考にしてみてください。
撮影アングル
上部からライトを照らして正面からの撮影するということが一般的ですが、横や真上からも撮影できるものも中にはあります。
真俯瞰などでも撮影したいという方は、複数のアングルから撮影できるボックスを選択するようにしましょう。
実際に撮影ボックスを使って撮影してみた
物撮りは、バック紙を出してライトを組み立ててと大掛かりなセットになりがちです。「もっと簡単に綺麗に撮れる方法はないかな」と考えたところ、小型の撮影ボックスに辿りつきました。実際にこれを使って撮影してみたいと思います。商品の概要は、おすすめの撮影ボックス5選をご覧ください。
早速、ダンボールから出してみました。折りたたみ式なので、非常にコンパクトです。それでは、組み立てていきたいと思います。
ボックスを開きました。ブラインド、調光器が付属品として入っています。
一度全て開いてみました。写真ではなかなか伝わらないかもしれませんが、広げると結構な大きさです。組み立ては、ある程度スペースがとれる部屋で行うようにしましょう。
作り方は結構シンプルで、直感的に組み立てることができます。よく分からないという方は、ダンボールの側面に図式で組み立て方が記されていますので、それを参考にしてみてください。
ボックスの組み立てが完了したら、バック紙を取り付けます。今回は、シンプルな白色でいきましょう。バック紙はマジックテープなので、簡単に付け外しをすることができます。
調光器を電源とコンセントに繋げば、準備完了です。
作例
光の調整は、こちらの調光器で行います。
ボックスの中に入れてそのまま撮影すると、このような感じの写真に仕上がります。
当たり前ですが、真っ暗です。
それでは、光を調整して撮影してみましょう。
光の量を半分くらいまで、あげてみました。この状態で撮影した写真がこちらです。
画面全体が明るくなりました。被写体にも綺麗に光が入っていて、見やすい写真となりました。
光の量を最大まで、あげてみました。この状態で撮影した写真がこちらです。
光の量が強すぎて、白飛びをしている箇所がいくつか見られます。本来の被写体とは異なるものとなってしまいました。
撮影ボックスを使った感想
撮影ボックスを使ってよかったという点は、まずはセッティングの時間がかからないということです。通常だと、バック紙やライトを組み立てるのに結構な時間を要しますが、撮影ボックスだと2,3分で完了することができました。
次にあげられるのは、光の調整が簡単にできるということです。難しい数値などを使う必要はなく、調光器を回すだけなので初心者の方でも簡単に思い通りの写真を撮ることができます。
それから、コンパクトに収納できるということです。折りたたみ式のものなので、使わない時は隙間スペースに収納することができます。
最後に、コスパが良いということです。カメラ用の機材だと値段が張りますが、撮影ボックスは低コストで購入できるということも魅力です。
撮影ボックスのよくない点についても考えてみましたが、特に思い浮かびませんでした。手軽に綺麗な写真が撮れる、撮影ボックス。物撮りをするという方は、是非一度試してみてください。
おすすめの撮影ボックス5選
おすすめの撮影ボックスのご紹介をします。
大きさ:60×60×60cm
背景紙:6色(白・黒・赤・青・緑・オレンジ)
光量:LEDライト(約3380lm)
アングル:正面・上
今回紹介した撮影ボックス。大きめのサイズなので、様々な被写体で活用することができます。ライトの光量をダイヤルで調整できるので、簡単にイメージ通りの写真に仕上げることができます。初心者はもちろん、仕事に使いたい人にもおすすめの商品です。
大きさ:22×23×24cm
背景紙:2色(白・黒)
光量:LEDライト(20灯)
アングル:正面
コンパクトなサイズなので、場所を問わず撮影することができます。アングルは正面のみなので多機能ではありませんが、比較的リーズナブルな価格で購入できるのでコスパは抜群。小物を手軽に撮影したいという人に最適です。
大きさ:43×40×40cm
背景紙:4色(白・黒・赤・緑)
光量:LEDライト(140灯)
アングル:正面・上
光反射素材が用いられているため、影の少ない写真を撮ることができます。ワンタッチで組み立てられる手軽さも魅力です。背景紙は全4色。シワになりにくい防シワコーティングがされているので、より綺麗な写真に仕上げることができます。
大きさ:45×40×26cm
背景紙:2色(白・黒)
光量:LEDライト(20灯×2)
アングル:正面・斜め上
移動式のLEDライト。逆光や順光など、被写体やイメージに合わせて様々な光を表現することができます。給電方式はUSBで、パソコンなどから充電が可能。どこでも撮影を楽しむことができます。
大きさ:75×75×75cm
背景紙:5色(黒・赤・白・緑・黄)
光量:LEDライト(156灯)
アングル:正面・上
スタジオの内壁にある銀色の反射フィルムにより、被写体に光を均一に送ります。大きな撮影ボックスですが、折りたたみ式なので収納もかさばりません。様々な被写体に対応できる、多機能な撮影ボックスです。
撮影ボックスを使ってみよう
撮影ボックスについてご紹介してきましたが、いかがでしたか。意外と手軽に使えるものが多く、イメージが変わったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。撮影ボックスを使うと、物をより綺麗に撮ることができます。是非一度試してみてください。
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