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仕事や勉強中に小腹がすいて、菓子類に手を伸ばす。一度は、そんな経験があるだろう。その時の代表例と言えそうなのが、ポテトチップス(以下、略する時は「ポテチ」)。ありがたい存在だが、手がべとつくし、デスク周りを汚すマイナス面もある。
そんな悩みを解決してくれる、便利グッズがあると知り、使い倒してみた。
アマゾンで購入したのは、「ポテラッパー」なる商品。アイデア雑貨などを手がける「サイプラス」(奈良県橿原市)が販売している。値段は税別780円。
届いた箱を開けると、黄色い商品が入っていた。円筒の形状で、直径と高さは共に52mm。合成樹脂の一種「ポリプロピレン」でできており、指で弾くと、かなりしっかり作られていた。クルクル回すと上ブタと、中・下パーツの三つになった。
セットはとても簡単
湖池屋さんのポテチで試した。せっかくなら、ガッツリいこうと、「のり塩 お徳用 126g」を手にした。
黄色いポテチ袋の角を切り取り、下パーツをねじ込む。その下パーツと中パーツで袋の口を挟み込んで閉じる。この時、隙間ができないようにしないと、後々、ポテチがこぼれてくる。最後に上ブタをセットし、完了だ。
とても簡単だった。
ポテチおりず むなしさ広がる
いよいよ、ポテチを「飲む」新たな体験へ。「いざ、実食」と1人つぶやき、黄色い袋をおもむろに傾けた。目を閉じ、その時を待ったのだが……。
「おや、あれ、あれれ」
口中にポテチが入ってこない。2度、3度と繰り返しても、結果は同じだった。
むなしさが、中年男の胸に静かに広まる。
気を取り直し、サイプラスのサイトを確認してみた。「ポテトチップスのような形の大きさのものは口径3cmを通過する大きさに砕く」とあった。
なるほど、ポテラッパーからポテチが流れるように、砕かないといけないのだ。確かにそうだろう。ともかく実食したいと焦った、自分の愚かさを反省した。何となく罪悪感を感じながら、黄色い袋をもむように手を動かす。袋ごしにポテチが割れる感触が伝わってきた。
再度、袋を傾けてみると、ポテラッパー経由でポテチがするすると出てきた。見事に「ラッパ食い」ができた。手で食す時より、口の中に入ってくるポテチの一片は小さめだ。「食べ応え」という点からは、物足りないが、手が汚れないのはポイントが高い。もちろん、パソコンなどのデスク上がキレイなままなのも助かる。
袋をさらにもんで中のポテチを小さくしてみた。ポテラッパーからポテチがよりスムーズに流れるようになる。こうなると、ポテチを「飲む」感じに近づいた。
オフィスは避けるべし
ポテラッパー使いを極めてみようと、「柿ピー」「揚モチ」「ポップコーン」にも取り付けた。
「柿ピー」は砕く必要もなく食べやすいが、柿の種とピーナッツが出てくる割合を自分で制御できないのが難点だった。柿の種ばかりが口中に入ってくると、ちょっと寂しい。自分が柿の種とピーナッツを同時に口中で味わいたい「バランス派」だと、不惑を超えて初めて知った。
「揚げモチ」は、食感を楽しもうとあえて砕かずにトライ。袋を色々な方向に傾けないとならず、ポテラッパーとの相性はやや悪い。うまい角度にできれば揚げモチが出てきて、丸ごと1個のゴロリとした食感を楽しめた。
もっとも、しっくりきたのが「ポップコーン」だった。砕く必要がないうえ、円形のため、傾けるとすんなり出てきた。ポテラッパーの機能を十二分に引き出せた。
ただし、何を取り付けるとしても使う場所には注意が必要だろう。菓子袋を傾けている姿は、オフィスでは目立つからだ。どちらかというと在宅勤務時に使うのが無難そうだ。
湖池屋さん「お好きな方法で」
「ポテラッパー」の実力は分かったが、どうも「ポテチを砕く」行為に罪悪感を感じてしまう。ポテチは研究を重ね、あの形になっているはずだし、輸送時に割れないように気をつけて運ばれていることが想像できるからだ。
44歳のおっさんが一人で悶々としていても、誰も同情してくれない。それならば大手ポテチメーカーに見解を聞いてみようと考え、実行した。
残念ながら、カルビーさんからは返答を頂けなかったが、湖池屋さんからはメールでコメントを頂けた。以下にやりとりを掲載する。
高野:ポテトチップスの製造元となる湖池屋さんとしては、ポテトチップスを砕いて食べる行為に関しては、どのように考えていますでしょうか?
湖池屋さん:形状や食感もおいしさの要素の一つなので、こだわりをもって開発しておりますが、一番大事なのは、お客様に喜んでいただくことなので、食べ方に関してはお客様のお好きな方法でお召し上がりいただければと思います。
おー、そうですか。「お好きな方法でお召し上がりいただければ」と言って頂けたので、ちょっと安心した。ポテラッパーユーザーは、自分好みにポテチを割ろう。
油が手につきにくい商品も
せっかくの機会なので、他にも質問を二つ投げてみた。
高野:湖池屋さんとしては、ポテトチップスの食べ方として推奨されている食べ方(袋の開け方のコツや事前におしぼりを用意するなども含め)は何かありますでしょうか?
湖池屋さん:推奨とまでは申し上げておりませんが、例えば「湖池屋プライドポテト」のような形状の袋ですと、開けやすくてお皿がいらない、みんなでシェアして食べやすいといった特別な開け方をSNSなどでご紹介したことはございます。
高野:ポテラッパーなどが必要となる背景には、「手を汚したくない」とする消費者の意向があります。湖池屋さんとしては、こうした消費者の要望に応える開発研究など行っていますでしょうか?
湖池屋さん:お客様から「手を汚したくない」という要望があることは承知しております。その要望にお答えすべく、いくつか商品を発売しております。
現在発売中の「HASHED POTATO」という商品は、味付けの粉や油が手につきにくい製法で仕上げたポテトスナックです。
また、手を汚すことなく、袋からすぐに口に流し込んで食べられる「ONE HAND(ワンハンド)」といった商品も発売しておりました(こちらは現在終売しております)。
今後もお客様からの要望にお応えすべく、改良や開発を進めてまいります。
withコロナだからこそ
なるほど、湖池屋さんは既に商品を色々と開発しているのか。「うすしお味」と「コンソメ」がある「HASHED POTATO」も、近いうちに購入してみよう。こちらの商品は、在宅勤務時にぴったりなようだ。この夏の楽しみが増えた。
話をポテラッパーに戻すと、キャップがついていて、食べ残しを保管できるのも便利だった。湖池屋さんの「のり塩」ポテチも、後日、ゆっくりとおいしく頂いた。
さらに、このポテラッパーには洗って繰り返し使える利点もある。
コロナウイルスと過ごす新たな生活様式が求められる「withコロナ」の今、他の人と食事やお菓子をシェアしたくない方もいるだろう。そんな時にラッパーを使ってみてもいいかもしれない。
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食事を「ささっと1人」で済ませる波が、ポテラッパーから「お菓子食べ」全般にも及んでくるかも?
サイプラス