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地方の逸品とWeb会議システムを使って出会える時代だ。
新型コロナウイルスの影響で、日本の生活文化を支えてきた作り手たちが、自分たちの生産品をアピールする場が失われつつある。そうした困難な状況のなかで生まれたのが、Web会議システムを活用したオンライン・マーケット「Local Craft Market」。
Local Craft Marketは、Web会議システム「Remo」を使っていて、出展者は工房や作業場、店舗など、ローカルクラフトの現場から参加している。実際の制作風景やオンライン工房見学など、ただ生産品が並べられているオフラインの展示会とは一線を画した楽しみ方ができる。
5階建てに見立てたオンラインマーケット
会場は、6人が座れるテーブルが複数置かれており、それぞれに全国から集まったローカルクラフトの生産者が出展。参加者は気になるテーブルをダブルクリックして、参加。ビデオチャットの要領で生産者と接することができる。電車もバスも乗らなくていいし、会場を歩き回る必要もない。家に座っているだけでOK。
出展している生産者は十人十色
実際に会場を訪れてみると、多彩な生産者と出会うことができた。
京都府宇治市を拠点にお寺や家庭で仏具として使われる佐波理製おりんなどを作っている「LinNe」の南條さん、得意の木材精密加工を活かして、木製のiPhoneケースやAirPods Proケースを製造している「松葉製作所」の松葉さん、県産の「大和当帰葉」を使ったお風呂に入れるハーブを作るブランド「jiwajiwa」の松本さん。
その他、福島県で無添加の手作り味噌や麹を作っている創業明治6年の「山口こうじ店」の山口さん、兵庫のモノづくりを紹介する「Hyogo craft」を立ち上げ、運営するショップから兵庫県の良さを発信している「TRUNK DESIGN INC.」の堀内さんなど、さまざまな生産者と出会うことができた。
オンラインマーケットのメリットとデメリットは?
そんな、出展経験が豊富な生産者たちに初開催となったオンラインマーケットの感想を聞いてみると…。
「遠い作業場まで見に来るのはハードルが高いと思うが、オンラインで直接作業場を見てもらえるのはすごいメリット」「途中から参加した人と、いま話してる人でどっちに合わせたから良いか難しい」「個人事務所なので移動の経費がかからないのが良い」
「オフラインの展示会と違って映像で制作風景を伝えられるので、価格に納得してもらえる」「オンラインだと、立ったまま会話するわけじゃないので、時間を気にせずこっちも本気で喋れる」
と、工房や生産地から映像で情報を発信できるので、生産品の良さやその裏にある物語を具体的に伝えられることに喜んでいた。
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世界的な逆境の中だからこそ生まれた、オンラインのクラフトマーケット「Local Craft Market」。第2回が2020年6月28日まで開催されている。オフラインの展示会に足を運ぶのは億劫という人も、ぜひ参加してみてほしい。
日本全国津々浦々の良さを、ダブルクリック1つで再発見できる時代だ。
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