アニメ映画のおすすめ10選!必ず見ておくべき名作を厳選して紹介
目次
日本のアニメ映画は大人も楽しめる良質な作品が豊富
世界中の人から支持されているとはいえ、いまだにアニメは子供が見るものと思っている方は多いはず。日本のアニメ映画は独自の発展をとげることで、ハリウッド映画と肩を並べるほどのエンターテインメント性を持つに至ったというのに、食わず嫌いをしていてはもったいない話です。いろいろな作品を視聴して、日本アニメの可能性とポテンシャルを体感してみましょう。
自分好みで楽しめるアニメ映画作品の見つけ方
心から楽しむためには自分の趣味にあったものを見るのが一番。アニメで描かれるドラマは多岐のジャンルにわたるので、自分好みの作品がきっと見つかります。ここでお気に入りのアニメ映画を見つけるためのポイントをおさえておきましょう。
興味のある作品ジャンルから見つける
当然の話かもしれませんが、興味のないジャンルを無理して見ても、ほとんどの方はつまらなく感じるだけ。手当たりしだいに見るよりも、興味のあるジャンルに絞って見るようにすればお気に入り作品と出会いやすくなります。
アクション、推理、SF、コメディ、美少女ものなど、ジャンルは多岐にわたるので、まずは興味の湧くジャンルから手にとってみるといいでしょう。また、近未来や異世界、日常もの、時代劇と、描いている世界観にこだわって選んでみてもおもしろいと思います。
興味のあるジャンルなら素直に楽しめること間違いなし。何を見たらいいか迷っているときは、まずは大きな分類として好きなジャンルに注目し、そこから細かく作品選びをしていくことをおすすめします。
口コミや評価の高さを参考に見つける
隠れた名作と出会うには、すでに見た人の感想が大きな情報源となります。アニメに詳しい知人や、ネット上の口コミ・評価を参考にして、自分が楽しめそうな作品を見つけてみましょう。
このとき重視しておきたいのは、情報源となる相手が自分に近いセンスの人であるかどうか。知人であれば自分と趣味があっているかはよくわかっていますが、ネット上の口コミなどは必ずしも自分と同じ感覚で語っているかわかりません。口コミを参考にする場合は、その人物の他の口コミもしっかりとチェックして自分に近い感覚の人かを知ることで、より自分好みの作品か判断しやすくなります。
今も昔も、他者の評価は良質なコンテンツを探し出すための貴重な情報源。口コミをもとにして、よいアニメ映画を見つけてみましょう。
監督名や制作会社に注目して見つける
一般作品もアニメ作品も、映画では監督が誰であるかがおもしろさを左右する要素になることがあります。さらにアニメの場合、制作会社の個性も大きく作品に反映されるので、監督名と制作会社はおもしろい作品を見つけるためのヒントになります。とはいえ、アニメに詳しくない方にとっては、どの監督や制作会社がいいのかわからないと思います。
おさえておきたい監督なら、新海誠、片渕須直、高畑勲、宮崎駿、庵野秀明、細田守、新房昭之。制作会社はカラー、スタジオジブリ、京都アニメーション、シャフト、ジェノスタジオ、サンライズなど。
ここで挙げた名前はほんの一部で、まだまだよい監督・制作会社はありますが、まずは先述した監督・制作会社を参考にしてみてください。
名作中の名作!一般教養として見ておくべきアニメ映画おすすめ10選
ここからは、数あるアニメ映画のなかから一度は見ておくべきタイトルを10作品ピックアップしてご紹介します。いずれも日本アニメの歴史上、大きな足跡を残す価値ある作品ばかり。アニメの一般教養としてぜひ見ておきましょう。
第14回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕監督が、クラウドファンディングによる資金調達で作りあげた作品。
当時、広島の呉で生活していた人たちからのヒアリングや現地調査など、徹底的なリサーチをもとにした作劇が見事。生活は厳しかったものの楽しく暮らすことを忘れなかった当時の人々の様子がリアルに描かれています。
とはいえ、物語後半からの主人公に降りかかる不幸の数々は胸に迫ってくるものがあります。そしてラストシーンで描かれる、悲劇の中で日常生活を取り戻そうとする主人公たち家族の姿。涙腺崩壊間違いなしの名作です。
主人公・遠野貴樹の初恋を、小学生から社会人になるまでの3部構成で描く青春ストーリーです。監督は「君の名は。」「天気の子」の新海誠。
本作で描かれる、「時の流れと距離の遠さ」による変化していく心と変化しない想いの対比が、狂おしいほどの切なさとして胸に迫ってきます。主人公に自分の経験が重なる方ほど、ラストシーンでは涙が止まらなくなるはずです。
ビジュアル面はこれぞ新海誠と唸らずにはいられない完成度。光と影のコントラスト、背景の細部に至るまでリアルに描かれた映像美は圧巻です。
エヴァンゲリオンならではの複雑な伏線、思わせぶりなシナリオはそのままに、これまで発表されてきたものとは異なる展開でストーリーが語られているのが新劇場版。これまでのエヴァンゲリオン旧作群をすべて見てきたという人でも新鮮な気持ちで見ることができます。
その新展開のストーリーとともに注目していただきたいのは作画技術です。現在作られているアニメで間違いなくトップクラスといえる作画クオリティもまた見どころ。エース級のアニメーターが結集し、時間と制作費の許す限り描かれた映像美には引き込まれること間違いなしです。
暴走族のリーダー・金田と、その幼なじみである鉄雄の2人を軸にして物語が展開していく近未来SFもの。とある事故が発端となり超能力を覚醒させた鉄雄が、力をコントロールできなくなるとともに、さまざまな組織や人間を巻き込んだ大災害を引き起こしていく…というのが大まかなストーリー。スケールの大きさと想像力の豊かさに圧倒されます。
海外からも絶大な支持と評価を受けていて、一般映画で名作と呼ばれているタイトルと同様、アニメに興味のない方でも一度は見ておいたほうがよい劇場作品だといえるでしょう。
主人公たちのかわいらしいビジュアルと魔法少女というタイトルに、従来の魔女っ子ものかと思っていた視聴者たちの度肝を抜いたテレビシリーズの劇場版作品。新房昭之監督とシャフト制作のタッグによるアニメ映画です。
登場する魔法少女たちは魔女と戦う戦士として描かれています。ごく普通の少女が願いを叶えてもらうことと引き換えに、キュゥべえという地球外生命体との契約で魔法少女として戦うことを運命づけられます。と、ここまでは近年の戦う少女系アニメを思わせるのですが、ストーリーが進むごとに衝撃的な事実が発覚し、どんどん鬱展開になっていきます。
主人公のまどかはラスト寸前まで魔法少女にはならないというユニークな物語構成。そして、ついに魔法少女となったまどかに驚きの結末が待っています。
DCミニと呼ばれるデバイスを使って他人の夢にダイブできる主人公・千葉敦子。サイコセラピストとして夢に介入することで神経症治療を行っている毎日だが、ある日、DCミニの盗難によって現実世界と夢の世界の混濁が始まります。その混乱を解決するために犯人を探し始める…というのが本作のストーリー。
映画の冒頭からサーカスシーンの夢が描かれますが、この映像はアニメならではといえるもの。あふれるほどの色彩と多彩なキャラクターたちの動きは、軽いめまいを覚えるほどの幻想的なイメージとなって我々の脳を刺激します。
1989年公開の作品で、テレビでも数多く放送されているのでご存じの方は多いと思いますが、もし見たことがなければぜひ見てほしい宮崎駿監督の名作です。
原作は角野栄子による童話作品。宮崎駿のアレンジにより独自色が強まった感はありますが、両者の違いを比べてみてもおもしろいですよ。
本作だけに限らず、宮崎駿作品は隠されたメッセージを読み解くことがもうひとつのおもしろさとなっています。なんとなく見ているだけでは気づかない部分に、実は深い意味が込められていることがあるので、それらを想像しながら楽しむのもまた魅力です。
一口で言って登場人物全員救われることのない物語。表面上は当時人気だったロボットものの体裁をとっていますが、描かれているのは人類のエゴと愚かさの数々です。
辺境の惑星でファーストコンタクトした2つの星の人類が、ほんの些細な誤解から全面戦争にまで発展する争いを起こし、最後には両者とも絶滅するハードなシナリオ。死亡シーンは女子供関係なく無残な描写が行われているので、アニメとはいえショッキングですが、それゆえにものすごい悲しみが胸に迫ってきます。
ラストシーンはある意味救いとも取れる内容ですが、滅んでからでなければ和解しあえないというのも悲しいものです。
「機動警察パトレイバー」「攻殻機動隊」で知られる押井守の監督デビュー2作目となる作品。いまでこそ独特の表現で「押井ワールド」と呼ばれるようになった押井監督ですが、本作はその個性を決定づけた記念碑的作品です。
原作マンガ・テレビアニメ版の設定は活かしつつ、自分の世界を思う存分押し出したストーリーは押井守版うる星やつらと呼べるもの。その世界観に原作者の高橋留美子も拒否感をあらわにした逸話も残っています。
しかし、後に続くアニメ作品に多大な影響を与えたことも確か。1984年公開と古い作品ではありますが、アニメの歴史を知るうえでも必ず見ておきたい作品です。
ガイナックス制作アニメの処女作となる本作。のちにガイナックスはテレビ版「新世紀エヴァンゲリオン」を代表とするヒット作を次々と生み出すことになるのですが、この作品も初めて手掛けたアニメ作品ながら恐ろしいほどの映像クオリティを楽しませてくれます。
それもそのはず、本作にはスタッフとして若き日の貞本義行、赤井孝美、藤原カムイ、庵野秀明など、そうそうたるメンバーが参加しているからです。
見どころはラストシーンのロケット打ち上げシーン。当時のアニメの大御所たちからも「とんでもない作画」と言われた驚異的な映像をぜひご自分の目で実際に確かめてください。
まだまだ名作はある!アニメ映画をたくさん楽しもう
今回は10作品を紹介しましたが、必ず見ておきたい作品はまだまだ無数に存在します。また、誰かにすすめられなくても、自分が気に入ってしまえばその作品もまた名作だといえます。
有名監督作品を手当たりしだいに見てもいいですし、ジャケ買いのようにパッケージを見て気に入った絵の作品を見て選ぶというのもアリです。ぜひいろいろなアニメ映画を見て、日本のアニメのすごさを実感してください。
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