映画邦画の選び方のポイントとおすすめの日本映画10選
映画の邦画選びのポイントはいくつもありおすすめ作品から入ってもよい
映画の中でも邦画は年々スケールが小さくなっているといわれています。趣味の多様化で映画の需要が減り、映画館が存在しない街も多い現状ですが、DVDなどのメディアなら家庭でも見ることができます。どの邦画を見ればよいのかと迷うかもしれませんが、邦画選びは難しくありません。まずは1本、おすすめ作品を見るところからです。
邦画選びは難しくない
映画ファンではないユーザーが邦画を選ぶにあたって、おすすめできるのはストーリーを知っている作品や好きな俳優、人気俳優の出演作です。また、迷った時の選び方も簡単といえます。
同名小説やテレビ版と一緒に楽しむ劇場版の邦画
日本映画、邦画の製作にあたっては、スポットを当てる対象を選別してオリジナルの物語をつくる場合と、同名小説やテレビ番組の劇場版としてつくる場合があります。少なくない数のヒット作が後者に属していますが、小説やテレビで人気になっている物語であれば、ヒットする可能性は高く、ストーリーのベースもあって取り組みやすいのは事実でしょう。
これを見る側で考えたとき、好きな小説や番組を新しい視点で見ることができます。また、原作やテレビ版と比較して、相違点を探したり出来のよさを批評したりといった楽しみが増えるのもメリットです。テレビ版とキャストが違えば、まったく新しい作品に仕上がっているケースもあります。同名小説やテレビ版と一緒に楽しめる作品はおすすめです。
幼少期と成人後の俳優がマッチする日本映画
映画では主人公の幼少期から成人後まで長いスパンの話を描いているものが多数あります。また、現在から過去を振り返る手法も一般的です。こういった作品では、それぞれの年齢が離れているほど幼少期と成人後の俳優は別人を起用しています。同じ主人公であっても時代が違うため別人感が強くなるのは仕方がないといえますが、おすすめの邦画はそうではありません。
事実として俳優が別人であることは認識していても、スクリーンの中にいる人物としては同一人物として違和感がない作品があります。ストーリーを楽しむうえで、余計な障害がない方が好ましいものです。別人であることを意識させないキャスティング、作り込みや俳優自身の演技力がポイントとなります。
選び方を思いつかないときの邦画の選び方
好みは人それぞれですが、日本人ならこの映画は見ておきたいといえる作品があります。邦画選びで迷ったら、この分野ではこれといわれる映画を選ぶとよいでしょう。名作アニメや人気ランキングTOPの作品、賞をとった作品、シリーズものの代表作品など選定方法はいろいろあります。
脚本家が話題になっているとか、監督が同郷の人、自分の出身地がロケで使われているといった理由もアリです。シリーズものを初回作から最新作まで見れば選ぶ手間が省けます。まずは1本鑑賞してみることで、関連する作品を見たくなることも珍しくありません。そうなれば、次から次へと見たい作品が浮かんでくるなど、邦画選びで迷うこともなくなるでしょう。
映画ファンにもそうではないユーザーにもおすすめの邦画10選
日本映画、邦画には数えきれないほどの秀作、人気作、ヒット作があります。見たい作品、見てほしい作品が山のようにある中で、映画ファンにもそうではないユーザーにもおすすめの絞りに絞った10選を紹介します。
「二百三高地」は、日露戦争の旅順攻略戦における激戦地を舞台に、軍司令官として指揮を執る者と下級指揮官や下士官兵の日常と心理を通じ、戦争と人間のかかわりを描いた作品です。さだまさしが作って歌った主題歌「防人の詩」も大ヒット作となりました。
乃木希典を仲代達也が、児玉源太郎を丹波哲郎が演じ、明治天皇には三船敏郎を配する超豪華なキャスト陣と壮大なスケールで語り継がれる大作です。あおい輝彦演じる現場指揮官が乃木に向かって発した言葉が印象的。
「博士の愛した数式」は、交通事故の後遺症で記憶が80分しかもたない数学の博士と家政婦さん、そして家政婦さんの息子を加えた3人の触れ合いを描くヒューマンドラマです。博士と亡き兄の未亡人との関係も重要なエッセンス。
博士に「ルート」と名付けられた息子は数学の教師となりました。ルートが博士との思い出を生徒に語る図式で物語が進行します。寺尾聰が演じる博士の口から出てくる「素数」や「友愛数」「完全数」には興味をそそられます。
「八日目の蝉」は、ベストセラー小説の映画版で同名のテレビドラマも作られている作品です。不倫相手の家へ行き、思わず子供を抱きかかえて逃げる女という衝撃的な立ち上がり。そこからはじまる逃亡生活と、産みの母とは違う母に育てられる主人公。
犯人逮捕により実母との暮らしを取り戻したものの、平穏な生活を送ることはできず、育ての母親だった犯人と同じ不倫の道へ…。誘拐事件の被害者だった主人公を演じる井上真央がいい味を出しています。
「秘密」は、バスの転落事故で死亡した娘の体に妻の魂が入り込んで複雑な生活を送ることになった主人公という現実とはかけはなれた設定が楽しい作品です。娘の中の人格は妻と娘が交互に出現し、やがて娘は事故を起こしたバス運転手の息子と結婚。式当日に気づいた真実とは…。
この物語は東野圭吾の同名小説を原作とし、テレビドラマも制作されていいます。本作で娘を演じる広末涼子とテレビ版の志田未来との比較もおすすめです。
「おくりびと」は、一般的な認識としては知名度が高くなかった納棺師という職業を日本国中に知らしめることとなった作品です。ちなみに、納棺師は師という文字がついているものの、医師や看護師のような国家資格ではなく、葬祭業における専門職の呼び方のひとつといえます。
本作では、主人公が転職先として就いた納棺師という職業への周囲の理解のなさと、その仕事の内容、仕事に対する真摯な姿勢を見ることで受け入れられていく様を描いています。ジャニーズのシブがき隊のメンバーだった本木雅弘の好演に注目です。
「テルマエ・ロマエ」は、彫りの深い顔立ちで知られる俳優・阿部寛が主演だと知らなければ、外国映画を見ているような気になる作品です。古代ローマの設計技師がお風呂の設計で困り果てます。どうすればよいのか…。そうだ、日本の銭湯を見に行こう!というはずはないものの、偶然にも銭湯にタイムスリップしたお話です。
それにしても、古代ローマ人としてまったく違和感がない点はさすがといえます。コメディなのに真剣な顔で見てしまう作品です。
「それでもボクはやってない」は、社会的問題でもある痴漢冤罪事件がテーマの作品です。刑事手続きにおける弁護活動も丁寧に描いています。裁判と判決についての主人公の言葉が印象的です。
逮捕された人は犯罪者という認識が浸透している中で、人質司法など捜査と裁判の問題点とあるべき姿を訴えかけ、公正で公平な裁判とは何かを考えさせる内容になっています。
「世界の中心で、愛をさけぶ 」は、主人公・朔太郎と長澤まさみ演じる同級生で恋人のアキ、2人の純愛を描いた大ヒット作です。朔太郎が高校時代に経験した幼く悲しい物語を中心に進む本編は2時間を超える大作ですが、見ていて飽きや疲れを感じさせません。
高校時代の朔太郎を演じる森山未來と現在の朔太郎役の大沢たかおが披露する演技は、同一人物として違和感のないものです。柴咲コウが務める現在の婚約者・律子も重要な役割を担っています。日本映画のラブストーリーを語るなら必見の作品です。
「電車男」は、巨大掲示板2chの全盛期にカキコミ仲間が恋愛に疎い男の恋を画面越しに応援する姿を通じて、純愛にコメディ風味をもたせたラブストーリーです。主人公を演じる山田孝之の芸達者ぶりが作品の完成度を高めているといえるでしょう。
2chに書き込まれた内容をベースにした物語は、山田孝之演じる男が電車の中で中谷美紀演じる美しい女性を助けたことからはじまります。女性に恋をしてしまった男。掲示板仲間のアドバイスと応援を受け奮闘する男の恋の行方は…。
「いま、会いにゆきます」は、竹内結子と中村獅童の主演で大ヒットを飛ばしたラブストーリーです。最愛の妻に先立たれた中村演じる主人公は息子と2人暮らし。妻が残した1年後の雨の季節に帰ってくるとの言葉を楽しみに過ごす日々でした。
1年後に帰ってきた妻との3人暮らしも、夏の訪れとともに終わる時が…。涙失くして見ることはできません。この世を去った妻がどうやって帰ってきたのか、ある意味で衝撃的な結末が待っている作品です。
見はじめると止まらないのが邦画
映画には邦画だけでなく洋画もあります。邦画のよいところは、母国語で作られているため字幕が必要ない点です。また、吹き替えによるイメージの変化もありません。コメディから純愛ものまで出演する俳優陣の演技をそのまま楽しめます。その意味で見やすい邦画は、見はじめると止まらない魅力がいっぱいです。どんどん邦画を楽しんでください。
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