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「溺れた子どもを助けようと飛び込んだ親が、溺れて亡くなった」という、痛ましい水難事故のニュースは後を絶たない。溺れている人を見つけたら、あと先考えずに飛び込んで助けたくなる気持ちはよくわかる。それが自分の子どもなら尚更のことだろう。
しかし、これは非常に危険な行為なのだ。なぜなら、溺れている人も、助けに行く人も焦っていて、冷静な判断や対応ができないからである。溺れている人は救助者にしがみついたり、暴れたりすることが予想され、相当の訓練を積んでいる人でも助けることは至難の業だという。
そんな二次災害を防ぐべく、強力な救命道具をポルトガルの企業Noras Performanceが開発した。彼らが開発した「U Safe」は、今までありそうでなかったリモート式の救命道具である。
シンプルで瞬足
救命道具というと、ひもの付いたオレンジ色の浮き輪を、溺れている人に向かって投げ入れるイメージではないだろうか。波が強かったり、風の影響でなかなか思った場所に浮き輪が行かなかったり、ということは多々あるだろう。流れの速い川でも同様で、浮き輪により助けることの難しさが予想できる。
ポルトガルで開発から生産まで行われている「U Safe」は、バッテリー駆動型で電子タービンにより動くリモート式の救命道具である。
そして、使い方がとにかくシンプルな救命道具だ。海に投げ入れ、専用コントローラーで操作し、溺れている人の元に向かわせるだけ。特に必要な技術や訓練もなく、誰でも簡単に操縦が可能。コントローラーは、レバーによる方向入力が行えるジョイスティックに似ていて直感的に操作ができそうだ。
着水後、すぐに強力なモーターで移動を開始するのも頼もしい。この強力なモーターのおかげで、本来救助するにあたって強敵となる波にも負けず、ひたすら目的の場所までグングン進んで行くことが可能だ。一度走りだしたら方向を見失うことはなく、効率的かつ迅速に目的地に到着するという。1分1秒を争う救助場面で迅速に到着できることは、何より有難いものだろう。
防げる二次災害
水難事故で多発している二次災害。「U Safe」を使うことで、救助者は陸上から操作を行うことができるので、自らが波にさらわれるなどのさらなる危険を招くことはなく、溺れている人の命を救うことができるという。
泳いで助けに行くよりも、体力的にも精神的にも余裕を持って行動できるはずだ。
確かな技術力
シンプルな操作方法でありながら、技術力も確かなもので、マレーシア・クアラルンプールで開催された海上救助に関するもっとも重要なカンファレンス「ISAR」にも参加している。また、国際的な海上救援に関するセミナーでもプレゼンテーションを行うなどして、海上における救助活動の新たな救世主として注目されている。
水難事故は決して起こってはいけない事故だが、いくら注意を促しても、毎年その悲劇は絶えない。動画で実証されている通り「U Safe」は力強く、頼れる救命道具だ。万が一の時、その力強い泳ぎで、今後きっと多くの命が救われるはずだ。
Noras Performance