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我々の主な交通手段である地上の道路は、自動車を始め、バイク、自転車、歩いている人などなど、既にたくさんの乗り物や人々であふれている。
では「空」はどうだろうか。飛行機やヘリコプターなどが飛んでいるが、確かに道路ほど混雑はしていはない。しかし、日常の交通手段として、飛行機やヘリコプターで移動することは現実的ではない。
では、その地上と空の「間」、地上から数メートルから数十メートルの領域はどうだろうか?現在のところ、そこを走る、あるいは飛ぶ乗り物はまだ見当たらない。
ロシアの会社「Hoversurf inc.」によりが開発を進めている「Scorpion hoverbike」は、まさに、地上と空の間を飛ぶ「空飛ぶバイク」である。飛行動画を見ると、これまで数々の映画や漫画などで登場してきた未来の乗り物だ。それがいま現実になりつつある。
「Scorpion hoverbike」は、ホバリングと飛行が可能な、ドローンとバイクを融合した一人乗り電動クアッドコプターである。第一印象は、人が乗れる大きめのドローン。4つの力強いプロペラを搭載し、最大10mまで浮上することができるという。最高時速50kmで飛行が可能。ホバリングはもちろん、前後左右への移動や旋回も可能である。
「Scorpion hoverbike」は過酷な条件に合わせて設計されており、社内のカスタムソフトウェアを採用することで、完全なマニュアルと自動制御を可能としている。
また彼らがこだわり、多くの時間を研究開発に割いたのは、そのデザインである。「Scorpion hoverbike」を舗装していない道路を走るためのオートバイであるダートバイクの形状に似せるのは、とても大変だったようだ。デザインのインスピレーションは頑丈なスポーツバイクのフレームから得ているとのこと。
新たな乗り物を開発するとき、性能はもちろんのこと、その見た目も重要となる。やはり、一目で「COOL!」と思わせなければ人々の関心を集めることはできない。その点「Scorpion hoverbike」は開発者たちの努力が実を結んでいるようである。
ただカッコイイだけではなく、使用用途もしっかりとある。エクストリームスポーツとしての利用や、重いものを運ぶ貨物無人機として活躍が期待できるとのこと。実際周囲の反応は冷ややかなようではあるが、彼らの自信は揺るがず、実用化に向け更なる開発が今日も続けられている。
次世代のモデル「Scorpion-3」により、2018年にはドローンタクシーが実現するとのこと。つまり、現在私たちを悩ませている渋滞や事故を軽減させ、安全に目的地に到着することができるということだ。彼らの尽きない野望と絶え間ない努力に、頭が下がる思いだ。
人類は「移動」することで進化してきたと言われるが、「地上から10メートルの領域」のイノベーションが実現したとき、世界にはどんな光景が広がっているのだろうか?
Hoversurf inc.