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マリンスポーツの代表格ともいえるサーフィン。大きな波と一体となり大自然を感じる、その魅力にハマっている人も多いことだろう。また、颯爽と波に乗るサーファーに憧れて、今年こそは挑戦したいと思っている人もいるのではないだろうか。
しかし、サーファーたちがいとも簡単にサーフボードに立ち上がる姿を見て、簡単だと思ったら大間違い。サーフィンは見た目以上に難しいスポーツなのだ。さらに、サーフボードの相場は高く、こだわればこだわる程、その値段も跳ね上がっていくのだ。
初心者にはなかなかハードルの高そうなサーフィンだが、サーフィンのコーチを務めていた経験のあるSteve Watts氏が開発した「Slyde Handboards」なら、サーフィンより気軽に「波乗り」を楽しめるかもしれない。
持ち運びにかさばるサーフボードがヒントに
サーフィンのコーチをしていたとき、Steve Watts氏が直面した一番の問題はサーフボードの「大きさ」であった。特に身体が小さな子どもたちにとって、サーフボードを持ち歩くことはとても困難な作業だったからである。
持ち運びの大変さを無くし、もっと気軽にサーフィンを楽しむことはできないだろうかと考え生まれたのがこの「Slyde Handboards」である。
始めは身内だけで楽しんでいたが、この楽しみを自分たちだけのものにするのはもったいないのではないかと思い、商品化に踏み出したという。
身体全体で波乗りを楽しむ
「Slyde Handboards」の使い方はとてもシンプル。足にフィンを履き、片方の手をボードについているバンドに通し波を待つだけ。波がきたら、ボードを波に滑らせながら身体全体で波に乗るのだ。
「Slyde Handboards」は、ボディサーフィンよりもスピードを出すことが可能。また、ボードの上に乗って波に乗るサーフィンよりも、身体全体で波を感じることができるのも魅力だろう。
安価で高品質
こだわり抜いて作られた最初の「Slyde Handboards」は、その品質の高さからあまりにも高額な商品となってしまっていたという。しかし、あるカスタマーからの「家族で一つのSlyde Handboardsをシェアして使っている」というネガティヴなフィードバックがあったことを受け、一人一つ持つことができる程度の価格で、可能な限り品質を保ったボードの開発へと踏み切った。
現在、公式サイトでは、49.99ドルから販売されているようだ。5,000円ちょっとでこの新しいマリンスポーツを楽しめるなら、安い買物かもしれない。
また、全体に丸みを帯びた弾力性のある素材を採用しており、ボードで身体を傷つける心配や、角がぶつかってケガをする心配がなく、子どもが使っても安心できる。サイズもコンパクトで、重さも269グラムと軽量で持ち運びも簡単。「Slyde Handboards」はマリンスポーツの初心者にもピッタリのボードだといえる。
さらにバリエーションが広がる「Slyde Handboards」
「Slyde Handboards」は、初心者向けで素材の柔らかい「THE GROM」、「THE WEDGE」から、野球のグローブ程度の大きさの「THE PHISH」、「THE BULA」まで、4つのパターンが用意されている。
公式サイトに用意された動画では、片手に装着した小さな「THE BULA」で、ダイナミックに波に乗る様子が公開されている。その姿はまるで、波の中を飛んでいるような印象だ。「Slyde Handboards」は、独自のマリンスポーツとしてこれから進化を遂げていくのかもしれない。
価格もお手頃で、誰にでも手に取りやすい「Slyde Handboards」は、多くの人に「波に乗る楽しさ」を与えるはずだ。そしてその中から、サーフィンやボディボードのような、他のマリンスポーツに挑戦する者も現れるはず。この新感覚のプロダクトが果たす役割は、意外に大きいのかもしれない。
Courtesy of Slyde Handboards