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ある研究では、全ての人は音楽のセンスを持って生まれてきているとされている。しかし成長するにつれて、その天性のセンスは徐々に失われてしまう。この持って生まれた音楽のセンスを、絶やすことなく伸ばしてあげることができたら…。
そんな思いを抱いている方に、あのショパンを生んだポーランドから生まれたユニークな楽器「Musicon」をご紹介したい。
「Musicon」とは?
「Musicon」は、2歳以上の子供の心理物理学、および認知発達を促進するように設計された、創造的なインタラクティブな楽器である。子どもたちは「レバー」でテンポを選択し、「ボタン」を自由に押すことで、オルゴールのような仕組みにより、直感的に様々な音を出すことができる回転バレル式楽器だ。
「Musicon」には、ドラム・木琴・レインスティックの3種類の楽器が、磁石で設置されている。これはは全て簡単に取り外すことができるので、好きな配置に変えて音楽を楽しむことができる。
音が鳴る仕組みが見えるため、子どもたちは音楽を聴くだけではなく、セットがどのように動き、音楽ができ上がるのかをその目で確認して、学ぶことができる。
こだわりのデザインにも注目
数々のプロトタイプを作り、数百にも及ぶ子どもたちと共にテストされた「Musicon」は、シンガポールからニューヨーク、ベルリンからリマまで世界中に展示され、世界的に権威のある多くのデザイン賞を受賞しているスグレモノだ。
ユニバーサルデザインの原則に基づいて作られている「Musicon」は、2歳からの子どもが楽しめる設計になっている。また、ボタンのサイズや形、押すときの力加減などは人間工学を念頭に置き、慎重に設計されたとのこと。遠くからでも、どのボタンが押されているか一目で分かる工夫もされている。
素材も天然の木材でできていて、暖かさと柔らかい雰囲気を醸し出している。木材は使用年月が経てば経つほど味が出てくるので、歴史を経て変化する「Musicon」にも注目したい。
自閉症の子どもの治療としても期待大
教育で欠如しがちといわれているチームワークスキルも、「Musicon」なら複数人数で音楽を楽しめるため、培うことができる。みんなでボタンを押したり、レバーを引いたりしながら、協力して様々な音色を奏でることができるのが魅力だ。
スキルや能力に関わらず、全ての子どもが楽しめる設計になっているので、年齢や適性によるボーダーがない。そのため、自閉症などを抱える子どもたちへの治療への活用も期待されている。実際に2016年にはポーランド・ワルシャワで、自閉症を抱える子どもとのワークショップも成功させている。
子どもは大人が考えている以上に、才能やひらめきに溢れている。「Musicon」を家庭や幼稚園などに取り入れることで、彼らの好奇心を刺激し、思わぬ才能を開花させるキッカケになるかもしれない。
Courtesy of Musicon