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せっかく育てた農作物を食べ荒らしたり、空港での飛行機への衝突など、野生の鳥による被害、いわゆる「鳥害」が後を絶たない。鳥たちが「空」という、人間の手の届かない場所で自由に飛び回る以上、対策に限界があるもの確かだ。
そこで、オランダの企業「Clear Flight Solutions」が開発したのが、猛禽類をリアルにマネた鳥型ロボット「Robirds」だ。
猛禽類を模した鳥型ロボット
鷲は鳥類の食物連鎖において、最上位にランクされている。彼らはとても大きな身体で、最も強力な鳥なのだ。そして隼は、世界で最も広範囲で生息する鳥類であり、その飛行スピードは最高時速390キロにもなるという。この2つの種類の猛禽類を精巧に真似たのが、「Robirds」である。
「Robirds」は、超リアルな見た目で、体重もリアル感を追及し、その飛行姿は本物と見分けがつかない程である。ドローンのように遠隔操作が可能だ。ここまで精巧に「Robirds」を作り上げたのには理由がある。「Robirds」は、鳥が空港や農場などでもたらす、甚大な被害を防ぐため開発されたのだ。
様々な活用シーン
野生の鳥が農作物を食い荒らしたり、彼らのフンなどによる被害、「鳥害」が世界的に問題となっている。栄養価の高い作物や果樹園などに鳥たちが引き寄せられるため、その被害は後を絶たない。
鳥は賢く、実際には何の攻撃もしてこないかかしを置いても、すぐに慣れてしまい効果は期待できないという。そこで「Robirds」を飛ばすことで、実際に鳥を傷つけることなく追い払うことが可能である。
鳥たちにとって、休息地として魅力的な空港。そこで起こるのが“バードストライク”である。鳥が飛行機に衝突することで、飛行機が不時着を余儀なくされたり、最悪の場合には墜落の可能性も否めない大変危険な問題である。また、“バードストライク”による機体の損害額は計り知れないといわれている。
そこで登場するのが「Robirds」だ。「Robirds」を空港上空に飛ばすことにより、他の鳥たちを追い払うことができるからだ。なぜなら猛禽類の姿を見ると、他の鳥たちは本能的にその空域を去るからである。
他にもゴミ処理場などに群がり、騒音やフン、衛生的な問題を出している鳥たちも同様に「Robirds」で解決することが期待されている。
賢い鳥との知恵比べに挑む
多くの人が認識している通り、鳥はとても賢い生き物である。かかし同様に、鳥よけとして大きな音を出して威嚇する爆音器や、キラキラと光ったり風を受けて音がするテープを使った防鳥テープでは、最初こそ効果が見られても、鳥が慣れてしまっては効果が持続しない。
鳥は賢く、しつこい生き物としても知られ、一度味をしめると同じ場所に何度も訪れなかなか立ち去ってはくれない。「Robirds」を開発した「Clear Flight Solutions」によると、リアルな天敵を模倣する「Robirds」は、鳥たちの生存本能を刺激するので、慣れるということは起きないという。
「Clear Flight Solutions」は、鳥被害の対策だけではなく、畑に隠れている小鹿の赤ちゃんを見つけだし、草刈り機から守る活動もしているという。テクノロジーの進化により、今までは失われてしまっていた命や作物、平穏な生活などを取り戻せる可能性がありそうだ。
田んぼや畑に設置する「かかし」をはじめ、太古から続けられてきた、自然界の生き物たちと人間との知恵比べ。「知恵」に加えて「テクノロジー」を手にした人類は、今度こそ戦いに終止符を打てるか? それとも…。
Courtesy of Clear Flight Solutions