傘の歴史を変える？暴風雨にも負けない世界最強の傘「BLUNT」

雨だけではなく強風が吹いている日は、傘をさす意味がないほど濡れてしまう。というのも、傘は雨には強くても風には弱く、すぐにひっくり返ったり、骨が折れてしまったりして、ただの厄介な荷物になってしまうからだ。

“世界最強の傘”として登場した傘「BLUNT」は、そんな傘への期待を良い意味で払拭する頼もしい傘だ。世界中で何百万本も使い捨てされている傘の歴史に、革命を起こすかもしれない。

生地とフレームにより強度を高める

「BLUNT」は、革新的なデザインで空気力学的にも丈夫な天蓋構造を持っており、どんな暴風でも壊れることがないという。

その秘密は強力な生地の強度にある。「BLUNT」の傘は、独自の開発技術である放射張力システムを採用しており、傘が開く時の動力を強い生地全体に分散する。その結果、空気力学的に傘の生地がピンと張り、強風でも裏返ることのない強力な傘になるという。

万が一裏返ってしまったとしても、傘をたたむだけで、ダメージを与えることなく、幾何学的に強化されたフレームが裏返りを元に戻すようデザインされている。「BLUNT」は、傘にありがちな“裏返り現象”に対しても耐性を持っているのだ。

最高風速117kmに耐えきる耐風性能

「BLUNT」のデザイナー であるグレイグ・ブレブナ－氏は、従来の傘を根本的に設計し直し、「BLUNTアンブレラ」の試作品を完成させた。その試作品第1号は、耐風実験で風速117kmもの強風に耐えきったという。

従来の傘は壊れやすく、毎年何百本もの傘が壊れては捨てられている。そのほとんどはリサイクルされず、ただ焼却されているのだ。これからは「BLUNT」があれば、傘が壊れては買い直すというルーティンから、脱出できるかもしれない。