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カーネギーメロン大学のヒューマンコンピュータインタラクション研究所の博士課程の学生らが、建物なら必ず存在する壁をハイテクインフラ化する「Wall++」を開発した。これがあれば、部屋中がデバイスまみれになることはなくなるかも?
人の動きや家電の種類を検出
壁の表面に導電テープを張り巡らせ、特殊なペンキで塗ることで壁全体をスマートインフラストラクチャ化する「Wall++」。複数人が同時に触っても反応する巨大なタッチパネルとして機能し、直接触れなくても人の動きを感知することができる。
また、家電が発する電磁波のノイズを受信することで、室内で使われている家電を検出して種類まで特定することまで可能にする。この技術を応用すれば、ジェスチャーでテレビをオンにする、部屋中のIoT家電を一元管理するといった使い方が想定できるのではないだろうか。
低コストで導入可能なセンシング機器
「Wall++」は研究プロジェクトのため製品化はされていないが、1平方メートルあたり20ドル(約2,200円)で導入できるという。6畳の部屋の壁が4面で30平方メートルほどとすると、全面で600ドル(約6.6万円)ほどになる計算だ。
壁一面に巨大なタッチパネルやセンシング機器を設置することを考えると、かなり低コストになるだろう。また、例えば人の動きを検出するセンサーを部屋に設置すると、場所によっては景観を損ねてしまうが、「Wall++」は導電テープはペンキで塗りつぶすため、インテリアを損ねることもない。
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さまざまな家電がネットにつながるIoT時代。自宅が多数のデバイスでごちゃごちゃしてしまう前に、自宅の壁をスマート化しておくと便利かもしれない。
Yang Zhang