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サンショウウオの動きを忠実に再現したバイオロボット「Pleurobot」

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スイスの連邦工科大学、EPFL(École polytechnique fédérale de Lausanne)が開発した「Pleurobot」は、さまざまな生物の動きから、生体の仕組みへの理解を深める研究のひとつで、サンショウウオの動きを模倣したロボットになっている。

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研究チームがサンショウウオに焦点を当てたのは、サンショウウオが生きた化石とも言える脊椎をもった両生類であり、その動きを研究することで、太古の生物が水中から陸上へと進出した歴史を紐解くカギになると考えたためである。そこで、動きそのものをより理解するため、サンショウウオの動きを忠実に再現した「Pleurobot」が開発された。これは、あらたな歩行ロボットの開発にも繋がる可能性がある。


研究者は3次元空間で、レントゲン撮影を行い、歩行時のサンショウウオの骨の動きを解析。神経生物学者は、脊髄に低レベルの電気刺激が与えられたとき、 サンショウウオはゆっくりとした歩行を行い、より強い電気刺激が与えられた場合、より速く歩行することを発見。また、電気刺激が一定の強さに達したとき、サンショウウオの脊髄は水中移動の動きに切り替わることがわかった。

一定の電気刺激で、移動の形式が切り替わるという発見は、神経生物学上重要なもので、同じ脊椎動物である人間について、神経回路に刺激を与えた際、脊髄がどのように働くかを理解することにも繋がるという。

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自然界のさまざまな生物から学びを得ることで、テクノロジーの進化はさらに加速していく?

Pleurobot

Biorobotics Laboratory at EPFL


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