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ドイツのスタートアップ企業であるLilium社は、2025年にも空飛ぶタクシーを実現させようとしている。「The Lilium Jet」というシンプルな機体がそれにあたる。
「The Lilium Jet」は、垂直離着陸が可能なVTOL(ブイトール)型の機体。VTOL機は滑走路が必要ないのがメリット。固定翼に電気ジェットエンジンを備えた「The Lilium Jet」は、回転翼機のヘリコプターのように垂直に上昇し、上空でホバリングしながらこのエンジンが傾く。あとは飛行機のように水平方向に移動する。
一般に、滑走路が必要な固定翼機は場所を取り、滑走路が壊れると飛べない。また、ヘリコプターは滑走路が不要である一方、その仕組み上、航続距離が稼げず効率が悪いと言われる。「The Lilium Jet」は、垂直上昇だけでなく、滑走路を使った離陸も行える。
「The Lilium Jet」は、ヘリコプターのように離陸に場所を取らず、飛行機のように航続距離が稼げる。航続距離は300キロメートルで、最高速度は時速300キロ。
空港まで5分
Lilium社では目的地までに車より5倍早く到達するとしている。たとえば、ニューヨークのマンハッタンから、JFK空港まで5分。車なら55分かかるという。
普段の足として利用できるようになれば、それまで移動にかかっていた時間を短縮し、有効に時間が使えるようになる。また、地方に住み、都市で働くといった生活がより広範囲で可能になるはずだ。
2025年サービスイン
「The Lilium Jet」は現在、二人乗りでのテスト飛行に成功している。Lilium社では5人乗りの機体を開発しサービスインする計画で、2019年にも機体を完成させる予定。2025年にはサービスを提供したい考えだ。
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