※bouncyではアフィリエイト広告を利用しています。記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がbouncyに還元されることがあります。
世界一高い建物は、アラブ首長国連邦のドバイにあるブルジュ・ハリファの828メートルである。東京スカイツリーよりもさらに200メートル近く高い。また、2016年にはじまったクウェートのブルジュ・ムバラク・アル=カビールが完成すれば1001メートル。さらにドバイのドバイ・シティ・タワーは2400メートルとその倍以上で計画されている。
人類の高さを求める心はとどまることを知らないが、ななめ上のアイデアとして「宇宙から高層ビルを吊るす」というコンセプトがあるのはご存じだろうか。「Analemma Tower」というものだ。
前置きしておくと「Analemma Tower」の計画は飛んでもないものだ。地球軌道上にある小惑星から高強度のケーブルで全長32,000メートルのタワーを吊り下げる。空中に吊り下げる形となり、軌道上を移動できる。
上層階に礼拝堂があり、下層階はオフィスビルを想定。ソーラーパネルでエネルギーを得て、水は雨雲などから得る。
本当に突拍子もないアイデアだろうか?
この突拍子もないアイデアを出したのは、CLOUDS ARCHITECTURE OFFICE社。建築家である曽野正之氏とオスタップ・ルダケヴィッチ氏がニューヨークで設立した企業で、住宅や公共施設、宇宙建築などさまざまな設計を手掛けている。
人は地球の外から地球を見ることで、球体であると知った。また、それまで夜空をあおいで見ていた月にだって降り立つことができた。もうまもなく民間の宇宙旅行が本格化するとも言われている。
そういう視点でみれば、人の歴史は絵空事を現実にしてきた歴史でもある。「Analemma Tower」は今のところ突拍子もないアイデアかもしれない。しかし、見据えている未来はそれほど非現実的なものではないのかもしれない。
CLOUDS ARCHITECTURE OFFICE