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ロボットベンチャーのGROOVE Xが、新しい家庭用ロボット「LOVOT」(らぼっと)を発表した。 特筆すべきは、先端テクノロジーが「人があたたかさを感じる、人が幸せな気持ちになれること」に注がれている点。LOVOTは、愛のあるロボットに設計されている。
「人間の新たなパートナーになれるロボット」をコンセプトに開発を進めてきたのは、Pepperの開発リーダーだった林要氏。資金調達に80億円をかけたロボットのお披露目とあって、多くのマスコミが注目する発表会となった。
LOVOTは、本日(12月18日)19:00からWEB予約受付を開始する。
LOVOTとはどんなロボット?
発表されたのは、家族型ロボット「LOVOT」。愛くるしい大きな目と小さな手が印象的で、乳幼児ほどのサイズ感(幅255mm×高さ×430mm×奥行き255mm、重さ約3kg)。
▼LOVOT
LOVE+ROBOTを組み合わせた造語で名付けられた「LOVOT」という名前に込められた、人の「愛するちからを育むことができる次世代ロボットを開発したい」という開発者たちの思いだ。
LOVOTは何がすごいのか、何が違うのか
かわいらしい見た目とは裏腹に、内部には様々な先端テクノロジーが搭載されているLOVOT。スマホ相当のARM SoC、ノートPCで使われる4コアx86プロセッサを実装している。
全身にタッチセンサーを搭載。頭部のセンサーホーンには、半天球カメラを備え、温度センサー、360°マイクによりオーナーの場所をピンポイントで把握できる。
▼半天球カメラの画像
しかし、特筆すべきは、それらの先端テクノロジーが、「人があたたかさを感じる、人が幸せな気持ちになれること」に注がれている点。LOVOTは、人間に甘えているような仕草や行動を起こす、愛のあるロボットに設計されていることだ。
完璧な機械ではなく人に甘えるほっとけない存在に
例えばLOVOTは、頭のセンサーホーンに半天球の3つのカメラを搭載をすることで、人物を認識。マイクで音を拾い、こちらの声に反応して近寄ってくる。深層学習で、自分をかまってくれる人が誰かを判断し、足元にすり寄り抱っこを求めてくる。
抱っこをすると手をあげて喜び、お腹を撫でてあげると目を閉じて眠ってしまう。LOVOTは持つとほのかに温かく子供を抱きかかえているような気分になれる。人の代わりに仕事はしないが、人をどこか幸せにすることができるのがLOVOTのようだ。
▼ディレクターの大村にも父性が目覚めたよう。
また、あらかじめ録音された音声をしゃべるロボットとは違い、リアルタイムの声帯シミュレーションで1体1体異なる音声を発生。目の種類もなんと10億通り。それぞれの個体で個性のあるつくりになっている。
▼目の画像
Pepperの開発リーダーだった林要氏がLOVOTに込めた思い
LOVOTの開発責任者である林要氏は、製品発表会のなかで次のように語った。
林:テクノロジーで人は本当に幸せになっているのか、テクノロジーの進化が人を幸せに本当にしているのか。
AIが人の仕事を奪うといわれる時代、必ずしもロボットが仕事をしてくれるというのが幸せではないということ。
そばにいるだけでまた明日も頑張ろうという気持ちになれる存在がロボットに求められているのではないか。4次元ポケットのないドラえもんような存在をつくりたい。
その第一歩が、LOVOTというわけだ。
▼開発責任者の林要氏
LOVOTの発売予約は本日開始
発売予約はWEBで本日(12月18日)19:00から予約を開始。出荷は、2019年9月を予定
していて、2体セットで598,000円で発売予定。2体セットで発売するのは、LOVOT同士がコミュニケーションをする能力を持っていて、LOVOTの間にも社会性が生まれるからだそう。
ロボットと人の新しい関係を築いてみては?
GROOVE X