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今回のインタビューは、グッドデザイン賞を受賞したカメラストラップ「サクラスリング」の開発者であり、起業家の杉山さくらさんです。
ご本人にお伺いしたインタビュー全容は下記の通り。華やかな雰囲気と、芯の通った起業家としての顔を、是非、動画でご覧ください。
●何の仕事をしていますか?
スカーフみたいなカメラのストラップ、サクラスリングの発案者です。
その会社を作り、全国販売しています。
●なぜ、この仕事をはじめたの?
22歳で母になり、20代は3人の子育てに必死。30代に入ると子どもが小学生になり、手が空いたものの、生きがいがなく……。そんな時、父母会で写真家の方と知り合いまし た。
それまで「写真は難しい」という先入観があったのですが、決してそうではない事を、その方から教わりました。写真は、撮り方次第でその人の内面を写し出す。そのひとが何を大事にしているのか写真の中から感じられる。写真におさまった世界に、その人の本心が見えるのだとわかり、純粋に写真を撮りたいと思うようになりました。
それから、父に借りたカメラで写真を始め、平日は保育士をしながら、週末は代官山のカメ ラ店でアルバイト。好きな「写真」を仕事にしたいと考えていくうちに、サクラスリング にたどり着きました。
●自分の仕事のどこが好き?
乗り物に乗って色んな場所に行けるところ! 介護福祉士、保育士をしていた頃から出張のある仕事に憧れていました。
●どうして働くの?
仕事=子育てだから。
妊娠中、子どもの名前を決める際に必ず起きる現象があって。お腹の中にいる子どもと話をする感覚で考えていき、これだ!というものが見つかると「ばーっ」と心臓が脈打つような、血が巡るような感覚になるんです。
サクラスリングのアイディアを思いついた時、それと同じ現象が起きました。だから、サクラスリングは4人めの子どもだと思っています。
●人生を変えたフレーズは?
「本来いる場所と、今のさくらさんの居る場所が、違う気がする。」その言葉を聞いたとき、自分の中でなにかが動いた気がしました。固まっていたものが、じわっと動いたような感覚です。それから、「私に何ができるか」を考えるようになりました。
●あなたにとって人生とは
感受性の旅。
いつも"目の前のことから何を掴み取れるか"を大切にしています。この状況から何を掴んで帰れるか。何を得られるのか。受け取るものは毎回違うけれど、全てを1つずつ感じ、状況を整理できるよう心がけています。
●自分の嫌いなところ
飽きっぽいところ。
●喜怒哀楽のうち、あなたを一番動かすものは。
怒り。
この仕事を始める際、反対されたり、理解されないことの方が多かったんです。その悔しさをバネに、自分の持つ明るいビジョンに傷がつかないよう、独学で学び、どうしたら早く結果を出せるかを考えて、ここまで来ました。
●仕事に欠かせないものは。
カメラと、アクセサリーと、色とりどりの服。
●落ち込む瞬間は?
いい時も悪い時も全て意味があると思うので、落ち込みません。ひどく落ち込むのは失恋した時くらい。
●元気になりたい時はどうする?
食べたいものを食べてお風呂に長く浸かって沢山寝る。
●謝りたいひとは誰ですか?
サクラスリングのために、お力をいただいた方にお礼を言いたいです。
●お礼をいいたい人は誰ですか?
沢山います!!
●人が知らない自分の一面は。
実は、人間ではありません(笑)
●やりたくないことは?
事務仕事!
●今までで一番辛かったのは?
写真から離れて、商品開発を一人でやっていた時期。
●いまやりたいことは?
親族を全員連れて温泉旅行に行きたいです。それと、新製品開発。
●あなたにとって過去とは
意味のある経験の全て。
無駄なことは一個もなく、新しいことをはじめる時にも、過去には大切な題材が、詰まっているはず。こどものころに何をしていたか、学生の時に何をしていたかが、必ず影響する。そうやって振り返ることが、新しい仕事のチャンスに繋がるかもしれないと思うんです。
●あなたにとって現在とは
自分が望んで選んだ場所。
「写真の世界で生きていきたい」と目指した夢が叶い、デジタルカメラグランプリで企画賞を獲ることができました。それはつまり、カメラの機材として認めていただいたということ。
いまの状況に驚きと感動もありますが、起業を決めた時から目指していたことでも あり、まだ通過点だとも思っています。これからは、たくさんの人に出会えたご縁を無駄にせず、恩返しをしていきたいと思っています。
●あなたにとって未来とは
生まれてきた意味を知るステージ。
自分が生まれて来た目的を、時間をかけて理解する。製品を通して、人の役に立てる未来を思い描いています。
●20年後何をしていたいですか?
英語を話していて、海外でも仕事をしている。会いたい人に会い、行きたい場所に行き、家族と美味しいものを食べて。私と会った人が喜んでくれるような仕事をし続けて行きたいです。
●あなたの考える、「人間」の未来とは
一番多様で、難しい生物が「人間」だと思っています。未来の人間在り方に多少の変化は あっても、きっと本質は変わらないと思っています。 私は人間の難しさが苦手ですが、それでも人類のお役に立てられることができるように励 んでいくことが使命だと思っています。
杉山 さくら