Technology

スマホで撮影、すぐ採寸。手軽さZOZOスーツ以上の「Bodygram」

※bouncyではアフィリエイト広告を利用しています。記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がbouncyに還元されることがあります。


シリコンバレーで働くエンジニアの「服を買いに行くのが面倒くさい」という思いから生まれたオンラインカスタムシャツブランド「Original Stitch」。

2013年12月にシリコンバレーでテストサービスを開始し、2014年には日本版がスタートしました。

約一年前に、bouncyが取材した記事はこちら


今回は、Original Stitchを展開するOriginal Inc.が発表した、スマホで正面と横からの全身写真を2枚とれば、全身の採寸が可能な「Bodygram」を実際に体験してきました。

ZOZOスーツよりも進んでると噂の「Bodygram」の性能とは


「Bodygram」はまず、身長・体重・年齢性別を入力します。そして、正面と横からの全身写真をスマホで撮影します。

この時、なるべく明るいところで撮影した方がより正確な結果が出ました。


なんといっても簡単なのは、服を着たまま撮れるところです。しかも特別なものは必要なく、スマホだけでOK!

写真を撮った際、背中の部分で、服に若干のたるみがあったのですがAIが正確な背中の位置を判断していました。


そして数分後、首回り・肩幅・そで丈・手首・上腕二頭筋・胸囲・ウエスト・一番高いお尻の位置・ヒップ・太ももの長さ・太ももの太さ・ひざ・ふくらはぎ・足全体の長さ・パンツ丈・股下の16カ所の数値が出てきました。

念の為メジャーで測ったところ、大きくても誤差は1cm程度でした。

今回は、デモ計測であるため、撮影時の明るさの問題や、誤差の問題もあり、そのあたりはさらに精査していく予定とのことでした。

採寸データを貯めていく「BodyBank」


Original Inc.は「Bodygram」と同時に、採寸したデータを貯めておけるプラットフォームとして「BodyBank」を発表しました。

「Bodygram」と「BodyBank」それらの活用方法を、昨年8月に設立された、Original Inc.初の海外子会社であるOriginal Japan株式会社の藤本 学氏に伺いました。

ーー「Bodygram」「BodyBank」の使い道とは?


「Bodygram」というのは、AIを使った身体採寸のテクノロジーなので、実際にカメラで2枚撮って、必要事項を入力すると全身の採寸データがわかるといったものです。

例えばアパレルブランドが、その先にあるエンドコンシューマーのボディデータを得ることによって、「あなたは私たちの服では、このサイズがいいですよ」ということを、オススメしたいというニーズがあったとします。

すると、そのパートナー企業様が抱えている既存のお客様、新規のお客様のユーザー情報を管理していかないといけないですよね。

「Bodygram」でとったお客様の採寸データ等を、保管をしていく、そしてその先には溜め込んでいたデータを活用して、新たなサービスに展開をしていくようなプラットフォームとして「BodyBank」というものが存在するという形です。

ーー「Bodygram」はOriginal Stitch以外でも利用できるんですか?


我々は「Bodygram」「BodyBank」をBtoBに展開する方針をとっています。

Original Inc.といわれる我々の会社があり、その先にブランドとしてOriginal Stitchがある。

そこにももちろん使ってますけど、Original Inc.として提供する「BodyBank」「Bodygram」というソリューションは、BtoBのお客様、アパレルブランドさんや、ファッションECモールにあてています。

提携を発表しているところでいうと、エアウェーブさんです。

彼らのような『カスタムしたものを作りたい』『お客さん一人一人へのサイズマッチングをしていきたい』という企業に展開しています。

ーーエアウェーブでの活用方法は?


まだ使うまでには至ってないんですけども、どう使うかという話も含めて、現在ディスカッションしています。

現在は、カスタムするベッドマットレスと一体の商品をお客様の方に届けるといったニーズがある際、お客さんが実際に店舗に行って、採寸をして、そのデータをもとにご提供するそうです。

そういったものを自宅で、写真2枚撮って、アップロード頂ければ自動的にあなたにあったカスタムマットレスをEC上で提供できますということができると面白いかもねといった話もありますね。

ーー今後「Bodygram」「BodyBank」は、どうなっていきますか?


想定される利用場面を、もっともっと増やしていきたいと思ってますし、増やしていこうと思っています!

一つは、お客様のボディサイズという、そのデータポイントを使い、カスタムの服を作るとかマットレスを作るとか、そういったようなものを提供することにより、新たな提供価値を出したいと思われる方々に対して使っていただく。

もう一つがECでの、このブランドでの自分のサイズが分からないというお客様がいた場合、お客様のデータポイントと扱っている衣服のサイジング情報をアルゴリズムにかけることにより、自動的にこの人はこのサイズがいいですねといったことを提供する。

それによってECのコンバージョンレートを上げ、それによって売り上げを上げる。

他にも、サイズが合わないという理由での返品を減らすことで、利益を上げることにつなげていくといった話は、今ディスカッション段階で動いているところです。


またその先には、「Bodygram」「BodyBankの」の”簡単に撮れる”という特徴を生かし、利用者が増えていき、みなさんが継続的に撮っていくということを想定していくと、ヒストリカルなデータが溜まってくるわけですよね。

その人が例えば、トレーニングする、体調管理したいと思った時に、体重や体脂肪などの体組成計で得られる情報以上に、実際の採寸データがどう変化してきたかを確認できます。


それをトレーニングに活かしたり、、健康管理に活かしたり、食事に活かしたり、そういうことへの要望としてお客様に使っていただけるようになってくると、ヘルスケアや医療などのあらゆるライフスタイルに関する一つの重要なボディデータ情報という形で提供できるようなってくるといいなと思ってます。

まだまだやはり完全ではないので、制約がある部分もあります。

そこは継続的な研究開発を進めていくことによって、より使いやすいものにしていき、より精度を上げていきたいと思っています。

その中でより良いものをどんどん提供できるようにしたいというところで、そういった中でやはり使い続けていただけるものにしたいと思っています。
そうすることによって、お客様に提供できる利用方法というのは広がっていくのではないかと考えています。

・ ・ ・



ECで買い物する人が増えていき、様々なサービスが出てきています。
特殊なスーツをきて自分のサイズを測るとか、一旦試着して合わなかったら無料で返品できるとか。ただ人はより簡単なものを求めがちですよね。「Bodygram」は、もっと精密になれば本当に簡単に使えるツールになると思いました。

さらに「Bodygram」はただ単にECでの買い物に使えるというところを飛び越えて、健康管理に使えるようになるかもという話にも明るい未来を感じました。

Original Stitch

Original Inc.


RECOMMEND



PAGE TOP