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同社は、研究者が「表現の拡張」を目指して立ち上げた会社。基板の回路設計からLEDパネルの開発まで、表現に必要だと思うものを一から作ることをモットーとしています。
演出の核となるのは、「LEDの点灯と音楽を、無線で同期させる」という技術です。通常、無線だと遅延が発生し音楽と同期することが困難ですが、遅延を抑える技術を持つことで可能にしているそうです。
開発当初は、1つの基板でLEDを150個しか点滅させることができませんでしたが、今ではチューインガム2枚(30mmx70mm)ほどの大きさの基板で2000個のLEDを光らせることができると言います。
この基板はアップデートを重ねており、今回使用したのは6代目になるのだとか。ちなみに、市販の基板では同じLEDを100個光らせるのが限界だそうです。
音とLEDの点灯をできるだけ遅延なく連動させるために、点灯データそのものを送るのではなく、無線で同期の信号を送るという方式をとっています。たくさんのデータを送ると大きな遅延が発生してしまいますが、同期の信号だけを送ればデータは少なくなります。
また、同期がずれたときでも人力でずれの修正を行うことも可能です。市販の基板ではこのような調整が難しいですが、回路設計から行うことで、そのような機能を組みこむことが可能になりました。
ちなみに今回使われたLEDの数は、合計50万8000個。ダンサー衣装が6000個×20着(12万個)、ピカチュウの衣装が8000個×20着(16万個)、背景の可動式板が1万2000個×10個(12万個)、ポールが300×20本(6000個)、モンスターボール型照明が2200×10個(2万2000個)、雷フラッグ4000個×20旗(80万個)でした。
なかなか見ることができない、一大イベントの舞台裏を映像で押さえてきましたので、ぜひみてみてください。