「獺祭」には焼酎もある?特別な造り方と味わい、おすすめの飲み方とは
普段は日本酒を飲まない人でも、名前だけは知っている日本酒として「獺祭」の名前を挙げる人も多いのではないでしょうか?
旭酒造は獺祭ブランドのみを扱っている酒蔵としても有名ですが、日本酒のほかに「焼酎」も扱っていることは知っていますか?日本酒の酒蔵なのに焼酎も造っているの?なんて興味を持ってしまいますよね。
もともと獺祭が好きな人はもちろん、日本酒よりも焼酎が好き!こんな人まで、獺祭ブランドの焼酎について一緒に見ていきましょう。
▲日本酒好きになって15年、好きが高じて全国の酒蔵訪問旅行を趣味にしているフリーライター。美味しい、珍しい日本酒の紹介・楽しい飲み方を提案していければと思います。
日本酒「獺祭」とは?
最初におさらいとして、日本酒「獺祭」そのものについて見ていきましょう。名前は有名ですが、やはり日本酒が好きな人でないと意外と知らないことも多いもの。これを機会に獺祭ブランドのこだわりや特徴を確認しましょう。
日本酒ブームの火付け役の一つ
やはり一番の特徴は、2010年代に起こった日本酒ブーム。この火付け役のお酒の一つである点でしょう。
80年代後半から90年代初頭に起こった地酒ブーム。そして2010年代に、特に若い女性に受け入れられたことで、爆発的に人気が上がったことを覚えている人も多いと感じます。
獺祭がなぜそこまで人気を博したのか。味わいや流通の多さはもちろんのこと、酒蔵のこだわりや努力が挙げられるでしょう。しかし、何より消費者を引き付けたのは
「2割3分」に代表される、磨きぬいた酒米によってあらわされた透明感へのインパクト。
驚くほど雑味のないクリアな味わいこそ「日本酒は美味しいお酒なのだ」と改めて気づかせてくれたのではないでしょうか。
杜氏がいない酒蔵で作られている
また獺祭を醸している旭酒造には、杜氏という存在がいません。基本的に大吟醸1本で勝負をしている酒蔵だからこそ、杜氏にかかる責任は非常に大きなものになります。
上記の理由やさまざまな問題が重なり、あるとき杜氏にもう酒造りに呼んでくれるな、といわれてしまったのだとか。これを機に杜氏を頂点とするトップダウン式の酒造りではなく、データ管理と通年勤務の社員による集団協力体制で日本酒を作ることを決断。
昨今の杜氏不足などもあり、杜氏がいない酒蔵もだんだんと増えてきているのだそう。そして旭酒造もまた杜氏がいない酒蔵の一つなのです。
獺祭のラインナップに「焼酎」もある!
ここからは、今回の記事の主題である獺祭「焼酎」について見ていきましょう。
酒粕から作られている焼酎
焼酎は日本酒と違い、お米以外にもさまざまな原料が使われています。獺祭ブランドの焼酎であれば、やはり米焼酎なのかな?と考えがちですが、実は獺祭ブランドの焼酎の原料は日本酒を作った際に出る「酒粕」なのです!
酒粕を蒸留することによって「粕取り米焼酎」と呼ばれる焼酎ができます。一度酒精を搾った酒粕から作られるので、量が多く取れない点も特徴です。
日本酒の香りも楽しめる
蒸留という作り方をするお酒なので、獺祭焼酎も度数は日本酒の時と違って39~40度と中々のアルコール度数。
言ってしまえば米焼酎なので、すっきりとした味わいや柔らかな甘みが美味しいお酒です。
しかし、粕取り焼酎の一番の特徴は、焼酎でありながら香りは日本酒そのものであること!
獺祭の魅力の一つである、華やかな吟醸香も焼酎をいただきながら楽しむことができるのです!よりクリアで雑味がなく、日本酒をいただいているような香りとともに、焼酎特有の美味しさも堪能できる一挙両得のようなお酒ですね。
獺祭「焼酎」にはどんな種類がある?販売店は?
では実際に獺祭「焼酎」にはどのようなラインナップがあるのでしょうか?購入方法、口コミと一緒に見ていきましょう。
- 旭酒造
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獺祭 焼酎 720ml
- 税込み4,380円
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甘さが強めなので焼酎初心者さんは飲みすぎ注意
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純米大吟醸を作った際に出た酒粕から作られた焼酎。お米の甘さと華やかな香りが特徴的で、宅飲みにはもちろんプレゼントにも最適です。
焼酎に見られる喉を通る爽快感と共に柔らかさが目立つ焼酎です。甘味や香りは日本酒そのものなので、香りと味わい、アルコール度数のギャップにびっくりしてしまうかもしれませんね。
オフ会でサチニキに教えてもらった獺祭の焼酎美味すぎワロタ
— 酒の将魔:梅だす (@0814umedasu) February 19, 2020
獺祭に焼酎があるなんて知らなかったから驚きだし、度数も39度で高くてびっくり
マジいい香りだし美味すぎる!!! pic.twitter.com/0QWvVnLXgu
- 旭酒造
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獺祭 焼酎 後留 720ml
- 税込み778円(楽天)
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獺祭焼酎の二番搾りはアルコール度数低め
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獺祭 焼酎の蒸留をした後、残った酒粕から再度蒸留された焼酎が「後留」です。アルコール度数がほぼ半減しているので、より飲みやすいともいえますね。
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獺祭 焼酎の弟分といったところでしょうか。二番搾りになったことで、アルコール度数は焼酎としては低めの20度程度に。パンチが少なくなった分、香りや味わいを楽しみやすくなっています。
金曜日に獺祭焼酎の後留を購入しました
— HAJYAKON (@HAJYAKON) September 29, 2019
アルコール度数 20度
香りは獺祭焼酎と一緒ですが、アルコール度数が違い過ぎるのでパンチはありません
すっきり軽く呑めます pic.twitter.com/QXacklCzlU
お店で見つけたら即買い必須
上記でも軽く触れましたが、獺祭 焼酎は獺祭を作った際に出る「酒粕」から蒸留されるものです。したがって焼酎としてとれる量は、日本酒に比べればごくわずかなもの。
常時作っているわけでもないので、蒸留した分が終わってしまえば、新たに作られるまで旭酒造で購入することも叶いません。そもそもがあまり店舗にも出回っていないので、もしも見かけた際には即買いしておきましょう!
実際、正規特約店に入った場合は、即売れしてしまうことが多いそうですよ。どうしても飲んでみたい!なんて人はアンテナをあちこちに伸ばしておいてくださいね。
獺祭「焼酎」のおすすめの飲み方とは?
最後は獺祭 焼酎のおすすめの飲み方を見ていきましょう。スタンダードな飲み方から、ちょっと珍しい、酒粕焼酎ならではの飲み方まで紹介していきます。
そのまま飲んでクリアな味わいを楽しむ
もともとお酒に強い人以外にはおすすめできませんが、ぜひとも最初の一口はストレートで飲んで、そのままの美味しさを楽しんでみましょう。
華やかな香り、パンチの強い酒精、濃い甘みを余すことなく堪能できますよ。そこまでお酒に強くない人は、軽くひとなめしてみるだけでも。またお酒に強いと自負がある人でも、和らぎ水を用意することを忘れないでくださいね。
熱燗ロックという飲み方も
粕取り焼酎ならではの飲み方としておすすめになるのが「熱燗ロック」です。あまりなじみのない名前ですが、作り方としてはごく簡単。
最初に獺祭 焼酎を電子レンジや湯煎で熱燗にします。グラスに一杯の氷を用意して、温まった獺祭 焼酎を注ぐだけ!あっという間に氷が解けていく様を見ることができますよ。
味わいは普通のロックよりも、軽く感じることが多いでしょうか。香りを引き立て甘みを抑える、そしてアルコール度数を下げることができます。お酒屋さんに教えてもらった飲み方ですが、焼酎以外に日本酒でもおすすめの飲み方だそうですよ。
水、お湯割りでまろやかに
一般的な焼酎と同じく、水割りやお湯割りでも美味しくいただくことができます。度数を下げ、水、お湯それぞれ特有の味わい深さを堪能できるでしょう。
また炭酸水や炭酸飲料を使って、ハイボールにするのもおすすめです。より軽い飲み口になって、すいすい飲めるようになりますよ。お水にこだわって作られた日本酒の酒粕がベースなので、水やお湯を割り材にする場合は水の質にもこだわってみましょう。
軟水、硬水、どちらも特有の美味しさを楽しむことができます。ただ、硬水を使った水割りはクセが出るので、初心者さんは軟水がおすすめです。
まとめ
有名な獺祭に焼酎があった!なんて聞けば、日本酒好きでなくても興味がわいてくるのではないでしょうか。あまりお酒に詳しくない人からすれば「粕取り焼酎」自体、初めて知った!という人も多いと感じます。酒米を限界まで磨き上げ、拘りぬかれた獺祭をもとにした焼酎はやはり思った以上の美味しさを感じるもの。日本酒や焼酎は普段あまり飲まない、こんな人こそ、初めての美味しさに虜になってしまうかもしれません。
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