【達人に取材】付箋ノートの活用術 作り方のコツやおすすめ付箋とは?
みなさんは付箋ノートをご存知ですか?
仕事や資格勉強の効率化に便利な付箋ノートですが、効果的な作り方や、付箋ノートにぴったりな商品があるんです。
今回は付箋ノートの専門家に、詳しくお話を伺いました。
勉強を始めた方や、仕事を効率化したい方必見です!
目次
付箋ノートとは
付箋ノートとは、付箋にメモしたいことを書き、ノートやルーズリーフに貼り付けてまとめたもの。
基本的にノート、ルーズリーフは台紙代わりに使います。
インスタなどのSNSで、見た目がカラフルでかわいいと話題になり周知されるようになりました。
実際に、看護師や管理栄養士などの国家試験の勉強に使われることが多いようです。似た要素を移動させて表にしたり、講義プリントやPCで自作したプリントを挟んで活用する方法があります。膨大な知識を詰め込むのに向いているので、英語の単語や文法学習など暗記系の勉強に使う人も。
またタスク管理や家計、献立管理にも応用でき、主婦や主夫の方にもおすすめのノート術です。
女子中高生等学生を中心に人気となった付箋ノートですが、うまく活用すれば仕事でも役に立ちます。
今回取材したのはこちらの達人
今回は付箋ノートを使った仕事術を紹介している坂下仁さんにお話を伺いました!
『一冊のふせんノートで人生ははかどる』『図解人生がはかどるふせんノート』など付箋ノートに関する書籍を執筆、数々のメディアにも取り上げられた実績のある坂下さん。一体どのように付箋ノートを活用されているのでしょうか?
- 非営利社団法人お金のソムリエ協会会長
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坂下仁さん
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メガバンク行員として25年以上、個人の資産形成と数千件の法人融資にかかわり、全国の支店長を指揮・指導。勝間和代さん出演の「宇宙一受けたい授業 銀河系ゼミナール」(TOKYO MX)、ダウンタウン・浜ちゃん出演の「ケンゴロー」(毎日放送)、生島ヒロシさんのTBS ラジオ等でも紹介されている。また、PRESIDENT、日経マネー、週刊ダイヤモンド、THE21、朝日新聞など、数十の雑誌・新聞等にも掲載されている。
今回は坂下仁さんにお話を伺いました。顔出しはNGとのことなので、代わりに書影を出させていただいています。
メガバンク行員を25年以上務められた坂下さん。銀行の商品は本当にお客様を幸せにしているのか?と疑問を持ち、現在は堅実で安全なお金の増やし方、管理方法を教えるセミナーや公演を行っています。
またリーマンショックの影響で一度は破産寸前に追い込まれ、一から立て直した経験から仕事術も紹介しています。
その中の1つが「付箋ノート活用術」。坂下さんの付箋ノート活用術、独自のメソッドは数々のメディアに取り上げられています。
こちらの書影は、坂下仁さんの著書「やりたいことが絶対見つかる神ふせん」です。
付箋ノートのメリット
まず、付箋ノートにはどんなメリットがあるのでしょうか?
「付箋ノートの利点は、次の7つです。
①即メモできる点。即メモできるおかげで「記録もれ」「やり忘れ」が減ります。
後ほど詳しくご紹介しますが、スマホカバーと付箋ケースが一体となったカバーを使っているので、常に付箋に書き込むことができる状態になっています。
スマホだと顔認証に時間がかかったりして、素早く記録することができないので手書きできる付箋は便利です。
②いらないメモは捨てられる点。手帳では捨てられません。
③情報を一箇所にまとめられる点。手帳、ノート、クリアファイル、を併用すると情報が散り散りになりますが、付箋ノートなら情報が一箇所にまとまります。
④汎用性が高い点。例えばタスクについては、ノートに貼らずにパソコンやケータイカバーに貼ることができます。
⑤ノートに貼ることで、一覧性が生まれます。一覧性のおかげで見落としが減ります。
⑥並べ替え、張り替えができる点。並べ替え、張り替えができるおかげで、付箋ノート上の情報を再利用できます。
⑦敷居が低い点。付箋なら、きれいに丁寧に書こうと思わず、気楽に書けます」(坂下さん)
付箋の何度も貼り直しができる点と、気軽に捨てられる特性が普通の手帳との違いを生んでいるんですね!
そもそも坂下さんが付箋ノートを使い始めたきっかけは何だったのでしょうか?
「実は他に選択肢がありませんでした。それまでは電子手帳を使っていたのですが個人情報保護法が強化されてから、企業情報の管理が厳しくなり、使えなくなってしまいました。そこで出先ではロディアブロックNo.11というメモ帳を使い、会社に戻ってから記録用ノートに転記するという作業を行なっていました。」(坂下さん)
写真は、坂下さんが付箋ノートを考え出す前に使っていたというロディアブロックNo.11。
しかしミシン目から切り離すたびに紙片を紛失してしまったそう。
紛失しないようノートに貼ればいいのですが、糊付けやホチキス留めが面倒で、先送りするうちにバラバラのまま紛失していたといいます。
「その時、たまたまロディアブロックNo.11の切り離し後のサイズが75mm四方のふせんと同じだということに気づきました。そこでロディアブロックNo.11のカバーの中にふせんを入れてメモ帳がわりにしたのがふせんノート術を始めるきっかけです。」(坂下さん)
付箋ノートは銀行員時代の工夫から生まれたものだったんですね。
ではそんな付箋ノート、どのように作ればいいのでしょうか?
付箋ノートの作り方
付箋ノートの作り方は簡単。
まずはお気に入りの付箋紙とノート・ルーズリーフを用意します。
あとは思いついたことやタスクなど、なんでも自由に付箋に書き込んで、ノートに貼っていくだけ!
こちらが、坂下さんが現在も愛用されているという付箋ノート。
作り方のコツは?
「ポイントは3つです。
1つ目は、あまりルールを厳しくしないこと。
当初は色分けしていましたが、その色の在庫がなくなった時ルールが破綻するため、やめました」(坂下さん)
これは筆者も経験があります。厳密にルールを決めてしまうと、間違えた色を使った時にやる気がなくなる現象ですね…。
完璧主義な方ほど大切なポイントかもしれません。
「2つ目は、貼るものを付箋に限定しないこと。貼れるものはなんでも貼り、挟めるものは挟んでおきます。
3つ目は、付箋には徹底的にこだわること。具体的にはのり面の面積が4割以上あると剥がれにくいのでおすすめです。ベストなのは8割のものです。全面粘着よりも剥がしたい時に剥がしやすいですが、折れたり、剥がれたりしにくいので」(坂下さん)
確かに、お話を伺う中でも坂下さんの付箋へのこだわりを強く感じました。
おすすめの商品を教えていただいたので、いくつかご紹介します!
達人おすすめの付箋とアイテム3選
こちらは坂下さんも「一番おすすめ!」と太鼓判を押す「hachimaru」。
のり面積が8割の付箋で、剥がれたり折れたりしにくく、付箋ノートにはぴったりなのだとか。
付箋を手帳やノートと併用するとはがれる、めくれるといった点が気になる方におすすめです。
パステルカラーが目にやさしく、字が見やすいので普段使いにも。
こちらも坂下さんが愛用する商品。100%再生紙と水溶性粘着剤を使用した環境にやさしい付箋。
カラーバリエーションが豊富で、組み合わせは3種類から選べます。
こちらは坂下さんとASH X KYOTOとのコラボ商品。
iPhoneケースには珍しい右開きで、右側の付箋に書き込みやすい作りになっています。
実際に愛用されている写真がこちら
スケジュールやタスクはiPhoneのアプリで管理し、クリエイティブなアイデアやちょっとしたメモは付箋と、使い分けているそう。
iPhoneケースと一体型になっていれば、持ち運びしやすくていいですね。
また筆者が注目した商品もご紹介します。
筆者のおすすめ商品
- クラスタージャパン
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付箋ノートが作りやすいルーズリーフ
- 税込み207円(楽天市場)
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付箋ノート用ルーズリーフ
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付箋ノート用に設計されたルーズリーフ。位置を揃えて貼りやすい縦罫線入りで、きれいな付箋ノートが作れます。B5サイズで持ち歩きやすいのもうれしいポイントです。
名前通りの「付箋ノートが作りやすいふせん」と「付箋ノートが作りやすいルーズリーフ」。付箋ノート専用の商品なんて発想が面白いですよね!
付箋はA罫のノートやルーズリーフに貼りやすいサイズで設計されていて、完成したノートがきれいに見えるという商品です。
ルーズリーフは付箋が貼りやすい素材で作られています。
ただ付箋はのりの幅が3割なので、早さを求められる場面では折れてしまうことも。「きれいにノートをまとめて見やすくしたい学生さんにはいいかもしれません」と坂下さん。見やすさが求められる歴史などの暗記科目のノート作りにはぴったりです。
また資格勉強に励む社会人の方にも適しています。
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Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気売れ筋ランキングはこちらからご覧ください。
おすすめの活用法は?
最後に、ビジネスマンにとっておすすめの使い方をお聞きしました。
「おすすめの活用法は5つあります。
1つ目は、スマホカバーの内側を付箋の台紙スペースにすることです」(坂下さん)
坂下さんが実践されていたやり方ですね。すぐに取り出せるので効果が高くなるうえ、習慣化しやすくなりそうです。
「2つ目は、一覧性が高くたくさん貼れるA4ノートを使うことです。
役所などの書類もA4サイズが多いので、あらゆる情報をまとめて管理できます。
3つ目は、職場においておく仕事用とプライベート用の2種類ノートを用意すること。
4つ目はきれいに整理しないこと。整理するのは後でで大丈夫。付箋に日付を書いておけば後で見返してもわかります。
付箋ノートに書いたアイデアを見返すのがとても重要です。1つ1つは取るに足らないアイデアでも、一年前のものと現在浮かんだものを組み合わせれば、画期的なこともある。また付箋を渦巻き状においてみたりして、視覚的にアイデアを組み合わせてみるのも面白いと思います」(坂下さん)
実際にご自身の書籍を執筆する際にもその方法を使ったそう。
こちらが実際に付箋を渦巻き状にするまとめ方を用いて作られた坂下さんの著書『いますぐ妻を社長にしなさい』(サンマーク出版)。
見出しはほとんどが付箋ノートに記してあったメモだそう。
アイデアをずっと積み立てられるという点でも付箋ノートが有効だとわかりました。
終わりに
今回の記事では、付箋ノートのメリットや活用法についてまとめました。
筆者自身タスクを先延ばしにする癖があり整理整頓が苦手なので、そのような方には付箋ノートは有効なノート術だと思います。
デメリットは付箋分のコストですが、気になる方は100均の付箋を使ってもいいでしょう。
スマホにメモしても見返さないで忘れる、手で書き出した方が思考が整理される、という方にもおすすめしたいです。
実際に付箋ノートとタスク管理アプリを使い分けることで、ユニークな作品を次々生み出してきた坂下さん。
皆さんも付箋ノートを試してみてはいかがでしょうか?
仕事が効率化できるうえ、頭がスッキリして、思いがけないアイデアがひらめくかもしれません。
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