実際に聞いてみた!ヨガインストラクターの仕事とは
健康促進にもなるということで、近年女性を中心に人気の高いヨガ。「せっかくヨガをするのであれば深く学びたい」「誰かにヨガを伝えてみたい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、現役ヨガインストラクターの方に気になる資格のことや仕事のことについてお聞きしました。
ヨガとは
「ヨガ」とはサンスクリット語で「つながり」を意味しています。心と体、魂が繋がっている状態のことを表します。呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得るものです。
近年、幅広い世代から注目を集めているヨガ。ヨガ インストラクターになりたいという方も多いのではないでしょうか。今回は、クンダリーニヨガ講師としても活動している、ヨガ インストラクターの沙月さんに、お話を伺ってきました。
ヨガ インストラクターになるには
現在はヨガ インストラクターとして活躍されている沙月さんですが、初めからヨガに興味を持っていた訳ではありません。「何か資格を持ってみたい」という興味関心から始まりました。
まず初めに興味を持ったのは、体に関すること。健康管理士やアロマなどの資格を取られました。次に興味を持ったのは、心に関すること。NLP心理カウンセラーなどの資格を取得しました。その時に、心と体の動きが密接に関係しているヨガに興味を持ち始め、勉強してみることになったのだそうです。
初めて習得した資格は、ハッピーヨガインストラクター。2014年2月のことです。「この資格は、沖縄に行って取りました。自然の中で行なわれた講座で、とにかく楽しかったです」とお話してくださいました。
次に習得した資格は、イシュタヨガインストラクター。2014年の5月のことです。「この資格は、東京で200時間かけて学びました。もっと知識を深めたいと思って、挑戦してみました。一般的なヨガで、身体の使い方を重点的に学びました」とのこと。ヨガには、様々な流派があるそうです。
その後2015年2月から一ヶ月間、より本格的に学ぶためにインドへ渡りました。沙月さんにとっては大冒険。「まずは、ヨガの修行道場まで辿り着けるのかというところから始まりました」と笑っていました。朝3時からヨガを学んだのだそうですが、「マントラが心地よくて、涙が止まらなかった」のだそう。そしてその時、沙月さんが現在メインで行われているヨガと出会います。それが、クンダリーニヨガでした。クンダリーニヨガは、ポーズ、呼吸、マントラを組み合わせたもので、自分のペースで内面に目を向けながら繰り返し行います。身体だけではなく精神的なものを解放するということに興味を持たれたようです。日本に帰国した沙月さんは、クンダリーニヨガLevel1(RYT200)を習得。
それから、2016年12月にホワイトタントリックヨガを習得するために、フロリダで2週間学びました。
ヨガインストラクターになるには、このように様々なルートがあります。自分にあったものを見つけることが大切です。
ヨガ インストラクターの仕事
「ヨガのインストラクターには憧れるけど、実際のところどうなんだろう?」と気になっている方もいらっしゃるかと思います。沙月さんに、ヨガ インストラクターのお仕事事情についてお聞きしました。
どういうところで働くのか
ヨガ インストラクターと言うと、スタジオでレッスンをしている姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。沙月さんも初めはそのような働き方をされていました。しかし、「私はフリーランスの方が向いているかも」と思うようになり、個人でしていくことを決意されたそうです。
現在は、通常レッスンとヨガイベントの運営をされています。
通常レッスンはクンダリーニヨガを主としたもので、週に1回定期的に行なわれるものです。生徒さんは、ヨガを自分でもやっている人や学びたい人が多く、沙月さんにとっても学びの場となっているそうです。
ヨガイベントは単発のイベントで、ヨガを知らない人や友達がほしい人、趣味がほしい人など様々な人が集まります。イベントの内容は豊富で、変わった例をあげると、お寺の本堂を使って行う寺ヨガや、自然の中で行う山ヨガなどがあります。寺ヨガでは、合掌のポーズを多く取り入れ自分の心を見つめ返す時間に、山ヨガでは、自然の中でリフレッシュしたり絆や交流を深める時間にするなど、各イベントのコンセプトも異なるそうです。ヨガ インストラクターは、多様な働き方ができる職業だと感じました。
インストラクターになって嬉しかったこと
まず初めに出てきたのは、生徒さんに会えるということです。実は、学生時代から両親とは一緒に住んでいなかったという沙月さん。家族というものに、ずっと憧れていたのだそうです。近況報告など生徒さんたちとの何気ない会話が、何よりの楽しみになっているそうです。
もう一つは、生徒さんと一緒に向上していくことです。「フリーランスの方で、豊かさの瞑想をして仕事の依頼が倍増したという方もいらっしゃるんですよ」と嬉しそうに教えてくださいました。一緒に向上するって素敵なことですよね。人生の変化を聞けるということが楽しくて仕方がないようです。
苦労したこと
しばらく考えた後、3つの返答がありました。それを順にお伝えします。
一つ目は、覚えることが多いということです。ヨガ インストラクターとして仕事をすることに至るまでには、覚えることが多数存在します。ポーズや身体の使い方などの技術面はもちろん、精神面や生徒さんへの伝え方なども勉強する必要があります。沙月さんのように、余程好きという気持ちがないとできないことのように思います。
二つ目は、ヨガができる場所を探すということです。ヨガは意外にもスペースを広く使うので、それに合う部屋を探すことが大変なのだそう。先程ご紹介したように、現在は寺などでもヨガ教室を開かれている沙月さん。スタジオということにこだわらなくなってから、選択肢もぐっと広がったようです。
三つ目は、沙月さん自身が車の免許を持っていないということです。山ヨガの開催地は車が必要になる箇所が多く、車の免許を持っていない沙月さんは開催自体を悩むこともあったそうです。「ある時生徒さんに車に一緒に乗せてくれないかと頼んでみたところ、みんな快く承諾してくれて。それからは、素直に生徒さんに頼ってみることにしました」とお話してくださいました。沙月さんと生徒さんの強い絆が見られますね。
「大変だったこともあるけど、伝えること・みんなとヨガをすることが楽しい」のだそうです。このようなやりがいが、苦労を越える原動力となっているのだと思いました。
こんな人におすすめ。ヨガ インストラクター
沙月さんにヨガ インストラクターに向いている人をお聞きしたところ、「伝えること、勉強が好きな人」だそうです。
また、ヨガと一言で言っても、様々な種類があります。自分にはどのヨガがあっているのかということを見極めることが大切です。沙月さん自身も様々な教室や資格講座を経て、今メインでされているクンダリーニヨガと出会っています。まずは、体験から。自分にあったヨガを探してみましょう。
自分の好きなヨガを見つけよう
今回は、ヨガ インストラクターである沙月さんにお話を伺いました。ヨガ インストラクターというとスタジオでレッスンをしているイメージがありましたが、寺など様々な場所でされているということをお聞きし、ヨガ インストラクターは多様性のある職業だなと感じました。自分色が出せるということも、魅力の一つです。まずは、様々な教室に参加してみて、自分の好きなヨガを見つけていきましょう。
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