自作PCの値段はBTOより安くなるのか?パーツ別や用途別の値段

Tanaka
公開: 2020-01-03

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。

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自作PCのパーツはいくらするのか、各パーツの値段の相場をご紹介します。その上で、BTOと比較してどうなのか、検証するための参考としていただけると幸いです。


自作PCパーツの値段

もちろん自作PCを作る人のPC用途は様々なので、一概に値段を決めることはできませんが、おおまかな相場としてハイスペック用ととことん安い場合の目安を載せておきます。

CPU

ハイスペックの場合、IntelならCorei7、AMDならRyzen 7以上がおすすめです。Corei7は4万前後、Ryzen 7は2万~5万と型番によって幅があります。

最低限使える自作PCで良いので安く抑えたいという場合には、AMDのAthlonなら5千円台からあります。

グラフィックボード

ゲーミングなどに使用する自作PCを作る場合は、グラフィックボードの性能が高い必要があります。最低限でも、NVIDIAのGeForce GTX 1660以上なら3万円台~、AMDのRadeon RX 590以上なら2万円台~となります。

マザーボード

マザーボードはCPUのソケットと形状を合わせる必要があるため、CPUに合わせて選択しなければなりません。そのため、値段もまちまちですが、6千円台から見ておきましょう。

ストレージ

ストレージもマザーボードの規格に合わせて選択しなければならないのと、SSDかHDDかという違いもあるため、値段も幅広いです。SSD 128GBなら2千円台~1万円台におさまるでしょう。

メモリ

どんな用途でも大体8GBは欲しいと考えると、5千円程度が主流です。最低限4GBの自作PCで良いなら、2千円台からあります。

モニター

特にこだわりが無ければ、千円台からありますが、ゲームなどでも見やすい24インチ程度なら、4千円台からになります。

ケース

CPUやマザーボードを入れる外側のパーツで、大体大きさから小型、中型、大型で分かれますが、自作となると中型以上のケースが主流となります。

値段は大きさや静音性などに合わせ、4千円台から3万円台くらいまで幅広いです。

光学ドライブ

CDの読み取り専用から、DVDやブルーレイの読み書きができるタイプまでありますが、値段は2千円台から1万4千円台と使用可能なメディアの種類によって異なります。

電源

用途によって必要容量が異なり、300W以下のローエンドから、600W以下までのミドルレンジ、600W以上のハイエンドがありますが、自作なら300W以上で選ぶ方が無難です。電源に予算を使いたくないと削ってしまうと、せっかく作ったマシンが故障してしまう可能性が高まります。

ミドルレンジの値段は、4千円台から1万5千円程度までの幅があります。

性能別BTOにかかる値段と自作PCとの比較

それでは、ゲーム用と動画編集など可能な高性能なものとで、BTOではどのくらいかかるか見ていきます。

ゲーム用BTO

ゲーミングPCのBTOでは、グラフィックボードを基準に選んでいくのをおすすめします。最低限のグラフィックボード搭載の場合でも、10万円~30万円はみておいた方が良いです。

BTOで有名なドスパラ、パソコン工房、マウスコンピュータのゲーミングPCに関するサイトリンクを掲載しておきますので、参照してください。

高性能BTO

動画編集などクリエーターとしてPCを使用する場合、BTOの値段はおおよそ15万円~スタートと考えておきましょう。

こちらも、クリエーター向け高性能なPCのBTOを購入できるドスパラ、パソコン工房、マウスコンピューターのサイトリンクを掲載しておきます。

自作PCの予算について知りたい方はこちらを参考ください。

ゲーム用BTOと自作PCの値段比較

今回比較対象とするのは、ドスパラで1番人気のゲーミングPCガレリア XF 基本モデルです。

BTOゲーミングPC
  • ドスパラ
  • ガレリア XF 基本モデル

  • 税込み164,980円
  • 8コア8スレッドの圧倒的CPUパワー

  • DDR4-2666(PC4-21300)高速メモリを採用し、これまでのDDR4メモリよりも断然早い!8GBを標準搭載し、ストレスのないプレイ環境を提供。

CPUCore i7-9700KF、グラフィックボードGeForce RTX2070 SUPER 8GB、メモリ16GB DDR4 SDRAM、ストレージ512GB NVMe SSD搭載のコスパに優れたゲーミングPCです。その上、1年間の無償保証がついており、初期不良対応期間もアプリで1週間から30日間に延長できます。

上記ガレリアXF基本モデルをもし自作するとかかる、おおよその自作PCトータルの値段を出してみました。

OS=1万4千円
CPU=4万3千円
グラフィックボード=5万5千円
メモリ=6千円
SSD=8千円
HDD=6千円
電源=5千円
マザーボード=1万3千円
PCケース=1万円 (※ケースは専用のものになるため、市販品で代用する場合に高めに見積もって出しています)

合計=16万円

ですが、工具類やパーツはこれよりも細々としたものがさらに必要になります。となると、自作PCでかかる手間を考えれば逆に安いと言ってよいでしょう。意外な結論となりました。

自作PCとBTOにかかる値段の比較

上記をふまえ、自作PCとBTOではどのくらい値段が違うのでしょうか。もちろんスペック等で金額の違いは出てくるため一概には言えませんが、自作したいと思うミドルクラスのゲーミングパソコンを例にとると、BTOなら15万円のところ、自作PCなら12万円程度で可能ですので、確かに安くできます。

ただ、自作PCの場合は時間を要するため、差額の3万を作業代として高いと思うか安いと思うかになってきます。自作するからには、安くしたいからという理由よりは、組み立ててみたいという動機の方が勝っていなければ挫折してしまうかもしれません。

BTOのメリットは、組み立て作業時間の削減だけでなく、保証面が大きいです。自作PCでは不具合が生じても自己責任ですが、BTOならしっかり保証制度があるため、安心です。保証のない家電は、誰でも不安なのではないでしょうか。

こうした点を十分に考えた上で、コスパを考えて選択していくと良いです。特に、自作PC初心者は、BTOでやってみて2台目から自作に挑戦でも良いかもしれません。

まとめ

今回の記事では、BTOの方が安くできるかもしれないという結果になりましたが、自作PCにチャレンジしたいという場合に忘れがちなのは、アフターケアです。うまくいけば良いですが、失敗してしまうと逆に買い直しでさらに高くなるということもあるので、BTOを視野に入れつつ、自作PCが良いのかよく比較検討することをおすすめします。

※価格はいずれも2019年12月時点のものです。

パソコン教室講師/WEBライター
Tanaka
小学校教員、オンラインショップ経営を経て現在はWEBライターをしながらパソコン教室の講師もしています。パソコン教室ではワード、エクセルなどはもちろんのこと、ホームページやネットショップ構築について等からスマホ、タブレットの困りごとまで幅広く教えています。趣味は子供やペットの写真・動画撮影です。

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