キッチンは100均リメイクシートでDIY!賃貸OKな貼り方を実演解説
キッチンを手軽にDIYするアイテムとして人気のリメイクシート。木目や大理石調など100均でも様々な種類が販売されていて、古いキッチンを自分好みにリメイクできると話題なんです。
今回の記事では、賃貸キッチンでもリメイクシートが剥がしやすいといわれる貼り方を実際に試してみました。ベタベタが剥がれない時の裏技や、元インテリアショップ店員である筆者がSNSで調査したおしゃれなキッチンリメイクアイデアなどをまとめて紹介しています。
目次
キッチンがおしゃれになる「リメイクシート」とは?
リメイクシートとは、部屋の壁や家具、キッチンカウンターなどのリメイクができる貼って剥がせるシートのこと。壁紙クロスのように様々な種類(デザイン)があり、100均やホームセンターの他にニトリなどでも取り扱っています。
リメイクシートの表面は紙ではなく水に強いPVC製であることが多いので、キッチンリメイクにはもってこい。一度リメイクシートを使ってキッチンリメイクをすると「家中貼りたくなる」という声もあるほど、ハマる人が多いDIYアイテムなんです。
100均リメイクシートで賃貸キッチンをリメイクしてみた!
リメイクシートは「貼って剥がせる」が基本なので、賃貸や団地のキッチンでもそのまま貼って使うことが可能なはず。
リメイクシート剥がしたあとめちゃくちゃベタベタしとるからね
— Ryou (@WwindKrbs) 2019年4月29日
今回はシール剥がしスプレー使って明日やってみるけど上手くいくといいなぁ(´・д・`)
ところが、こちらのようにリメイクシートを直接貼り剥がすときにベタベタして大変だったという口コミを時々目にします。環境にもよりますが、何年も貼りっぱなしにしているうちに剥がしにくくなってしまうことがあるのだとか。
そこで、賃貸でもすんなり原状回復できるよう今回は「そのまま貼るより剥がしやすい」といわれるリメイクシートの貼り方を試すことに!
実践したマスキングテープを使ったリメイクシートの貼り方は、雑誌やテレビで活躍されているルームスタイリストのelie.さんのブログを参考にさせていただきました。
用意するもの
今回はすべて100均のセリアで揃えました。セリアはDIY用品が豊富なので、キッチンリメイクグッズを揃えるのにもおすすめです。
ちなみに、こちらのリメイクシートの耐熱温度はというと50度程度でした。直射日光や湿気の多い場所での使用は残念ながら推奨されていないようですが、PVCは防水性がある素材なのでとりあえず使用してみることにしました。
賃貸におすすめ!キッチンリメイクシートの貼り方
筆者の家は築〇十年の賃貸で、キッチンは一般的な無難なデザインです。きれいにしているつもりではありますが、シンク周りや調理台のギラギラしたシルバーには昭和感が漂っていました。
というわけで、今回はワークトップ(天板部分のこと)全体にリメイクシートを貼ってみることに。貼りたい箇所をきれいに掃除し、水気をしっかり拭きとってから作業スタートです!
①貼りたい箇所をマスキングテープで養生する
まずはマスキングテープ、通称「マステ」でキッチンのワークトップを養生します。
外枠やシンクを囲うように貼った後は、このように内側にも適当に何本か貼ります。キッチンに直接接触する粘着物はこのマステのみになるので、リメイクシートが浮いたり剥がれたりするのが心配な方は多めに貼っておくと良いでしょう(当然、少ない方が剥がすときには楽になります)。
②マステの上から両面テープを貼る
マステを貼った上に両面テープを貼っていきます。このとき、両面テープがマステからはみ出ないように注意しましょう。
シンク周りや水道周りの曲線はこのように小刻みに切りながら貼ると貼りやすいです。
③両面テープの上からリメイクシートを貼る
両面テープの剥離紙を剥がし、リメイクシートの剥離紙は剥がさずに貼っていきます。
事前にきっちりサイズを計ってカットしておく方法でも良いですが、シンク周りなど形が複雑な場合には貼ってから切っていく方が手間が少ないかと思います。
このように、先に貼った状態で一度おおまかにハサミでカットしてから、シンクを傷つけないようにカッターでなぞる方法にしました。水道周りも同様のやり方です。
④中に入った空気やシワを伸ばし、完成!
リメイクシートの剥離紙がついたままなので、剥離紙とシートの間に空気が溜まりヨレてしまうことがあります。その場合、こちらのようにヘラで伸ばして空気を出すとヨレがなくなります。
そもそもリメイクシートはこんな風にきつく筒状に巻かれて販売されているため、平らな部分に貼ろうとしてもクセがついているのでどうしてもヨレてしまいがちなんですね。
あんまり大きいヨレがある場合は、その部分だけリメイクシートを一度剥離紙から剥がすのも効果的です(全体的に剥がしてしまうと元に戻すのが大変なので注意!)。空気を抜きながら再び剥離紙を戻すようにしましょう。
完成後のキッチンはこんな感じ。ワークトップが白いので大分明るくなり、膨張色効果で広さも感じられます。遠目で見れば、まぁまぁの出来といったところでしょうか!
キッチンにリメイクシートを貼る際のポイント・気付いた点
先ほどの完成写真では隠していましたが、実は今回の貼り方でどうしても直らなかったリメイクシートのヨレやシワが何か所かあります。近くで見ると結構目立ちますね。
今回初めてリメイクシートでのDIYを試してみて、失敗点・気付いた点を解説します。
①マステを使った貼り方は時間と技術が必要
例えばキッチンの扉だけにリメイクシートを貼りたいということなら、マステを使ったやり方でもそこまで難しいことは無いかと思います。
しかし、今回無謀にも筆者が貼る場所として選んだのはキッチンのワークトップ。実際にやってみて、この方法で複雑な形の場所へリメイクシートを貼るのは、かなりDIY慣れしている方でないと難しいのではと感じました。
まずシンク周りの曲線や水道周りに沿ってマステ→両面テープを貼るだけでも、結構な時間がかかります。全工程では4時間以上かかり、もっと丁寧な方なら+1時間ぐらいはかかると見ておくのが良いでしょう。
②広い範囲を一気に貼るとヨレが出やすい
先ほども挙げたシンクや水道の他にも、壁との間の段差など、キッチンのワークトップにはヨレの原因になる箇所が多すぎてフラットに貼るのは至難の業でした。
カットすると柄を組み合わせるのが面倒そうだと思い、できるだけ広範囲に1枚のリメイクシートを貼りましたが、これは失敗だったと感じました。この方法で複雑な形状の場所に貼るなら、面倒でも細かくカットしながら貼っていった方が仕上がりはきれいかと思います。
③厚みのある両面テープは一長一短
今回、できるだけ強力な両面テープが良いだろうと思い、文具ではなくDIYコーナーにあったポリエチレン製で厚みがあるものを使用しました。
シンク周りに沿ってカッターでカットしていくときは、この厚みに沿わせれば良いので作業しやすくて重宝しました!しかし、空気を抜いてヨレをなくす作業をしているときには反対にこの厚みが邪魔になります。両面テープを貼ってある部分だけ数ミリ浮いた状態に仕上がるので、気になる方はできるだけ厚みのない両面テープを選んだほうが良いでしょう。
④リメイクシートの色・柄はよく考えたほうが良い
今回はセリアで販売していた白のタイル柄のリメイクシートを選びました。しかし貼ってみると、思っていたよりも白の色味が青みがかっていたことに気がつきました。
筆者のキッチンはナチュラルカラーなので、どちらかというとアイボリー寄りの白を希望していたんです。タイル柄についても、重ね貼り部分の柄を合わせるのが思いのほか面倒なことに気がつきました。
柄を合わせるのが面倒な方は、タイルよりも柄がはっきりしていない木目などのリメイクシートが良いでしょう。また、100均でも店舗によって品ぞろえが異なるので、おしゃれなコーディネートを目指すならいくつかの店舗を回ってみて本当に気に入ったものを探すのがおすすめですよ。
リメイクシートのベタベタが剥がれない場合
キッチンに貼ったリメイクシートのベタベタが残ってきれいに剥がれない時に、使えそうな口コミをまとめました。実際にリメイクシートを直接貼っていた方のツイッターや、インテリアブログからの参照なので、ぜひ参考にしてみて下さい。
①シールはがし
疲れた…😫
— みーみゃん@5m👸 (@mi___myan0903) 2019年3月10日
引っ越しに先駆けてキッチンやトイレに貼ってたリメイクシートを剥がしたらベタベタになっちゃって、なぜ私はリメイクシートなんて貼ったんだ…と後悔しながらシール剥がし液でコツコツ剥がしてた😭
でもキリがないからアマゾンでスプレー買ったわ!明日届くから動ける時にやろう
実際にやっている方が多かった口コミはやはりシールはがしです。100均や通販でも販売していますが、なかには「全然剥がれない」という人もいて、効果は状態や貼っていた年数によって異なるようでした。
②ドライヤー
私も、剥がす時が怖いからキッチンの板はマスキングテープを貼ってから、その上に両面テープを重ねて貼ってリメイクシート貼ってたよ😂少し面倒だけど、この前は無事に剥がすことが出来たよ!剥がす時は、ドライヤーで温めながら剥がすと綺麗に剥がれるよ✨
— ねいろ (@neirobaby) 2018年1月11日
「きれいに剥がれる」という意見が多かったのがドライヤーを使うワザ。一つはこちらのリメイクシートを剥がすときに接着部をドライヤーで温めながら剥がすパターン。こうするとベタベタが残らずに剥がれるのだとか。
でもこれくらいベタベタに残ってしまったリメイクシートののり跡なら、ドライヤーを使えば簡単に取れるんです!こうやってドライヤーで熱を加えながら手でそーっと擦る。←ここ大事!<中略>そうやって軽く擦りながらベタベタ部分を集めて、集まったベタベタをガムテープで取り除けば簡単に剥がれました。
もう一つは、剥がした箇所に残ったベタベタをドライヤーで温めながらガムテなどを使ってペタペタとるというこちらのやり方。リメイクシートの粘着力が熱によって弱まるため、接着面が剥がれやすくなり、普通に剥がすよりも楽に剥がれるといいます。
おすすめリメイクシートの種類とキッチンリメイク実例
リメイクシートの中でもキッチンリメイクにおすすめの種類とインスタグラムで見つけたおしゃれな実例をご紹介。インテリアショップで働いていた経験がある筆者が、キッチンリメイクをおしゃれに見せるポイントと併せて解説しています。
木目柄のリメイクシートでキッチンリメイク
調査した中で一番人気と言っても過言ではないほど投稿が多かったのが木目柄のリメイクシート。
特に北欧インテリア風のキッチンには良くマッチします。セリア、ダイソー、キャンドゥなどほとんどの100均で取扱いがあり、手に入りやすいのも人気の理由でしょう。
ナチュラルで優しい印象のキッチン。無垢材風の淡い色の木目リメイクシートが使われています。籐や生成りのリネンなどの雑貨とリメイクシートのカラーを合わせているので、世界観が統一されおしゃれさがアップしていますね。
ホワイトウッド風のリメイクシートを使ったキッチン。膨張色である白はワンルームのキッチンも広く見せてくれる効果があります。ホワイトウッドに合わせて取っ手もアンティーク調のものを購入して付け替えたというアイデアがお見事!
ブルックリン風のキッチンによく合う、珍しいヘリンボーン柄のリメイクシートを使ったDIY。レトロ感があるヘリンボーン柄は、古木のような木製家具やアイアン素材などと合わせるとカッコよく決まりますよ。
セリアの木目柄リメイクシートを使ったというキッチン。壁は白、カウンターの扉はダークブラウンとあえて違うデザインの木目柄にしているところがポイントです。どちらもかすれた色味のアンティーク調を使ったことで柄同士がケンカせずまとまっていますね。
こちらはキッチンのカップボードにリメイクシートを貼ったアイデア。備え付け家具の雰囲気を変えたいときなどにも、貼って剥がせるリメイクシートは重宝します。
キッチンの扉や引き出しだけでなく、冷蔵庫にもリメイクシートは使えます!どうしても生活感が出て浮いてしまいがちの家電ですが、リメイクシートを貼ることで上手くインテリアに馴染んでくれていますね。
大理石調のリメイクシートでキッチンリメイク
高級感が出ると人気の大理石調のリメイクシート。モダンなキッチンやモノトーンインテリア好きから支持を集めているようです。
キッチン家電が乗ったカップボード黒の大理石調のリメイクシートを貼っています。黒い家具はインパクトがあるので購入には悩みますが、リメイクシートなら飽きたら剥がすことができるので気軽に挑戦できますね。
黒かったシステムキッチンの取っ手部分だけに大理石調のリメイクシートを貼るアイデア。シンプルなモノトーンも素敵ですが、大理石柄がアクセントになってより高級感があるキッチンを演出してくれています。
ワークトップ部分にリメイクシートを貼ったキッチン。賃貸だと入居時にすでに取れない汚れがこびりついているなんてこともありますが、この方法ならシンク周りから作業台、コンロ周りまですべてカバーできます。100均リメイクシートなら、「汚くなったら剥がせば良い」と気楽に扱えるのも良いですよね。
キッチンの引き出しに交互に黒と白の大理石調リメイクシートを貼った上級ワザ。その他の広い扉部分はすべて白にしていて、黒い部分が際立つことでおしゃれでデザイン性の高いキッチンに見せてくれています。
タイル風のリメイクシートでキッチンリメイク
タイル風のリメイクシートはキッチンの壁のリメイクにぴったり。なかでも人気があるのは黒の細かいタイル柄で、レトロでジャンクな雑貨と相性が良いので男前スタイルが好きな方にはおすすめです。
ダークブラウンのシステムキッチンカウンターの壁に黒のタイル風リメイクシートを貼っています。調理台の上にものを置いていないので、濃い色の壁でもスッキリと清潔感がある印象ですね。
スペースによって色々な種類のリメイクシートが貼られたキッチン。広い壁は白、雑貨や戸棚は木目、アクセントに黒いタイルと、カフェ風のにぎやかで楽しい雰囲気を作っていますね。使われている色はウッド以外ほぼ無彩色と、色数を減らしているところがまとまりを出すコツです。
これぞ男前スタイル!なカッコいいキッチンの壁面。実は黒のタイル風リメイクシートは壁ではなくプラダン(プラスチックダンボール)に貼って壁に止めているのだそう。撤去するときはプラダンを処分するだけで良いというマネしたいアイデアです。
タイル風リメイクシートのなかにはこんな風に柄が入ったものも販売されています。デザインが素敵なリメイクシートは、キッチンカウンターの隙間など一部に使うとアクセントになっておしゃれですね。壁面全体ではなくにライン上に貼るのもおすすめです。
レンガ風のリメイクシートでキッチンリメイク
ナチュラルなキッチンにお似合いのレンガ風リメイクシート。アクセントとして部分使いしている人も多く、レンガのデザインや色合い次第ではアンティークな雰囲気を出すこともできます。
レンガ風のリメイクシートを使ったナチュラルスタイルのお手本のような可愛らしいキッチン。キッチンツールもシンプルなものを合わせているので統一感がありますね。レンジフードの上まで気を抜いていないところもポイントです。
キッチンの壁に赤味がかったレンガ風のリメイクシートを貼り、ブラックボードを合わせたアイデア。こちらの方は一度すべて剥がしてから今度はカラーウッドのリメイクシートを貼るのだとか。キッチンの雰囲気をガラッと変えることができるのも柄物のリメイクシートならではの楽しみ方ですね。
元は白い壁だったキッチンに2種類のリメイクシートを貼ったナイスアイデア。下半分にレンガ風、上半分には木目柄を合わせることで、壁一面をレンガ風にするより落ち着きが出ています。額縁風に飾ってあるトレーは100均商品をそのままボンドで貼り付けたそうで、こちらもリメイクシートだからこそできる簡単DIYですね。
こちらはカウンターキッチンの仕切りの壁全面にリメイクシートを貼っています。アイアン×ウッドのダイニングテーブルやアンティーク雑貨との相性は抜群ですね。全面貼っても圧迫感を感じないのは、白い部分が多いアンティークレンガ風の柄をチョイスしているおかげ。カフェのようなおしゃれなダイニングキッチンです。
リメイクシート以外のキッチンリメイクアイデア
最後に、リメイクシート以外のアイテムを使った簡単キッチンリメイクアイデアをご紹介。リメイクシートと合わせて使えるワザなので、ぜひ参考にしてみて下さい。
ウォールステッカー
ウォールステッカーは、壁に貼って剥がせるデコレーションシールのことです。アルファベットやタイポグラフィのタイプは特に人気で、こちらのように木目柄と合わせると簡単におしゃれなカフェ風キッチンを演出することもできますよ。
黒板シート
こちらはキッチンの上の収納扉にだけ黒板シートを貼った面白いアイデア。チョークでメニューまで書いている本格派です。レンガ風のリメイクシートとの組み合わせは、まるで本当のカフェバーのようですね。
キッチン横の扉に黒板シートとステッカーを貼ってリメイクしたこちら。ビフォアアフターの写真を見比べるとおしゃれさは歴然!扉一つで一気に垢抜けた雰囲気に。キッチンの中だけでなく、視界に入る壁や家具まで合わせてコーディネートするのもおしゃれに見せるポイントです。
マスキングテープ
黒一色のキッチンの扉や引き出しは、なんとマスキングテープでリメイクしたもの。遠目からだと継ぎ目なども全く分からず、まるでペイントしたような仕上がりですね。近ごろは100均でもDIY用のマスキングテープが販売されていて、黒以外にも色々なカラーがあるのでぜひ活用してみて下さいね。
収納ワザ
キッチンの壁や扉にはリメイクシートを貼り、突っ張りアジャスターと木材で壁面収納を設置した本格DIY。よく使うキッチンツールや調味料を「見せる収納」にすることで、賃貸の壁を傷つけずに収納スペースを増やすことができるというぜひ真似したいアイデア。
カウンターDIY
可愛くておしゃれなキッチンカウンターですが、なんとDIYされたそうです!賃貸のため釘は使わず、突っ張りアジャスターとカラーボックスで作っているのだとか。元は昭和感丸出しだったキッチンをコツコツリメイクし、こんなに可愛らしいナチュラルキッチンにしたというのでお見事ですね。
まとめ
キッチンをリメイクシートでDIYするやり方、コーディネートアイデアについてまとめました。賃貸キッチンでもおしゃれなインテリアにしたいという方は、ぜひこちらを参考にリメイクシートでのDIYを試してみて下さいね。
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