失敗しない!ウッドカーペットのサイズと選び方
ウッドカーペットは、部屋の床や畳に敷くだけで好みのフローリングにすることができる便利なインテリアアイテム。リフォーム業者に依頼しなくても手軽にできるDIYとして人気です。
今回の記事では、ウッドカーペットのメリット・デメリット・お手入れ方法の他、迷いがちな畳の種類によるサイズの違いを分かりやすく図解してご紹介します。ウッドカーペットを取り入れたいけど悩んでいるという方はぜひ参考にしてみて下さい!
目次
ウッドカーペットとは
ウッドカーペットとは、フローリングのような見た目をした木製カーペットのこと。「フローリングマット」や、「フローリングカーペット」とも呼ばれています。
畳の上に敷いて和室を洋室にセルフリフォームしたり、インテリアに合った床色にするため利用したり、賃貸の床の傷防止などにも便利なウッドカーペット。ニトリやホームセンターなどで手軽に手に入れることができ、商品サイズやカラーも豊富にあります。
布製カーペットと同様に丸めて収納することも可能で、扱いやすい点も人気の理由の一つです。
ウッドカーペットのメリット
・安価で気軽に床のイメージチェンジができる
・原状回復ができる
・元の床や畳に傷がつかない
・部屋に合った商品を見つけやすい
ウッドカーペットのポイントは、何といっても手軽で安いところ。セルフで敷くだけなので工事期間などもありません。
●和室から洋室へのリフォームを業者へ依頼する場合の期間と費用 参考
和室から洋室へのリフォーム期間はおおよそ2~3日で、床とクロス張替えの相場は6畳14万円前後〜と、比較的安価にリフォームが可能です。
このように、10万円以上かけて業者に依頼するよりはずっと安くフローリングに変えることができるのが最大のメリット。
また、ウッドカーペットを処分すればすぐに現状回復できるので、賃貸住宅でインテリアを楽しみたい方にもおすすめ。楽天やAmazonのネット通販でも数多くの品ぞろえがあり、気に入る商品を見つけやすいのも良いところですね。
ウッドカーペットのデメリット
・敷く際は家具を全て片付ける必要がある
・サイズが合わない場合はセルフカットが面倒
・元の畳や床に湿気がこもりカビの原因になる場合がある
・重たい商品の場合は一人で敷くのが大変
ウッドカーペットは部屋全体に敷き詰めて利用することがほとんどかと思いますが、当然その部屋にあるものは一度全て退かす必要があるので、家具が多い場合は手間でしょう。
ウッドカーペットには規定のサイズ(寸法)があり、部屋の形に合わないといったケースもあります。オーダーカットも可能ですが、大抵は費用が掛かるため自身でカッターなどを使いカットする方が多いです。ウッドカーペットのサイズに関しては詳しく後述しているのでそちらを参考にしてみて下さい。
また、ウッドカーペットを畳に敷く際、一番懸念されるのが「湿気」や「カビ」です。住居の環境や状況によっても異なるので一概には言えませんが、何年間も敷きっぱなしにしておくとカビが生えてしまうケースもあるということを知っておきましょう!
失敗しないウッドカーペットの選び方
ウッドカーペット選びに失敗しないためには、4つのポイントがあります。購入したら部屋の畳に合わなかったなんてことがないように、事前にチェックしておいて下さいね。
①ウッドカーペットのサイズで選ぶ
ウッドカーペットは通常のカーペットと同様に、「6畳用」や「8畳用」など畳のサイズで展開をしている販売店がほとんどです。
敷きたい部屋が6畳なら当然6畳用のウッドカーペットを購入すれば良いのですが、ここで注意したいのが畳1畳の寸法は畳の種類(地域)によって異なるということ!
畳の主な種類と大きさ
実は畳には全国で共通している規定のサイズというものがありません。同じ6畳ワンルームを借りたとしても、例えば九州地方の片田舎と都内の団地では部屋の広さが違うように感じるのはそのためです。
●団地間…地域問わず、公営住宅やアパート、マンションなどの共同住宅で広く使用されている。五六間ともいう。
●江戸間…主に関東や東日本の大部分で一般的に使用されている。五八間ともいう。
●本間…主に近畿、中国、四国、九州で使用されている。京間ともいう。
図で比較すると一目瞭然で、江戸間の6畳に住んでいる方が本間の6畳サイズのウッドカーペットを購入してしまうと縦も横も大きすぎて敷くことができないという事態になってしまうんです。
1畳 | 3畳 | 4.5畳 | 6畳 | 8畳 | |
---|---|---|---|---|---|
団地間 | 170×85 | 255×170 | 255×255 | 340×255 | 340×340 |
江戸間 | 176×88 | 264×176 | 264×264 | 352×264 | 352×352 |
本間 | 191×95.5 | 286.5×191 | 286.5×286.5 | 382×286.5 | 382×382 |
ウッドカーペットの販売店によっては江戸間のみの取扱いだったり、2畳や10畳など特殊なサイズを扱っていることもあります。実は上記以外に異なる寸法の畳も存在するので、必ず部屋の実寸と商品の実寸を確かめてから購入するようにしましょう。
また、布のカーペットと違いウッドカーペットは部屋の実寸よりほんの少し大きいだけでも敷くことができないので、部屋の実寸よりも少し小さいサイズのウッドカーペットを選ぶのがおすすめ。
隙間を埋めるのが面倒、部屋にぴったり合ったウッドカーペットを敷きたい、という場合は大きめを購入してカットするか、オーダーするのが良いでしょう!
②ウッドカーペットのカラーで選ぶ
ウッドカーペットのカラーは豊富で、例えば同じ「白」でもメーカーによってアイボリー寄りだったり青みのあるホワイトだったり様々です。例を参考に、好みのイメージを探してみましょう。
上はヴィンテージ感のある白のウッドカーペット、くすみカラーや北欧家具とマッチしますね。下はアイボリーっぽいウッドカーペットですが、空間が広く見え清潔感があるのでモノクロインテリアにもぴったりです。
こちらのように、木目がはっきり出ているかどうかでも大分イメージが異なります。上のウッドカーペットはナチュラルで可愛らしいイメージが強く、下は他の木製家具と合わせやすいシンプルさが良いですね。
無難なブラウンのウッドカーペットでも、こんな風に深いヴィンテージカラーを選ぶことでインダストリアルな雰囲気も演出できます。流行りの男前インテリアに良く合いますね。手持ちの木製家具があれば、色味を合わせてコーディネートすると統一感が出るのでおすすめですよ!
ネットショップではウッドカーペットと同じ板のサンプルを借りることができる場合もあります。不安がある場合は販売店に訪ねてみましょう。
③ウッドカーペットの素材で選ぶ
カラー同様、メーカーによってウッドカーペットの素材も色々あります。
・天然木(オーク材・タモ材・無垢材など)
・プリント化粧板(合板)
・MDF(中質繊維板)
・コルク など
天然木は高級感があり丈夫な点が特徴ですが、価格が高い上に重厚で扱いにくい面が難点です。木材チップが原料のMDFなどは天然木より軽く、安価に手に入るメリットがあります。
素材によって見た目のイメージも異なるので、カラーと併せて部屋のインテリアに合うものを選ぶようにしましょう。
④ウッドカーペットの特性で選ぶ
最近のウッドカーペットはシックハウス症候群などに配慮したタイプも販売されています。
・シックハウス症候群に配慮した「低ホルマリンタイプ」
・持ち運びに便利な「軽量タイプ」
・清潔な「抗菌・消臭タイプ」など
こちらもメーカーによって様々なタイプがあるので、後述の目的別「おすすめウッドカーペット」を参考にしてみて下さいね。
ウッドカーペットのお手入れポイント
ウッドカーペットのデメリットととして挙げた湿気やカビの発生をできるだけ回避するためのポイントや、一般的なお手入れ方法についてご紹介します。
ウッドカーペットの日頃のお手入れ
ウッドカーペットの掃除は、基本的には普通のフローリングの床と変わらない方法で大丈夫です。掃除機や床用ワイパーなどをメインに、拭き掃除をする場合は空拭きが基本です。
汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤で濡らしたタオル等を絞って拭き取り、その後、乾いた布で拭いてください。※シンナーやベンジンなどの、有機溶剤を含んだものは絶対に使用しないでください。
こちらのように、汚れが落ちなかったり飲み物をこぼしてしまった場合には住居用の中性洗剤を使用してその後念入りに乾かすようにしましょう。合板だとしてもウッドカーペットの素材はあくまで「木」。撥水加工があっても水に濡れっぱなしの状態だとカビや変形の原因になりかねません。
また、天然木のウッドカーペットの場合極端な乾燥や直射日光は反りの原因にもなるので、定期的にワックスがけをすることで長持ちさせることができますよ。
ウッドカーペットで畳が腐る!?
ウッドカーペットを畳に敷くと、畳が劣化して腐るのではないかという心配を耳にします。他にもカビや、ダニなどの害虫の繁殖を気にされる方が多いようなのですが、ウッドカーペット=不衛生というわけではありません。
ウッドカーペットは畳やじゅうたんよりもホコリや花粉などのハウスダストが溜まりにくいのでシックハウス対策にも!ウッドカーペット下の畳のカビ・ダニ予防には通気・換気が効果的です。
特に低ホルマリン加工がされているウッドカーペットはシックハウス症候群になりにくいばかりか、ホコリを吸着しやすいじゅうたんなどに比べて表面を衛生に保つことができます。
しかしその反面、布製のカーペットと異なり「敷きっぱなし」という特性上内側(畳側)には湿気が溜まりやすいのも事実です。こまめに窓を開けて換気する、数か月に一度はウッドカーペットを持ち上げて畳との間に通気させるなど、湿気を溜め込まないことがダニやカビの予防になります。
ウッドカーペットの正しい敷き方
ロール状で販売されているウッドカーペットを敷くのは特に難しいことはありません。
① ウッドカーペットを敷きたい部屋の家具などを全て退かす
② 巻かれた状態のウッドカーペットを部屋の端に置く
③ 畳や床が傷つかないようにロールをしっかり持って転がしながら敷いていく
※ウッドカーペットを敷く前は、畳や床に一度掃除機を掛けて掃除しておきましょう
※板の隙間に指を挟んでケガをしないように、軍手があれば装着して作業しましょう
※大人2名以上で作業するようにしましょう
目的別おすすめウッドカーペット商品
ウッドカーペットの購入場所としては先に挙げたニトリやikea、コーナン、ナフコなど身近なショップの他、ネットショップがあります。ウッドカーペットはサイズが大きく重量もあるので、大きな自家用車がない限りはネットで購入する方が多いようです。
ネットで購入できるウッドカーペットにはどんなラインナップがあるのか、目的別におすすめ商品をまとめたので参考にしてみて下さいね。
お子様やペットがいるお家におすすめのウッドカーペット
お子様やペットがいるお家に敷くウッドカーペットなら、抗菌作用付きや低ホルマリンタイプがおすすめです。
抗菌・消臭機能+シックハウス症候群やアレルギーのもとであるホルムアルデヒドを抑えた低ホルマリンタイプなので、小さいお子様がいる部屋にぴったり。こちらの商品は6畳用が2枚に分かれている2梱包タイプで、敷いたり運んだりが簡単なところもポイントです。
こちらもシックハウス症候群に配慮した低ホルマリン仕様。プリント化粧板ながら本格的な天然木の風合いをかもし出すこだわりのウッドカーペットですが、天然木に比べて価格が安くコスパが良いのが嬉しいですね。
一人暮らしの部屋におすすめのウッドカーペット
一人暮らしの部屋に敷くなら安い価格で扱いやすいウッドカーペットがおすすめです。
薄手のプリント化粧板なので、カッターでセルフカットしてサイズ調節が可能。板裏は布張り仕様なので賃貸の床も傷が付きません。ちなみにフォースターとは、日本工業規格で定められた低ホルムアルデヒドの建材のなかでも最も等級が高いもののことです。
インテリアにこだわる方におすすめのウッドカーペット
インテリアにこだわる方なら、ヴィンテージ加工されたものや天然木のウッドカーペットがおすすめです。
オーク材は高級家具やフローリングにも使用される材質で、耐久性と木目の美しさが特徴です。天然木のウッドカーペットなら通常のプリントよりも高級感があり、本物のフローリングのような見た目でインテリア性も抜群。天然木でこの価格は激安レベルでしょう!
ウッドカーペットのSNS口コミ
最後に、ウッドカーペットを敷いて部屋のDIYを満喫しているSNSアカウントの口コミをご紹介します!
楽天で購入したウッドカーペットを敷いたというこちらの投稿。商品にもよりますがウッドカーペットは予想以上に重たいので女性一人だと大変という声が多いです。
こちらはサイズをオーダーしたウッドカーペットを敷いたという口コミ。カットが面倒だったり、仕上がりの綺麗さにこだわるならオーダーするのも手ですね。
サイズオーバーだったというこちらの方は、のこぎりでセルフカットされたそう。もしセルフカットで端がガタガタになっても家具やラグで隠せてしまうのはウッドカーペットの良いところですね。
子供部屋の傷予防や、畳の傷み防止のためにウッドカーペットを敷くという方も多いです。ウッドカーペットなら賃貸でも原状回復が簡単なのがメリット。
ウッドカーペット まとめ
ウッドカーペットのサイズの選び方やお取扱いについて、おすすめ商品やSNSの口コミなどをまとめてご紹介しました。敷くだけで手軽にフローリングにリメイクできる便利アイテムなので、床のDIYやリフォームを考えている方はぜひウッドカーペットの活用も検討してみて下さいね。
※商品の価格は全て2019年10月時点のものです。
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