AnkerのPowerCore10000、使い方や充電時間は 人気5商品を徹底調査

信原 一貴
公開: 2019-11-11

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。

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 高い人気を誇る、Ankerのモバイルバッテリー。一番のロングセラーであるPowerCore10000が、アマゾンで売れ筋ランキング1位を飾っているのを目にした人も多いはず。ただAnkerのバッテリーはほかにもRedux、PD、IIなどラインナップが幅広く、違いが分かりにくい面も。そこで売れ筋の5商品を徹底比較してみました。


似た名前だけど、機能に違い

 今回用意したのは

 ・PowerCore10000
 ・PowerCoreⅡ10000
 ・PowerCore10000 Redux
 ・PowerCore10000 PD Redux
 ・PowerCore Slim 10000 PD

 の5商品です。

 名前がそっくりで、どこがどう違うの?と戸惑う人もいると思います。
 かくいう私もAnker製のバッテリーを愛用しているものの、5商品の違いは理解しきれていませんでした。

 まずは価格や機能を一覧でご紹介します。

PowerCore 10000 PowerCore 10000 Redux PowerCoreⅡ 10000 PowerCore 10000 PD Redux PowerCore Slim 10000 PD
Amazon価格(税込み) 2,799円 2,999円 3,799円 4,299円 3,999円
サイズ 92 x 60 x 22mm 104 x 52 x 25mm 96 x 62 x 22mm 106 x 52 x 25 mm 149 x 68 x 14mm
本体重量 180g 184g 195g 192g 212g
PowerIQ ◎(PowerIQ2.0)
USB PD × × ×

 すべて10000mAhの容量があり、iPhoneXSやGalaxyS10に2回以上、iPad miniへ1回以上、そのほかほとんどのスマホに複数回の充電が可能です。

 さらなる機能の違いは、実験もして比べてみました!
 それでは1商品ずつ、じっくり紹介します。

人気5商品の特徴は?

ピックアップ
  • Anker
  • PowerCore 10000

  • 税込み2,799円
  • 低価格かつ安心品質 売れ筋トップのロングセラー

  • 低価格ながら高速充電技術PowerIQも備えるなど、充実した性能。10000mAh以上のモバイルバッテリーでは世界最小・最軽量クラス

 もっともシンプルなPowerCore 10000です。

スペック
サイズ 約92 x 60 x 22mm
重さ 約180g
USBポート USB-Aポート(PowerIQ 1.0対応)
USB-Micro B(本体充電用)

 日本やアメリカなど世界各国で累計3000万台以上を販売しているロングセラー製品です。
 アマゾンでの取り扱い開始から約4年がたちますが、モバイルバッテリーの売れ筋ランキング1位の常連であることからも性能とコスパの良さが分かります。
 アマゾンでは税込み2,799円。今回紹介する5商品の中でも最も低価格です。
 
 本体は長さ9.2cm、幅6cmで、クレジットカードとほぼ同じ大きさ。
 厚さ2.2cmと薄いのでズボンのポケットや、シャツの胸ポケットにも楽に入ります。

 充電残量は本体隅の四つのランプが青く光り、目安が分かります。下記写真は一つしか光っていないので、ほとんど残量がない状態ですね。

 重さは公式サイトには約180gと書かれていますが、計りで実測してみると177gと出ました。卵3つ分ほどの重さです。

 底面のUSB-AポートにはAnker独自技術であるPowerIQ1.0とVoltageBoostが盛り込まれ、最大2.4Aのフルスピード充電が可能だといいます。

 では実際にPowerCore 10000と通常のApple純正充電器で、充電速度を比べてみたいと思います。

 古い機種でも有効か試すべく、iPhone6を充電率50%から1時間充電したところ・・・

 Apple純正充電器は1時間で50%→92%まで充電できました。
 これに対して・・・
 PowerCore 10000を使った場合、約42分で純正充電器と同じ92%に到達。

 使い古したスマホでも、充電時間の短縮が確認できました。
 (充電時間はご使用の条件により異なります)

 PowerCore 10000は手頃な価格で、普段使いに十分な性能のバッテリーが欲しい人におすすめです。

【メモ】PowerIQとVoltageBoostって?

 Anker製品を使っていると、よく耳にするこの二つの技術。両方とも一言でいえば、フルスピード充電するためのAnkerの独自技術です。
 PowerIQはUSB接続された機器を自動判別して、その機器に適した最大スピードに充電を調節する技術。
 VoltageBoostは、充電速度が遅くなる原因となるケーブル抵抗を和らげる技術です。
 PowerIQは、PowerCore10000などに搭載されている1.0のほか、さらに高性能な2.0と3.0も登場しています。
ピックアップ
  • Anker
  • PowerCore 10000 Redux

  • 税込み2,999円
  • 名作バッテリーがさらに小型化 持ち歩きラクラク

  • 縦長ボディの幅はわずか5.2センチ、PowerCore 10000から14%小さくなりました。手の中に握りこみやすく、持ち歩きが便利になったモデルです

 PowerCore 10000 Reduxは、持ち運びやすさを追求したモデルです。
 PowerCore 10000と比べ、長さが1.2cm伸びた一方で、幅が0.8cm(約14%)小さくなりました。

スペック
サイズ 約104 x 52 x 25mm
重さ 約184g
USBポート USB-Aポート(PowerIQ 1.0対応)
USB-Micro B(本体充電用)

 これによって、格段に握りやすくなったほか、胸ポケットにもらくらく入ります。側面には握りやすいよう、滑り止め加工も。

 たとえばポケモンGOやドラクエウォークを長時間楽しむため、持ち歩きやすいバッテリーが欲しいなど、コンパクトさや運びやすさを重視する方におすすめの商品です。アマゾンでの価格は税込み2,999円で、PowerCore 10000より200円高くなっています。

 機能面では、PowerIQ1.0に加え、小型機器向きの「低電流モード」を搭載。Bluetoothイヤホンやスマートウォッチなどにフルスピードで安全に充電できます。

ピックアップ
  • Anker
  • PowerCore II 10000

  • 税込み3,799円
  • PowerIQ2.0を搭載! 本体への充電さらに高速化

  • Ankerの新しい充電技術PowerIQ2.0を搭載。スマホによっては、さらなる高速充電を実現したほか、本体への充電もわずか4時間ほどで完了

 PowerCore Ⅱ 10000の最大の特徴は「充電スピードのさらなる向上」です。

 PowerCore 10000と比べると長さ・幅ともに、わずかに大きくなっています。
 重量も15g重い約195g。

スペック
サイズ 約96 x 62 x 22mm
重さ 約195g
USBポート USB-Aポート(PowerIQ 2.0対応)
USB-Micro B(本体充電用)

 Ankerの新しい独自技術PowerIQ2.0を搭載し、最大18Wまでの入出力に対応。USB-Aポートの下にも18Wと明記されています。

 スマホによっては充電がさらに高速化され、GalaxyS8の場合、PowerIQ1.0だとフル充電に2時間かかるのが、2.0なら1.5時間で終わると発表されています。
 バッテリー本体の充電もQuick Charge対応充電器を使えば4時間ほどで完了するといいます。

 PowerCore Ⅱ 10000は、手軽に高速充電環境を整えたい人にうってつけの商品といえます。

ピックアップ
  • Anker
  • PowerCore 10000 PD Redux

  • 税込み4,299円
  • 高速充電を極めたい人へ 最新技術PD搭載モデル

  • 新しいフルスピード充電技術USB Power Deliveryを搭載。対応充電器などを用意すれば、iPhoneXSなら30分で最大50%まで充電可能です

 PowerCore 10000 PD Reduxは、2019年8月に発売されたモデルです。

スペック
サイズ 約106 x 52 x 25 mm
重さ 約192g
USBポート USB-Cポート(PD対応)
USB-Aポート(PowerIQ 1.0対応)

 同じく縦長のPowerCore 10000 Reduxと比べ、さらに長さが0.2cm長くなっています。重さも8g増の約192gに。
 アマゾンでの価格は税込み4,299円で、PowerCore 10000より1500円高くなっています。

 大きさも価格もアップしている形ですが、その最大のスゴい特徴は、新しいフルスピード充電技術USB Power Delivery(PD)への対応。「iPhone XSならわずか30分で最大50%まで充電を行える」性能があるといいます。

 底部にPD対応のUSB-Cポートと、PowerIQ 1.0対応のUSB-Aポートが並び、充電方法を選べるようになっています。

 いろいろと技術名が登場してややこしいですが、先ほど出てきたPowerIQはAnkerの独自技術なのに対し、Power Delivery(PD)は共通規格で各メーカーから商品が出ています。 

本体充電、どれが最速?

 では、これまで登場したPDとPowerIQ1.0とPowerIQ2.0とでは、性能にどのように違いが出るのでしょうか。モバイルバッテリーは、スマホなどへの充電だけでなく、バッテリー本体にどれだけ素早く充電できるかも重要です。短い充電時間で、長く使えるのが理想です。

 そこで各商品を空の状態にして、充電完了(点滅していたLEDランプが消灯する)までどのくらい時間がかかるのか調べてみました。
 充電器とケーブルもAnker製のもので条件をそろえました。
 充電完了の瞬間を見逃さないよう、小型カメラで記録しながら見守ります。

 まず、PowerCore 10000(PowerIQ1.0対応)は
 5時間20分で充電が完了しました。

 次にPowerCoreⅡ 10000(PowerIQ2.0)は
 3時間28分で充電完了と、大幅に時間が短縮されました。

 最後にPowerCore 10000 PD Redux(PD)は
 なんと2時間57分で充電完了。公式サイトでは3.5時間とうたわれていますが、それよりも大幅に早い充電完了です。
 (※充電完了時間はご使用の条件により異なります)

PDには注意点も

 実験では圧倒的な充電時間の短さを見せつけたPDですが、注意点もあります。
 PowerIQ2.0が幅広いスマホなどに自動対応するのに対し、PDはスマホ側がPDでの充電に対応していなければ使えません。

 そのため活用できるのは、比較的最近発売されたスマホやタブレットになります。

 また、今回実験したようにPDの性能を生かして本体を充電するには、コンセントにさす充電器がPD対応している必要もあります。
 まだ普及途中の技術だけに、準備も忘れないようにしたいですね。

ピックアップ
  • Anker
  • PowerCore Slim 10000 PD

  • 税込み3,999円
  • PD搭載モデルに薄型が登場 ポケットに入れても快適

  • 最新技術のUSB Power Deliveryを搭載しながら、厚さわずか1.4cmを実現。ポケットに入れても違和感がなく、歩き回る仕事や旅行にもぴったり

 ここまでくれば、みなさんも商品名だけで特徴が分かるかと思います。
 PowerCore Slim 10000 PDは、USB Power Delivery(PD)に対応したモデルの薄型版です。
 

スペック
サイズ 約149 x 68 x 14mm
重さ 約212g
USBポート USB-Cポート(PD対応)
USB-Aポート(PowerIQ 1.0対応)

 厚さわずか1.4cm。同等機能があるPowerCore 10000 PD Reduxより、44%薄くなっています。
 一方で長さは4.3cm、幅が1.6cm大きくなりました。

 実際に触ってみると、非常に薄くなった結果、ポケットに入れているときの違和感が格段に減ります。仕事や旅行での持ち運びで重宝しそうです。
 Amazonでの価格は3,999円。PowerCore 10000 PD Reduxより300円お安くなっています。

まとめてみると

 さて、5商品を細かくご紹介してきました。
 改めてまとめると、それぞれ以下のような方におすすめです。

【PowerCore 10000】
 もっとも低価格で、普段使いに十分なバッテリーが欲しい人向け

【PowerCore 10000 Redux】
 横幅が14%小さくなり、持ち運びやすいモデル。ゲームなどのため携帯性を重視する人向け

【PowerCore Ⅱ 10000】
 最新技術PowerIQ2.0を搭載。以前から持っているスマホやタブレットを高速充電したい人向け

【PowerCore 10000 PD Redux】
 最新規格USB Power Deliveryに対応。新しいスマホなどを持っていて、高速充電を極めたい人向け

【PowerCore Slim 10000 PD】
 同じくUSB Power Deliveryに対応。ポケットに入れる機会が多いなど、薄型モデルが好きな人向け

 各商品の価格や大きさは、一覧にまとめました。
 ぜひご自身にあった商品を買って、快適な充電生活を送ってください。

PowerCore 10000 PowerCore 10000 Redux PowerCoreⅡ 10000 PowerCore 10000 PD Redux PowerCore Slim 10000 PD
Amazon価格(税込み) 2,799円 2,999円 3,799円 4,299円 3,999円
サイズ 92 x 60 x 22mm 104 x 52 x 25mm 96 x 62 x 22mm 106 x 52 x 25 mm 149 x 68 x 14mm
本体重量 180g 184g 195g 192g 212g
PowerIQ ◎(PowerIQ2.0)
USB PD × × ×

実験に使ったPD対応充電器も紹介します

ピックアップ
  • Anker
  • Anker PowerPort ll PD

  • 税込み2,639円
  • PDもPowerIQ2.0も ほぼあらゆるUSB製品に対応

  • Apple製品からUSB-C対応のスマホまで、ほぼ全てのUSB製品を充電可能。USB Power DeliveryとPowerIQ2.0にもばっちり対応

Anker PowerPort ll PDは2ポートを使い、スマホとノートPCなどを同時に充電することも可能。持っていると心強い一品です。


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