〈プロ直伝〉おしゃれな花瓶・フラワーベース14選 選び方や生け方も紹介
おしゃれな花瓶・フラワーベースがあれば、日常的にお花を生けることができるのはもちろん、お花をいただいた時に素敵に飾ることができます。
今回はブライダル関係で活躍するプロのフローリストに、初心者でも失敗しない選び方や、お花が映える生け方のコツなどを聞いてきました。
雰囲気のあるアンティークデザインから、ケーラーやイッタラなどの北欧デザインまで、おすすめの花瓶・フラワーベースが登場しますので、ぜひ参考にしてください。
花瓶の選び方
お花のプロによると、花瓶選びで最も大切なことは「自分が気に入ったものを買うこと!」だそうです。確かに、長く愛用するには、気に入っているデザインを選ぶのが一番ですよね。
また、花瓶はブランドものではないものにも良いものがたくさんあるそう。2度と出会えない可能性がありますので、もし良さそうなものを見かけたら、その場で買うのがおすすめです。
他にも選び方のポイントがいくつかありますので、ご紹介します。
形状で選ぶ
初心者が花瓶を選ぶ際は、花瓶の形に注意しましょう。
おすすめの選び方は、花がなくてもインテリアになるものを選ぶこと。せっかく買った花瓶をしまい込むのはもったいないので、花がなくても部屋の雰囲気に合って飾れるものを選びましょう。
日常的に花を買って生ける場合は、口が大き過ぎないものがおすすめです。口が広がっていると花がまとまりにくくなってしまうので、小さめのものを選びましょう。
もし、既に持っている花瓶の口が大きい場合は、口の部分をセロテープで十字に貼って隙間に生けると、花がまとまりやすくなります。これはプロ直伝のおすすめの小技です。
ミルクピッチャーを花瓶にするのもおすすめです。ミルクピッチャーは一般的に水がたくさん入るので茎全体に水が行き渡りやすく、洗浄をしやすいので初心者でも手入れがラクですよ。
色で選ぶ
初心者が失敗しやすいのが、透明のガラス素材を選んでしまうことです。茎の部分が透けて見えて美しく生けるのが難しいので、透けない素材を選ぶのがおすすめです。クリアなものを選びたい場合は、色付きのものや、すりガラス、ガラスに泡が入っているタイプのものを選びましょう。
インテリアを華やかにしたい場合は、ゴールドが入っているものや、金属的な素材で作られたものがおすすめです。パッと目を引く印象的なインテリアを演出することができます。
初心者が上手に生けるポイント
お花を生ける際の「花と花瓶のバランス」は流派によって考え方が異なりますが、初心者の人はそんなことは気にせずに、バランスを取りやすい割合を覚えておくと便利です。
はじめは「花瓶の高さ1:花の見えている部分の高さ1」の「1:1」の割合になるように茎の長さを整えるのがおすすめ。どんな花でもバランスを取りやすい比率なので、覚えておくと便利です。
「1:1」で生けるのに慣れてきたら「5:3」「3:5」の黄金比と呼ばれる比率にチャレンジしてみましょう。スリムな花瓶に生ける場合は「花瓶の高さ5:花の見えている部分の高さ3」、ぽってりとした形の花瓶に「花瓶の高さ3:花の見えている部分の高さ5」で生けるのがおすすめです。
大きめの花瓶に少量の花を生けたい場合は、中に小さいコップを入れて自立させると便利ですよ。
自宅で観葉植物を育てるのもおすすめです。アイビーやシュガーバイン、ポトスなど手入れが簡単な観葉植物を育てておくと、お花を生ける際にカットして一緒に生けることで、お花とグリーンのコントラストを楽しむことができます。
花瓶以外のアイテムで生けるアイデア
お花をいただいて、花瓶がない!と慌てる必要はありません。
実は、自宅にあるものや100均のもので代用して可愛くお花を飾ることも可能なんです!
プロのフローリストによると、意外と使えるのが「クラフト紙袋」だそう。小さめのクラフト紙袋の中にコップを入れてお花を生けると、ナチュラルな風合いの素敵なインテリアに早変わり!クラフト用紙がない場合は、自宅にあるお気に入りの紙袋を使ってみても可愛いですよ。
素焼きの鉢にコップを入れて生けるのも、プロおすすめのアイデア。素焼きの鉢はカビが生えやすいので、直に水を入れずにコップに入れて生けるとお手入れがラクです。
日常使いにおすすめの花瓶10選
日常的にお花を買ってお花を生けたい場合におすすめの花瓶を集めました。テーブルフラワーや玄関先のおもてなしとしてもおすすめです。
- Fukuka
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菱形花瓶(白4)
- 税込み1,190円(Amazon)
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上品でシンプルなデザイン
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陶器製で口が広がっていないので、初心者にも扱いやすいデザインです。どんなお花にも合うので、自宅だけでなくオフィスにもおすすめ。
細身のデザインで場所を取らずに花を飾れるところが便利な花瓶です。
Amazon購入者のレビューが良く、星5つのうち星4.8の高評価となっています。(2018年9月現在)
白いシンプルなデザインながらもひし形の模様がおしゃれです。口が狭くなっているので、初心者でも花がばらつきにくく、生けやすい形になっています。
つや消しのシックな風合いが魅力の花瓶です。
大・中・小のサイズ展開があり、それぞれ形が異なります。今回おすすめするのは中サイズ。シンプルモダンなデザインなので、生ける花を選ばず和室にも洋室にも使えます。北欧デザインが好きな人や、アンティーク調のものが好きな人におすすめです。
「GREENHOUSE モノクロームフラワーベース 004-B-W」は、Amazonで評価が4.1(2019年9月現在)と、購入者の満足度が高い商品です。
園芸資材を取り扱う会社のブランドというだけあり、どんなお花にも合うシンプルモダンでありながら、少しひねった形がおしゃれ。1,000円以下という値段も魅力です。
- SPICE OF LIFE
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SIETE ブルー VALENCIA VGGN1070BL
- 税込み1,320円(楽天市場)
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スペインで作られたリサイクルガラスの花瓶
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歴史あるバレンシア地方の工房で作られた花瓶。100%リサイクルガラスを使った美しい色合いが特徴。インテリアにこだわる人におすすめ。
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楽天ブラックフライデー開催中!楽天市場で見る
ブルーの美しい色合いが素敵な花瓶です。リサイクルガラス100%で作られたスペイン産の花瓶で、本来破棄されるはずのガラスを使用することで、環境にも優しいのが特徴。
花を飾らない時は、インテリアとしても使えるので「常にお花を買って飾るのは大変だし面倒」と感じている人にもおすすめです。
フィンランドの世界的な建築家でありデザイナーでもあるアルヴァ・アアルト氏による、イッタラを代表する作品のひとつ。北欧の有名ブランドで、どんなお部屋にも合うシンプルでおしゃれなデザインなので、プレゼントにもおすすめです。
「アルヴァ・アアルトコレクション ベース 95mm ホワイト」は少量の花でも生けやすく、一輪挿しとして使っても綺麗に見せられるところが魅力。クリアなタイプもありますが、こちらは白色で透けないので、茎を見せずに美しく飾ることができます。
デンマークの人気メーカー「KAHLER」で作られている代表的なシリーズのひとつがオマジオシリーズです。今回は、どんな部屋にも使いやすいシルバーを紹介しますが、グレーやパール、ゴールド、ブルー、スカーレットなど様々な色があります。
歴史ある工房ですが、デザインはシンプルでモダン。陶器メーカーなので、食器やオブジェも作っています。公式ウェブサイトには素敵な作品が多く掲載されていますので、是非ご覧ください。
1834創業のドイツ・バイエルン地方で創業したクリスタルメーカー「ナハトマン」の花瓶です。2004年からはリーデルグループの傘下に入り、さらに世界中でファンを獲得しています。
このボサノバシリーズはナハトマンを代表するデザインのひとつで、ブラジルの音楽・ボサノヴァのダンスにインスパイアされた商品だそう。複雑にカットされたガラスは他にはない美しい輝きがあり、お部屋を華やかにしてくれます。
様々な生活雑貨・キッチン雑貨でおなじみ「キントー」の花瓶です。
クリア、ブルー、グレーの3種類、サイズは80mm以外に120mmもあります。
「アクアカルチャーベース 80mm」は口が広がっているように見えますが、上部は取り外しができて口の部分は狭くなっていますので、花の部分が重い花でもしっかりと支えてくれます。また、球根や多肉植物を育てる際など、根っこの成長を楽しむ植物にも向いています。一輪挿しにしてもかわいいですよ!
津軽びいどろは、1977年に誕生したハンドメイドガラスを作っているメーカーで、その技術の始まりは1949年にまで遡ります。日本ならではの細やかな職人技が魅力で、公式ウェブサイトでは、実際に職人さんが作っている様子が掲載されています。
小ぶりな「花しずく」はくびれがあって花の安定が良く、茎の部分が見えにくく工夫されているため、ガラス素材でも使いやすいのが特徴です。花瓶自体に色が入っているので、花を入れていないときも飾っておくとオブジェとして楽しめます。
Amazonで5段階のうち星4.8と、購入者の満足度が非常に高い花瓶が「津軽びいどろ ミニ花器」です。(2019年9月現在)
高さが約15cmの絶妙な大きさで口が少し狭くなっているので、花が少なくてもばらつかずに生けられます。オレンジ以外にもグリーン、ターコイズブルー、ピンクがあるので、部屋のテイストに合わせて選べるところも魅力です。
頂いたお花を飾るためのおすすめ花瓶4選
花束やブーケをいただいた時に使いやすい大きい花瓶・フラワーベースを紹介します。ひとつ持っておくと便利ですよ!
口の部分が9.5cmと広めに作られているため、花束やブーケなど多めの花を生けるのに適している花瓶です。底の部分は14cmあり、重量は420gですので、細い花瓶に比べると安定感があります。
カラーは上品なホワイト。シンプルなデザインの花瓶ですが、よく見ると横ストライプの模様が入っていて、さりげなくおしゃれを演出してくれます。
青森の有名なガラスメーカー「津軽びいどろ」の商品で、職人技が光る花瓶です。ひとつひとつ手作業で作られているため、それぞれの形が微妙に違い、ふたつと同じ形がないというところも魅力。
花の向きを決める時に、フリルに固定することができるため、初心者でも整えやすいのが特徴です。また、ガラスに埋め込まれたカラフルな色合いが美しいため、花がないときにはオブジェとしても楽しめます。
創業140年を超える国産ガラス食器メーカー「東洋佐々木ガラス」による大振りの花瓶です。材質はガラスですが、透けにくくなっているため、茎の部分が散らかっていてもスッキリ見せてくれます。
Amazonのカテゴリ「花瓶 ガラス 大」でAmazon’s Choiceに選ばれていて、レビューの数は140件、星の数は星5つのうち星4.5と非常に評価が高い商品です。特に安定性や使いやすさに定評があります。
ドイツのクリスタルメーカー、Nachtmann(ナハトマン)の花瓶。2本の紐がクロスするようにクリスタルカットが施されており、花を生けない時はオブジェとしても見応えのある花瓶です。
このボサノバシリーズには、プレートやワイングラスもあり、テーブルコーディネートで揃えてもゴージャスで映えるのでおすすめです。
まとめ
Photo by AC写真
様々な花瓶をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
筆者は個人的に、イッタラの「アルヴァ・アアルトコレクション ベース 95mm ホワイト」は、一輪挿しでも花束でも、無造作に生けるだけで格好良く決まるので、初心者にも使いやすいデザインだと思います。
ご自身のインテリアやライフスタイルに合った花瓶を見つけて、お花のある暮らしを楽しんでみてください。
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