Surface Pro?それともSurface Go2?おすすめMicrosoftタブレットを比較
国内で人気の高いタブレットシリーズであるSurface(サーフェイス)。パソコン向けOSの「Windows」やWordやExcelなどの「Microsoft Office」を提供しているMicrosoft(マイクロソフト)社が展開しているデバイスです。
初代モデルSurface RTが2012年10月に発売されてから、Surface Proシリーズを始めとして、Surface Bookシリーズ、Surface Laptopシリーズ、Surface Duo/Neoシリーズ、Surface Goシリーズなど、様々な製品が登場しています。初めて購入を考えている方にはどれを選ぶべきか迷うことでしょう。
そこで、2019年に登場した人気のSurface Proシリーズ「Surface Pro X」「Surface Pro 7」と、2020年に登場したSurface Goシリーズ最新モデル「Surface Go2」に注目して選び方のポイントを紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
Surfaceの魅力とは?シリーズの特徴を紹介
タブレットを展開しているブランドは、Apple(アップル)やLenovo(レノボ)、ASUS(エイスース)やSONY(ソニー)など豊富にありますが、Microsoft Officeを標準搭載しているのはSurfaceのみです。
他社のタブレットは、スマホの大型版とも言える機能を備えているのに対し、Surfaceシリーズはパソコン向けのOS「Windows 10」を搭載しています。タブレットというよりもパソコンに近いため、タブレットPCとも呼ばれます。
具体的にSurfaceシリーズの魅力や特徴について紹介していきます。
デザイン性|丈夫で軽量ボディを実現するMicrosoft独自の技術
Surfaceの魅力の一つは洗練された外観デザインです。高級感があり、所有欲を満たしてくれるボディには、VaporMg(ベイパーマグ)と呼ばれる超軽量マグネシウム合金が使用されています。
アルミニウムの約1/3の質量ながら、薄さと堅牢さを兼ね備え、Surfaceのデザイン性を高めています。
機能性|有料のOfficeアプリを標準搭載
Surfaceには魅力的な機能が充実しています。
① タッチ操作やペン入力に対応
Surfaceシリーズはタブレットタイプだけでなく、キーボードと一体型のラップトップタイプもありますが、共通してタッチ操作やSurfaceペンを使用したペン入力に対応しています。
より直感的な操作ができるパソコンとして使い勝手の良さが魅力です。
② Microsoft Officeを標準搭載
Surfaceデバイスには全て、ビジネスで使う機会の多いMicrosoft Officeが搭載されています。中でも家庭向け・法人向けどちらにも対応したパッケージ版「Office Home & Business 2019」を使用できます。
Office Home & Business 2019は通常購入すれば38,284円と高額です。他社製タブレットやノートパソコンと比較する際は、この価格のソフトが搭載されていることも念頭に置くべきでしょう。
③ 高解像度のPixelSenceディスプレイを搭載
搭載されている「PixelSenceディスプレイ」は高解像度で明るく、また、色再現性はsRGBを100%カバーするため、画像編集や動画編集、3Dゲームにも最適です。ブラウザの閲覧や文章入力などでも見やすいため、用途を問わず快適な使い心地を得られます。
Surface Pro最新モデルを比較|プライベートもビジネスもコレ1台で
Surface ProシリーズはSurfaceシリーズの中でも代表的な存在で、タブレットとして使用するのも、キーボードを装着してノートパソコンとして使用するのも手軽にできる2-in-1仕様のため、使い勝手が良く、高い人気を誇っています。
2019年に発売された最新モデル「Surface Pro X」と「Surface Pro 7」について比較してみます。
Surface Pro X | Surface Pro 7 | |
---|---|---|
発売日 | 2019年10月2日 | 2019年10月2日 |
カラー | マットブラック | プラチナ/マットブラック |
サイズ | 287×208×7.3mm | 292×201×8.5mm |
重量 | 774g | i3/i5:775g i7:790g |
プロセッサ(CPU) | Microsoft SQ1 | Intel Core i3(第10世代) Intel Core i5(第10世代) Intel Core i7(第10世代) |
グラフィックス(GPU) | Microsoft SQ1 Adreno 685GPU | i3:Intel UHD グラフィックス i5/i7:Iris Plus グラフィックス |
メモリ(RAM) | 8/16GB | 4/8/16GB |
ストレージ(ROM) | 128/256/512GB | 128/256/512GB/1TB |
ディスプレイサイズ | 13インチ | 12.3インチ |
解像度 | 2,880×1,920 | 2,736×1,824 |
バッテリー駆動時間 | 最大13時間 | 最大10.5時間 |
リアカメラ | 1,000万画素 フルHD、4Kビデオ | 800万画素 フルHD |
フロントカメラ | 500万画素 フルHDビデオ | 500万画素 フルHDビデオ |
サウンド性能 | Dolby Audio 2Wスピーカー |
Dolby Audio 1.6Wスピーカー |
通信 | LTE Advanced Wi-Fi 5 Bluetooth 5.0 |
Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
接続端子 | USB-C×2 Surface Connect×1 Surfaceキーボードコネクタ nano SIM×1 |
USB-C×1 USB-A×1 3.5mmヘッドフォンジャック Surface Connect×1 Surfaceタイプカバーポート micro SDXCスロット |
Surface Pro X|高い質感と高機能がビジネスシーンに最適
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Surface Pro X +Surface Pro x Signatureキーボード+スリムペン
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キーボードとスリムペン同梱、届いたその日からノートPCとしても使える
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同梱のキーボードはノートPCクラスのキーセットやマルチタッチ対応のトラックパッドを搭載。Surfaceスリムペンの充電にも対応。ノートPCとしてビジネスやプライベート環境を充実化させます。
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Surface Pro Xの特徴について見ていきます。
各特徴について詳しく見ていきます。
① ベゼル幅が狭くなり、動画視聴などでは高い臨場感を楽しめる
ベゼルと呼ばれる画面の黒い枠がSurface Proシリーズの中で最も狭く、洗練された印象です。映画などを視聴する際に没入感が高く、より楽しめることでしょう。
解像度も他の2モデルに比べて高く、ディスプレイサイズも0.7インチ大きいため、高精細で迫力のある映像を楽しめます。
② Microsoft独自のプロセッサ(Microsoft SQ1)を搭載
スマホではお馴染みのQualcomm(クアルコム)社と共同開発したプロセッサ「Microsoft SQ1」を搭載しています。これは、Surface Pro Xをノートパソコンとして使う方には注目すべきポイントで、Intel Core iやAMD Ryzenシリーズ向けに開発された64bit(×64)対応ソフトが使えません。
32bit(×86)には対応しているので、購入する前に普段使っているソフトが使えるのか確認しておきましょう。
このプロセッサの特徴は、発熱が抑えられたり、バッテリーの持ちが良くなるなどのメリットがあります。
肝心の処理性能としては、Intel Core i3とIntel Core i5の中間といったところで、特別高い処理性能を備えているわけではありません。ただ、動画編集などハードな用途でなければ、普段使いやビジネスシーンで十分に活躍してくれることでしょう。
③ USB-C端子が2つ搭載され、高速転送に対応
広く使われているUSB規格であるUSB Type-A端子が非搭載のため、使い勝手が悪いと感じる方は多いことでしょう。ただ、インターフェースの省スペース化などにより、他の2モデルより1mm以上薄くなったことで、7.3mmの超薄型ボディを実現しています。
④ SIMカードとeSIM対応で、Wi-Fiなしでもインターネットに接続
2017年に発売されたSurface Pro(第5世代)と同じく、SIMカード用のスロットがあるため、通信キャリアと契約をすれば単体でインターネット接続が可能です。
また、eSIMにも対応しているため、SIMカードが送られてくるのを待たなくても、通信キャリアと契約するだけでインターネット通信ができます。
外出先でWi-Fiスポットを探したり、別にWi-Fiルーターを契約する必要がないので便利です。また、情報漏れなどのリスクが高いフリーWi-Fiを使用するのに比べて安心です。
Surface Pro 7|Intelプロセッサー搭載で汎用性が高く、1TBの大容量が選べる
Surface Pro 7の特徴について見ていきましょう。
各特徴について詳しく見ていきます。
① 高性能プロセッサIntel Core i7(第10世代)搭載が選べる
プロセッサーが第10世代のIntel Core i3/i5/i7の3種類から選ぶことができます。Core i7や Core i5なら高負荷な画像処理ソフトや動画処理も快適に行なえます。
ただ1点、Surfaceはファンレスで、駆動音が静かなことが特徴的ですが、ハイスペックなCore i7は空冷用のファンが必要となり、唯一ファンを搭載しています。
ただ、気になるほどの駆動音はなく、本体の重さも15gほど増えるだけで、デメリットとして感じるほどではないでしょう。
② SDカードスロットを搭載、容量追加が手軽にできる
ハードディスクが大容量の1TBまで選択できますが、価格が高くなるため、本体のストレージ容量を抑えて画像や動画データなどは外部ストレージを使用するのも一つの手です。
持ち出す必要のないデータは外付けハードディスクやmicroSDカードに保存して自宅でも保管できるようにしましょう。
③ USB-A端子を搭載し、使い勝手が良い
Surface Pro XではUSB Type-Aが廃止されているため、転送速度の速いUSB Type-Cが主流となっていくことが考えられます。ただ現在はまだUSB Type-A端子がある方が使い勝手が良いと感じる方は多いことでしょう。
④ イヤホンジャックを搭載した最後のモデルかも
Surface Pro Xではイヤホンジャックも廃止されています。Surface ProシリーズではSurface Pro 7がイヤホンジャックを搭載した最後のモデルになるかもしれません。
Surface Goシリーズ最新モデルに注目|低価格ながら普段使いには満足
Surface GoシリーズはSurfaceの中で最も低価格なシリーズです。その分スペックも上位モデルに比べて抑えられているため、ビジネスシーンではやや物足りない性能ですが、ブラウザの閲覧や、SNS、Youtube視聴などコンテンツを楽しむのには十分な性能を備えています。
画像編集、動画編集、高負荷なゲームには向かないので、購入する際は注意です。
もちろんMicrosoft Officeが搭載されているため、WordやExcelなどのビジネス用ソフトを学習し始める方にとって、エントリーモデルとしての価値は高いです。
スペックについて紹介していきます。2020年に登場したSurface Go2にはWi-Fiモデルと、単体でインターネット接続が可能なLTEモデルの2タイプがあるので分けて記載しています。
2タイプでプロセッサや重量、メモリなどいくつかスペックが異なります。
Surface Go2 Wi-Fiモデル |
Surface Go2 LTE Advancedモデル |
|
---|---|---|
発売日 | 2020年5月12日 | 2020年5月12日 |
カラー | プラチナ | プラチナ |
サイズ | 245×175×8.3mm | 245×175×8.3mm |
重量 | 544g〜 | 553g〜 |
プロセッサ(CPU) | インテルPentium Gold 4425Y | 第8世代インテル Core m3 |
グラフィックス(GPU) | インテル UHD グラフィックス 615 | インテル UHD グラフィックス 615 |
メモリ(RAM) | 4/8GB | 8GB |
ストレージ(ROM) | 64/128GB | 128GB |
ディスプレイサイズ | 10.5インチ | 10.5インチ |
解像度 | 1,920×1,280 | 1,920×1,280 |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 | 最大10時間 |
リアカメラ | 800万画素 1080p HDビデオ | 800万画素 1080p HDビデオ |
フロントカメラ | 500万画素 1080p HDビデオ | 500万画素 1080p HDビデオ |
サウンド性能 | Dolby Audio 2Wスピーカー |
Dolby Audio 2Wスピーカー |
通信 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6 LTE Advanced |
接続端子 | USB-C×1 3.5mmヘッドフォンジャック Surface Connect×1 Surfaceタイプカバーポート microSDXCスロット |
USB-C×1 3.5mmヘッドフォンジャック Surface Connect×1 Surfaceタイプカバーポート microSDXCスロット |
Surface Go2|PCのサブ機や学生向けエントリーモデルとして最適
Surface Go2の特徴について見ていきましょう。
各特徴について詳しく見ていきます。
① 500g台の軽さとコンパクト
ディスプレイサイズは前モデルから0.5インチ大きくなったものの、10.5インチとコンパクトで、カバンなどにも入れやすいでしょう。重さも500g台で、手軽に持ち歩けるのが魅力です。
② Windows 10の機能に一部制限
ビジネス用アプリ「Office Home & Business 2019」が使えるのは共通しているものの、OSのWindows 10 Homeが「Sモード」に設定され、一部機能が制限されています。
機能制限はデメリットだけでなく、ウィルスに感染しにくく、また、余計な動作をしないことで処理速度を落とさないなどのメリットがあります。
③ SDカードスロット搭載でストレージ追加ができる
選べるストレージ容量が最大128GBと心もとないため、SDカードでストレージの追加ができるのはうれしい機能です。別売りのmicroSDXCカードに画像データや動画データなどは入れておきましょう。
④ カメラ性能は上位シリーズと比べても悪くない
カメラはセルフィー用のフロントカメラも、風景や人物を撮るリアカメラも上位シリーズであるSurface Proと比べて負けていません。
テレワークなどで、メインPCで資料作成を行い、Web会議の撮影用としてSurface Go2を使うというのも有りでしょう。
⑤ LTE通信対応モデルならどこでもインターネット接続が可能
Wi-Fiに接続できない場所でもブラウザの閲覧やYoutube、動画配信サービスを気軽に楽しめるのがLTE通信対応モデルのメリットです。モバイルルーターを持ち歩いたり、スマホのテザリング機能を立ち上げるような手間も不要です。
Surface Proシリーズ?それともSurface Go2?どちらを選ぶか
高い人気を誇るSurface Proシリーズと、低価格なSurface Go2のどちらを選ぶべきかは、どういった用途に使うかが重要です。どちらをおすすめできるか、それぞれの特徴を振り返ってまとめてみましたので、参考にしてください。
Surfaceにはキーボード一体型のラップトップタイプやデスクトップタイプもある
これまでタブレットタイプのSurface ProシリーズとSurface Goシリーズの最新モデルを紹介してきましたが、その他のモデルについても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
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まとめ
Surfaceシリーズの中で注目度の高い最新タブレットについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。Surface ProかSurface Goにするかで迷っている方はぜひ参考にしてみてください。タブレットの購入を検討中の方や、出先で作業をするのに適したノートパソコンを手に入れたい方におすすめできる商品です。2-in-1仕様の使い勝手の良さをぜひ体験してみてください。
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