インテリアを植物でセンスアップ!飾り方実例と上級者に聞いたポイント
目次
おしゃれなインテリアには植物が欠かせない
インテリアに植物を取り入れるなら、自分のお部屋のイメージや生活環境に合ったものがおすすめ。緑が部屋にあるとインテリアがぐっとおしゃれになるだけでなく、癒しやリラックス効果をもたらす役目もあるんです。
定番の観葉植物以外にも吊るすタイプや、エアープランツなど、一口に植物と言っても色々な種類があります。インテリアに人気の植物や飾り方の実例、インスタグラムの人気インテリアアカウントの方にインタビューした植物を見栄え良く飾るポイントなど、まとめてご紹介します!
インテリアに植物を取り入れる事前チェックポイント
植物は、フェイクグリーンやドライフラワーでない限り、生きている物です。それを念頭に、インテリアに植物を取り入れたいと思ったら、まずいくつか必ずチェックしておいてもらいたいポイントが。事前に知っておくことで、購入後の失敗を防ぐことができますよ。
1 日当たり
特にインテリアに観葉植物を取り入れる場合、置く場所の日当たりはとても重要です。植物の光合成には日光が必須ですが、一日中日が当たる場所を好む植物もいれば、一日に数時間だけ日が当たる環境の方を好む植物もいます。
また、強すぎる直射日光に当たるとせっかくのきれいな葉が日焼けして茶色くなってしまったり、鉢の中の温度が上がり過ぎて蒸れて根腐れしてしまうなんてことも。いくらインテリアとしておしゃれだからといって、植物に合わない環境で育てるのはよくありません。日当たりについては植物の取り扱い説明に記載してあるはずなのでチェックしてみて下さい。
植物にとっての適所と置きたい場所の日当たりを良く考慮して種類とレイアウトを決めるのがポイントです。
日当たりが良い場所 | 一日中、日光が当たる場所。南側の窓際など。 |
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半日陰(レースのカーテン越し) | 午前中だけなど、一日に数時間だけ日光が当たる場所。東向きのレースのカーテン越しの窓際など。 |
日陰 | 一日に一度も日光が当たらない場所。北側の部屋など。 |
2 水やり
インテリアに植物を取り入れる上で日当たりと同じぐらい大切なのが水やりです。水を毎日切らさずにやればよいというわけでは無く、水やりの頻度も植物によって好みが違います。
インテリア初心者に多いのが、観葉植物の水のやりすぎで枯らしてしまうこと。もし、せっかく観葉植物を育て始めたのだからしょっちゅう構いたいという方ならアジアンタムなどの湿気が好きな植物を、できる限り水やりの手間を減らしたいなら多肉など乾燥が好きな植物を選ぶのが良いでしょう。
インテリアに使いたい植物が決まっているなら、購入前に植物の取り扱い説明を読んだり、事前にネットで育て方を検索しておくことをおすすめします。
3 サイズ感
飾る場所、インテリアに合わせたサイズ感の植物を選ぶことはもちろんですが、植物の成長も予め頭に入れておくと良いでしょう。
ツタ系の観葉植物などにありがちなのが、驚くほどのスピードでどんどん伸びてしまい、置き場所を変えざるをえなくなってしまったというもの。観葉植物の中には成長を見て楽しんだり、挿し木や株分けで増やしたいという方ならポトスなど成長が早い植物を。もし剪定や手入れは面倒という方はテーブルヤシなどの成長が遅めの植物を選ぶと後から困ることがありません。
4 色・形
インテリアに合わせるなら植物の色や形などの見た目も大切なポイントですよね。室内で育てられる観葉植物の中でも、木のように幹があるタイプもあればツタが伸びるタイプもあります。葉の色がモンステラのように濃い緑色の植物もあれば、アイビーのように班が入った植物も。
こちらは完全に好みの問題ですが、もし自分の部屋のインテリアに合う色や形状が分からないという方は、以下のような基本を参考にしてみて下さいね。
ナチュラルインテリア | 淡い黄緑色、葉や茎の質感が柔らかい植物など。 |
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クールなインテリア | 班や模様がない、葉が細めで鋭利な植物など。 |
アジアンインテリア | 南国を連想する幹のある植物、赤やピンクの班がある植物など。 |
和室インテリア | 色の濃い植物、小ぶりな植物など。 |
おしゃれインテリアといえば「吊るす観葉植物」=「ハンギンググリーン」!
暮らしを楽しむインテリア上級者たちの間で今一番おしゃれな植物レイアウトといえば、吊るすタイプです。ハンギンググリーン・ハンギングプランツとも言って、照明用のダクトレールに専用フックを設置して吊るす方法が人気。
ダクトレールが無くても、出窓で突っ張り棒を利用したり、天井に直接フックを設置する方法など工夫すればインテリアとして取り入れることができますよ。
ハンギンググリーンにおすすめの植物
・アイビー
・ポトス
・グリーンネックレス
・ワイヤープランツ
・オリヅルラン
・ペペロミア
・チランジア・ウスネオイデス(エアープランツ) など
ハンギンググリーンがおしゃれなインテリア実例
ダクトレールを上手に利用して植物を飾っているインテリアの見本例。植物との間に木の枝をかませたり、大きなS字フックを利用することでメリハリが生まれてシンプルながら楽しい雰囲気を演出していますね。
こちらは出窓を使ったハンギンググリーン。鉢も植物もシンプルなものがチョイスされているので、北欧インテリア風のベッドルームにも良く合いますね。出窓に飾る場合には日当たりを好む植物がおすすめです。
お部屋の壁のハンガーレールを使ったアイデアインテリア。こちらのようなハンギンググリーンなら、賃貸でも穴を開けずにおしゃれなインテリアを楽しむことがえきます。耐荷重内なら大丈夫なので、小ぶりで軽めの植物を選ぶのがコツ。
観葉植物の伸びすぎてしまったツタをただ垂らして置くのだけじゃなく、照明に絡ませて使うテクニック。ダクトレールプラスαのインテリアコーディネートがお見事です。
<おしゃれインスタグラマーさんに聞く!>インテリア×植物を素敵に見せるポイント
ハンギンググリーンは実践してみたいけど、初心者には敷居が高そう、インテリアにどう植物を取り入れたらよいのか悩む、ということで。インスタグラムにおしゃれなインテリアや観葉植物の写真をあげられている2名の方に、作り方のコツやポイントなどについてインタビューしてみました!
ケース① ハナコさん
@hanacosanchi(https://hanacoto.com/)
木目を基調としたシンプルで落ち着いたインテリアの中に、植物の緑が素敵なアクセントを作っているハナコさんのお部屋。ハンギンググリーンやインテリア植物へのこだわりについて尋ねてみました。
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Q1. ダクトレールを使って植物を吊り下げる時に、大変だった点や気をつけられた点はありますか?
A. 大変だったことは特になかったように思います。市販のフックを付けるだけで簡単に導入できました。気をつけていることは飾っている場所がダイニングテーブルの上ということもあるので水やりをした後はしっかり乾かすことと、位置的にエアコンの風で乾燥しがちなのでミスティングを適度にするようにしていることでしょうか。
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Q2. インテリアに植物を取り入れる際に、こだわりや大切にしているのはどんなことですか?
A. こだわりも特にないですが、あまりマメな方でないのでなるべく手のかからない子をお迎えするようにしています。
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ダクトレールの利用はフックさえ用意すればそれほど難しいことはなかったということでした。忙しい主婦の方がインテリアを素敵に保つには手がかからない植物を選ぶいうのは大きなポイントのようですね。
ケース② poko's cafeさん
@poko405
シャビーな雰囲気漂うインテリアと、個性的な見た目の植物がマッチしているお部屋。ジャンク雑貨やDIYが好きだというpoko's cafeさんに、ハンギングのやり方や工夫を尋ねてみました。
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Q1. 植物のハンギングをする際に気をつけた点、大変だった点はありますか?
A. 植物のハンギングはカーテンBOXに隠れたカーテンレールを使用しています。そして 一番気を付けた点はカーテンレールに吊るすので重さを取る為に植物の土を落とし苔に変えたところです。苔部分の水分がなくなると軽くなるので 水やりのタイミングが とても分かりやすいのがメリットです。
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重量の心配から、植物は苔に植え替えをして飾っているのだとか!勉強になりますね。
また、poko's cafeさんはベランダでミニビオトープもやられています。ビオトープとは、生き物が共生している空間・生息地のこと。NHK番組「植物男子ベランダー・ボタニカルライフ」などの影響もあり、近年は室内だけでなくベランダでインテリアや植物を楽しむ方も増えているんです。
せっかくなので、ハンギンググリーンだけじゃなくベランダのビオトープについてもお伺いしてみました。
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Q2. ベランダビオトープをされているようですが、コツやポイント、こだわりなどはありますか?
A. ベランダビオトープは我が家では ここ数年ホーロー洗面器を使用しています。ポイントとして 水の汚れを なるべく抑える為に 活性炭の石を使用し、周りの植物と馴染むように伸びた植物はカットせず そのままにし メダカの日よけ、隠れる場所として活躍しています。
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小さな生態系を目で見て楽しむことができるビオトープ。メダカや水性植物の飼育をしたり、インテリアとしてもおしゃれに楽しめるのでおすすめですよ。
インテリアシーンごと、センスアップする飾り方とおすすめ植物
生活環境に合うインテリア植物選びの一例として、お部屋のシーンごと育てやすいおすすめ植物をご紹介します。
リビングのポイントになるような植物を置きたい!
リビングのポイントに植物を使いたいなら、大型のものや木のように幹があるしっかりした植物がおすすめ。お部屋のアクセントとして思い切ってインテリアの主役にしてあげましょう。
他にも、実は風水の面でも観葉植物はとても有効です。陰の気を出すテレビやオーディオの近く、部屋の角などに観葉植物を置いておくと、悪い気を吸い取って浄化してくれるという嬉しい効果も!
リビングにおすすめ植物① フィカス・ウンベラータ
□日当たり 半日陰(レースのカーテン越しに日が当たる場所)
□水やり 土の表面が乾いたらたっぷり
□耐寒性 8℃以上
□ポイント 高温多湿を好むので、エアコンの乾燥に注意。こまめに葉っぱに霧吹きでスプレーしてあげることで、埃や害虫予防にもなります。
インテリア向けの観葉植物として今人気ナンバー1といっても過言ではない「ウンベラータ」。育てやすいのはもちろん、近年ブーム北欧インテリアやナチュラルスタイルに良く合う見た目も理由の一つです。ハート形の大きい葉と、個性的な樹形を楽しむことができる可愛らしい観葉植物は、リビングのポイントにぴったりです。
リビングにおすすめ植物② パキラ
□日当たり 半日陰(レースのカーテン越しに日が当たる場所)
□水やり 土の表面が乾いたらたっぷり
□耐寒性 5℃以上
□ポイント 直射日光に当てると葉が日焼けすることがあるので注意。寒くなると成長が止まるので冬場の水やりは乾燥気味が良いです。
こちらもインテリアショップなどではおなじみ、定番人気の観葉植物。掌のような形の葉っぱが可愛いパキラは、幹の部分が編み込まれているおしゃれなタイプも販売されています。生育力が強いので、環境さえ合えばぐんぐん育ち、挿し木で簡単に増やすことが可能。上手に増やして色々なお部屋のインテリアとして飾るのも楽しそうですね。
手間暇かけずにおしゃれな植物を飾りたい!
インテリアに植物を飾りたいけどこまめに世話をする自身が無いという方は、成長スピードが緩くあまり手がかからない植物がおすすめ。ほったらかしぐらいの方が元気に育つので、ズボラさんにもぴったりですよ。
手間がかからないおすすめ植物① ハオルチア
□日当たり 半日陰(レースのカーテン越しに日が当たる場所)
□水やり 土の表面が乾いてから数日~数週間後にたっぷり
□耐寒性 5℃以上
□ポイント 水やりはとにかく乾燥気味に。大きさにもよりますが冬場は数週間に一度程度で充分です。
手がかからない植物=多肉植物のイメージが強いですが、なかでもハオルチアは見た目の可愛らしさから室内インテリアにも人気が高いです。ホームセンターやインテリアショップでおしゃれな鉢に植わっているものを手に入れれば、購入後数年間は植え替えも不要という世話いらず。班入りのものや葉の先が透明に透き通っているものなど100種以上もあるので、ぜひ好みのハオルチアを探してみて下さい。
手間がかからないおすすめ植物② エアープランツ(ティランジア)
□日当たり 半日陰(レースのカーテン越しに日が当たる場所)
□水やり 毎日~数日おきに霧吹きでスプレー
□耐寒性 5~35℃程度
□ポイント 蒸れと直射日光は絶対にNG。風通しが良い半日陰(できれば15~25℃ぐらいの場所)に吊るしておくのがベストです。
土が無くても空気中の水分で育つ植物、エアープランツ。個性的な見た目の品種が多く、和室や北欧テイストなどどんなインテリアシーンにも使いやすいです。環境さえ整えてあげれば数日に一度霧吹きで水やりするだけでOKなので手がかかりません。水やりの頻度は品種や季節(部屋の湿度)によっても変わるので、チェックしてからインテリアに取り入れるようにして下さいね。
洗面所・トイレなど日当たりが悪いところにも植物を置きたい!
窓が無い洗面所やトイレなど、日光が当たらない場所にも植物を置きたい場合は、日陰や蛍光灯の光でも育つ耐陰性のある種類がおすすめです。洗面所・浴室の場合は、さらに湿気を好む植物を選んであげると失敗がないですよ。
日当たりが悪いところにおすすめ植物① アグラオネマ
□日当たり 日陰~半日陰(レースのカーテン越しに日が当たる場所)
□水やり 土の表面が乾いてからたっぷり(冬場は乾いてから2~3日後)
□耐寒性 10℃以上
□ポイント 高温多湿を好みますが直射日光はNGです。
耐陰性があるインテリア向きの観葉植物の中でもトップクラスとして知られるアグラオネマ。小ぶりなものならちょっとしたスペースに飾ることができ、迷彩柄のような班模様がおしゃれと人気です。窓が無い浴室など全く日が当たらない場所に置く場合は、週に3~4、数時間程度はレースのカーテン越しに日光浴させてあげるようにしましょう。
日当たりが悪いところにおすすめ植物② 切り花・ドライ・フェイクなど
全く日が当たらない場所にインテリアとして植物を飾りたいなら、いっそ切り花やフェイクグリーンもおすすめです。
特に切り花は日光に当たらない涼しい場所の方が持ちが良いし、洗面所など水場なら水替えも簡単。ドライフラワーを吊り下げたり、植物標本をポストカードにしたり、オイルとビン詰めにされたハーバリウムなど、何かの植物がちょっと飾ってあるだけで雰囲気も和みますよね。
最近ではフェイクグリーンも色々なタイプが販売されていて、100均や通販で手軽に手に入れることができます。偽物の植物ですが、まるで本物のように空気清浄効果がある商品などもあるのでぜひ検討してみて下さい。
インテリア雑貨・小物と植物のコーディネート実例
最後に、植物とインテリア雑貨屋小物を上手に合わせたインテリアコーディネート例をインスタグラムからご紹介します。
すっきりとしたモノトーンの雑貨にさりげなく合わせた多肉植物がおしゃれです。植物の鉢を棚に飾る時は、周りのインテリアと色・質感をそろえるのが浮かないコツですよ。
こちらは壁掛けのフラワーベースに水生植物を入れて育てているというアイデアインテリア。壁掛けじゃなくても、口が広めなフラワーベースを使ってマネできそうですね。
まるでアジアンショップやホテルのような植物×インテリア雑貨のコーディネート。かごやファブリックなど、雑貨にもナチュラルな素材のものを多く取り入れているので、植物がたくさんあってもインテリアに調和しているんですね。
お部屋の一角をディスプレイコーナーにしている例。部屋全体のインテリアをコーディネートするのが難しいようなら、まずはこんな風に一部だけ飾ってみるのもおすすめです。一か所にまとまっていることで植物のお世話もしやすいですよ。
まとめ
植物をお部屋のインテリアとして楽しんでもらうため、おしゃれな飾り方や人気があるおすすめ観葉植物をご紹介しました。インテリア好きの方は、ぜひディスプレイアイテムとして植物を取り入れてみてはいかがでしょうか。お家に植物が一つあるだけで、きっと心を癒してくれますよ。
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