アロマスプレーを手作りしてみた!作り方のコツと効果別おすすめレシピ
手軽に香りを楽しむことができるアロマスプレー。市販品も良いですが、好みの香りで簡単に手作りしてみませんか?
今回は、少ない材料で手軽にできる虫除けアロマスプレーの作り方と、香りの効果と目的ごとのおすすめレシピをご紹介しています!
目次
アロマスプレーとは?
アロマスプレーとは、植物から抽出した天然のエッセンシャルオイル(精油)に植物性エタノールと精製水のみを加えて作るナチュラルなスプレーのこと。オーガニックに注目が集まっている最近では、SNSなどでもおしゃれなアロマスプレー作りがプチブームになっています。
アロマスプレーはその香りによるリラックスやリフレッシュ効果だけでなく、虫除けや消臭、抗菌など生活の様々な場面で活躍してくれます。何より、天然成分のみを使用して作られているので小さい子供がいるお家でも安心して使うことができるんです。
天然エッセンシャルオイル(精油)とは?
手作りアロマスプレーにはエッセンシャルオイル(精油)を使用します。
似たような商品でアロマオイルと表記された安価なものがありますが、こちらは100%天然精油ではなく、香りを楽しむためだけに作られた芳香材です。そのためアロマ本来の消臭抗菌効果などはなく、お肌に直接塗布するとトラブルを起こす可能性があります。
アロマスプレー作りには必ず「エッセンシャルオイル」や「精油」と書かれたものを使用するようにして下さいね。
手作りアロマスプレー・基本の材料
・お好きな香りのエッセンシャルオイル(精油)
・無水エタノール ※1
・精製水 ※2
・スプレー容器
・計量カップやビーカー
※1)エタノールは濃度によって種類がありますが、アロマスプレー作りには「無水エタノール」を使用しましょう。エタノールなしの作り方については後述しています。
※2)水道水でも問題なく作ることはできますが、塩分など不純物が入っているのでお肌に塗布する場合にはおすすめしません。
基本的にはこちらの5点があればOK。スプレー容器ではなくビーカー内で混ぜる場合にはマドラーも用意しておきましょう。
手作りアロマスプレー(50ml)・基本の作り方
① 無水エタノール10mlをスプレー容器に入れる
② エッセンシャルオイル(精油)を10滴入れる(ブレンドする場合は合計で10滴に)
③ 一度フタを閉めて良く混ぜる
④ 精製水40mlを入れる
⑤ よく混ぜて完成!
「虫除けアロマスプレー」を手作りしてみた
アロマスプレーの作り方が超簡単だとわかったところで、早速アロマスプレーを作っていきましょう!今回は季節的にも注目の「手作り虫除けスプレー」に挑戦します。
虫除けアロマスプレー・材料
<無印良品購入>
・レモングラス、ユーカリのエッセンシャルオイル(精油)
<ドラッグストア(マツモトキヨシ)購入>
・無水エタノール
・精製水
<100均(ダイソー)購入>
・スプレー容器(アルコール対応)
今回は手軽に手に入る材料で作るというコンセプトにするため、専門ショップの通販などは利用しませんでした。
<エッセンシャルオイル(精油)について>
虫除けスプレー(蚊除け)として効果的なアロマは他にもシトロネラ、ゼラニウム、ぺパーミント、ラベンダーなどがあります。今回のユーカリとレモングラスはアロマ用品が充実していると名高い無印良品にて手に入れました。他にも東急ハンズなどはアロマグッズの種類が多く、ねらい目です。
また、ドラッグストアで夏の時期に良く見かけるハッカ油も虫除けアロマスプレーとして使うことができます。ハッカソウから抽出された天然油で、ミントのような爽やかな香りがするので暑い季節にはぴったりです。
<アロマスプレー容器について>
アロマスプレー作りに使う容器はどんな形でも構いませんが、今回はお試しとして、ダイソーのアルコール対応スプレーボトル(ポリプロピレン製)を利用することにしました。
アロマスプレー作りに使える容器はアルコール・精油に対応しているものならOKなので、表記を確認してみて下さい。プラスチックでも(PP、PE、PET、PVC)などはアルコール対応しています。
持ち歩きなどを考えると軽量なプラスチック容器は手軽ですが、エッセンシャルオイルの種類によっては容器が劣化しやすいため、ベストなのはこちらのように色の付いた遮光性のあるガラス製のアロマスプレーボトルです。アロマ専門店「生活の木」なら必要な材料がすべてそろうので、本格的にアロマスプレー作りを始めたいという方は利用してみて下さいね。
虫除けアロマスプレー・作り方
まずはエタノール10mlを計りスプレーボトルに入れます。エタノールやオイルがこぼれた時のため、作業する場所には念のためマットやキッチンペーパーなどを敷いた方が良いでしょう。
次にエッセンシャルオイルを合計10滴入れます。今回はユーカリ5:レモングラス5のレシピにしました。
一度フタをしてよく混ぜたら、精製水40mlを計って入れ、再びフタをして振り混ぜます。
が、ここで問題が…!50ml容量のボトルで直接作っているのでこの時点で表面ギリギリ。混ざるスキマが無くなってしまいました。
当然といえば当然なのですが…アロマスプレーをボトルで直接作る時は振り混ぜるためのスキマが要るため、精製水の容量を気持ち少なくすると良いかもしれません。(今回の場合はもったいないですが少しだけ捨てました。)
または、ビーカーなど混ぜる用の容器を別に用意して、全て混ぜ終えた後にスプレーボトルに移すのが良いでしょう。
良く混ざったら完成です!
作業時間はものの5分程度。材料さえそろえば虫除けアロマスプレーの作り方はとっても簡単なのでした。
虫除けアロマスプレー・使い方
できあがった虫除けアロマスプレーは、お出かけ前やベランダに出る時などシュッと肌に直接スプレーすればOK。虫が嫌がる香りで虫除け効果を発揮しているため、持続は1~2時間程度。汗をかいてしまったり水に濡れてしまうと効果は半減なので、こまめにスプレーするようにしましょう。
虫除けアロマスプレーの効果や使い心地と効果については以下の記事でくわしくレポートしているので、良かったら併せて読んでみて下さいね。
「アロマの香りで虫除けできる?手作りスプレーの作り方と効果を検証」
虫除けアロマスプレー・無水エタノールなしの場合
こちらの画像は先ほどの虫除けアロマスプレーを無水エタノールなしで作ったバージョンです。ボトルでよく混ぜてから、見やすいようにと透明の器にうつしましたが、写真では分かりにくいかもしれません…。よーく見るとオイルが少し水に浮いて分離してしまっているのが分かるでしょうか。
実はアロマスプレーは無水エタノールなしでも作ることが可能ですが、エッセンシャルオイル(精油)は水に溶けない性質のため、無水エタノールを使って拡販してから精製水を入れることで均一に混ざる役目をしています。(消毒用エタノールは避けましょう)
実際エタノールなしでアロマスプレーを作っている方も多くいるようなので作ってみましたが、ぱっと見では思っていたよりも分離しませんでした。
使う時に都度きちんと振りまぜて使うことができるという方や、すぐに使い切ってしまうという方なら、無水エタノールなしで作っても良いのでないかという感想でした。
手作りアロマスプレー・用途と効果ごとのおすすめレシピ
エッセンシャルオイル(精油)の種類や配合を変えることで、虫除け以外にも消臭抗菌効果やリラックス効果など用途に合わせたアロマスプレーを作ることができます。
利用シーンに合ったおすすめアロマスプレーのレシピと、人気の市販品をご紹介します。
リビングのルームスプレー
基本のアロマスプレーの作り方から、エッセンシャルオイル(精油)の分量を約2倍(20滴)にすることで手軽なルームスプレーとしても利用できます。
<おすすめレシピ①>
ティートゥリー4:レモングラス3:ペパーミント3
<おすすめレシピ②>
ベルガモット4:グレープフルーツ4:カモミール2
お掃除として使いたいなら消臭・抗菌があるテートゥリーやレモングラスなどのアロマがぴったり。また、人を招くリビングなので、ベルガモットや柑橘系の万人受けする優しいアロマなら間違いなしです。
市販されているおすすめルームスプレー
ベルガモットは気持ちが落ち込んだ時のリフレッシュ効果や、抗菌効果があると言われる人気のアロマ。リビングだけでなく寝室や社内にもおすすめのアロマスプレーです。
マスク用アロマスプレー
基本のアロマスプレーの作り方から、無水エタノールの分量を40%~60%程度(約20ml~30ml)に増やせばマスク用のアロマスプレーのできあがりです。
<おすすめレシピ①>
ペパーミント4:ユーカリ・ラディアータ3:レモン3
<おすすめレシピ②>
ティートゥリー4:ローズマリー・シオネール3:ラベンダー3
爽快感があるペパーミント、抗感染作用があるティートゥリー、呼吸器系に働きかけるユーカリのアロマは特に花粉症対策や風邪予防に持ってこいです。リラックス効果を加えたい場合はラベンダーなどフローラル系のアロマをプラスしてみましょう。
市販されているおすすめマスク用アロマスプレー
その日の気分で使い分けできる3本セットは、持ち運びしやすいサイズ感とパッケージが女子に人気です。
ピローミスト
枕やベッドリネンにサッと吹きかけ、眠りのリラックス効果を高めるのがピローミストの役割です。分量はルームスプレーと同じでOK。
<おすすめレシピ①>
ラベンダー6:カモミール2:オレンジ・スウィート2
<おすすめレシピ②>
シダーウッド4:サンダルウッド3:イランイラン3
高い鎮静作用があることで有名なラベンダー、イライラを抑え疲労回復に働きかけるカモミールは安眠には鉄板と言えるアロマです。また、シダーウッドなど樹木系の香りも森林浴のようにリラックスさせてくれるのでおすすめですよ。
市販されているおすすめピローミスト
人気アロマ用品ブランド「生活の木」のアロマスプレー。リラックス効果抜群のラベンダーアロマを中心にブレンドされたピローミストが心地よい眠りを手助けしてくれます。
手作りアロマスプレーの注意点
アロマは必ずしも全ての方へ効果を立証するものではありませんが、ヨーロッパでは昔からアロマテラピーを単なるプラシーボとしてではなく医療にも取り入れているといいます。
香りが自律神経や、脳波、脳血流量に影響を及ぼしていることがわかった。特にラベンダーは自律神経系に対しては副交感神経を刺激すること、また、脳波に対しては抑制性に働く可能性が高いことがわかった。
ラベンダーの香りと神経機能に関する文献的研究|関西医療大学大学院 保健医療学研究科 ・関西医療大学 保健医療学部 臨床理学療法学教室
こちらのように、近年では香りと自律神経などの医学的な根拠が解明され、日本の医療現場でも注目が高まっています。
また、医療でも使われるということはその分取り扱いには注意が必要だということ。エッセンシャルオイル(精油)は安全性の高い天然成分ですが、大量の誤飲は身体に害を及ぼす可能性があります。小さいお子様やペットがいるご家庭ではアロマスプレー・精油のお取扱いに充分注意して下さい。
アロマスプレー作りは以下のような点に注意して、必ず自己の責任で作成、使用するようにしましょう。
<使用期限>
手作りアロマスプレーは冷暗所で保存し、1~2週間で使い切りが目安
<アレルギーテスト>
小さいお子様やお肌が弱い方はパッチテストをすること
<妊娠中・授乳中>
身体も神経も敏感になるため、一般的に使用が推奨されていないアロマがある
(女性ホルモンに影響があるとされるペパーミントやレモングラスなど)
<光毒性>
強い日光に当たることで皮膚に炎症を起こす可能性があるアロマがある
(グレープフルーツ、ベルガモット、レモンなど)
ちなみに、材料のエッセンシャルオイルは雑貨扱いですが、無水エタノールと精製水は医薬品のため、もし手作りアロマスプレーを販売したいという場合は薬機法に基づいた販売許可が必要です。
まとめ
リラックスしたい時や、消臭、虫除けなどに便利なアロマスプレー。ワークショップなどでも人気が高いアロマスプレー作りですが、意外と少ない材料で手軽に作ることができるので、ぜひ注意点や作り方を参考に手作りアロマスプレーにチャレンジしてみて下さいね。
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