京都のお土産に日本酒を!酒のやまもと京都店おすすめの銘柄
京都のお土産といえば、八つ橋やお漬物が有名です。でも、もうひとつ、忘れてはいけないのが「日本酒」なんです!
実は、京都は日本酒生産量全国第2位の酒どころであり、有名銘柄も多くあります。お酒を好む方への京都土産には、甘いお菓子よりも、日本酒を選びたいところ。とはいえ、日本酒といっても、それぞれに個性があり、どれを選べばよいのか悩ましいですよね。
そこで今回は、京都三条駅のすぐそばにある「酒のやまもと京都店」で、京都土産としておすすめの銘柄を教えていただきました。
目次
京都三条にあるこだわりのお店「酒のやまもと京都店」
京都市営地下鉄東西線「三条駅」から徒歩2分のところにある「酒のやまもと京都店」。オーナー自らが足を運び、日本全国から集めたこだわりのお酒を取り揃えています。
1984年創業となる「酒のやまもと」は、大阪枚方にある本店を拠点に、大阪京都で4店舗を展開。なかでも、京都店は観光スポットの多い三条エリアに立地しています。
京都で酒造業界25年”の前田さんに聞いた日本酒の選び方
今回、「酒のやまもと京都店」でお話をうかがったのは、酒造業界歴25年という前田幸輝さん。
もともとは、酒どころである京都伏見の大手酒造メーカーで営業担当として勤務されていましたが、その後、「酒のやまもと京都店」の立ち上げにも関わり、現在も"お酒販売のプロ”としてお客様の応対をされています。
そんな前田さんに、日本酒を選ぶポイントを聞いてみました。
日本酒選びは、プロの意見を聞くのが一番!
前田さんいわく、
「自分の好みや、送る相手を考えた日本酒選びをするためには、まず、しっかり説明してくれる酒屋さんを選ぶことが大切」だそう。
確かに、やみくもに試飲したところで、全ての銘柄を飲むことはできませんよね。たくさんの知識を持つプロの酒屋さんに、おすすめの商品を提案してもらうのが一番です。とはいえ、どのお店を選べばよいか、少し悩むかも……。
お店探しのポイントをお聞きしたところ、
信頼できるお店を選ぶのは難しいかもしれませんが、迷ったときには、きちんと対応してくれる百貨店などで購入するのがおすすめです。また、酒屋さんに相談するときは、どんなお酒を選びたいのかを決めておくのも大切です。たとえば、過去に飲んだなかで好みだった日本酒の銘柄を伝えたり、どんなシーンで飲むのかを説明したりすることで、より具体的な銘柄を紹介してもらえます。
前田さん
お土産を持っていく相手の好みがわからなければ、年齢や普段飲んでいるお酒の種類、料理の嗜好などを伝えるのもいいかもしれません。
もうひとつ、注意したいのが、お酒の管理状態です。
どんなに説明が上手な酒屋さんだったとしても、肝心の日本酒の管理状態が悪ければ、せっかくの味が落ちてしまいます。特に夏場は、暑さによって日本酒が傷んでしまうことがあるので、室内温度や冷蔵管理などに気を配っている酒屋さんを探してみてください。
前田さん
京都の日本酒の特徴
京都には、伏見をはじめ、各地にさまざまな酒蔵がありますが、具体的にどんな特徴があるのかも、前田さんに聞いてみました。
日本酒は酒蔵のある地域の気候風土など、環境によって個性が変わると言われますが、流通や技術が発達した現代では、昔ほど地域的な味の偏りはないんです。とはいえ、" 灘の男酒、伏見の女酒 ” と言われるように、京都の日本酒はソフトで甘めのタイプが多いですね。
前田さん
京都のお土産やプレゼントに選びたいおすすめの日本酒
では、改めて、今記事のメインとなる「京都土産」にぴったりの日本酒をチェックしてみましょう。日本酒通向けから、ライトユーザー向けまで、「酒のやまもと京都店」の前田さんおすすめの銘柄を紹介します。
日本酒通向け。香りがあってキレがいい!「建都(けんと)」城陽酒造
京都市と奈良市のちょうど中間に位置する城陽市にある酒蔵、城陽酒造が提供する「建都(1,715円税別)」。山田錦を40%まで精米し、火入れは一回のみという無濾過の日本酒です。
大吟醸であるにもかかわらず、お値段は比較的お安め。店舗への電話注文で発送可能です。
こちらはうちのお店のオリジナル銘柄です。京料理に合うお酒として、辛すぎず甘すぎず、旨みを感じさせてくれる日本酒です。
前田さん
こちらも通向け。食事と一緒に楽しみたい「守破離(しゅはり)」松本酒造
「京料理に合わせる」というコンセプトを持つ、大吟醸「守破離(1,800円税別)」。純米酒であれば、1本1,200円(720ml)とかなりお手頃価格となっています。
製造元の松本酒造さんは、伏見にある酒蔵で、原料と製法にこだわり抜いています。ストイックな姿勢で作られるこだわりの日本酒はファンも多く、通好みのお土産やプレゼントにぴったりです。日本酒の材料として使われる山田錦にも種類があり、産地によってその質が違うんですが、この守破離は、山田錦のなかでもトップクラスとして有名な“東条産(兵庫県加東市)”を使ったレベルの高いものなんです。料理の甘みを引き立たせるため、きりりとシャープな味わいが特徴的です。
前田さん
もっと気楽に日本酒を。ライトユーザー、女性向け「KOCON(ここん)」(松本酒造)
お酒は好きだけど、通というほどでもない……という方にプレゼントしたいのが、「KOCON(1,800円税別)」です。こちらも製造元は松本酒造さん。
やや甘めのテイストで、アルコール度数は13度と低め。瓶のデザインがかわいらしく、ちょっとした手土産にも喜ばれそう。
より優しい味わいで、女性にもおすすめです。ガス感があり、さわやかなのど越しが楽しめます。大吟醸クラスの豊潤さと軽い口当たりは「日本酒ってこんなにおいしいんだ!」と新たな扉を開いてくれる1本です。
前田さん
こだわり派をうならせる「玉川タイムマシーン1712」木下酒造
日本海側、京丹後市にある木下酒造は、日本初の外国人杜氏フィリップハーパーが作りだす、昔ながらの製法にこだわった日本酒を提供している酒蔵。
なかでも、この「玉川タイムマシーン1712(1,600円税別)」は、その名のとおり、江戸時代である1712年の製法をそのまま、現代によみがえらせたという逸品。トラディッショナルなスタイルが貫かれたユニークな日本酒です。
店舗への電話注文で発送可能です。
古くは、日本酒は水で割って飲むものであり、当時貴重だったお米を磨き上げて作る高級なものでした。その濃厚さをそのままに、アイスにかけるソースとしても楽しめます。また、長期間保存の熟成にも耐えられるという、まさに古き都を感じさせる1本ですね。お酒好きな人だけでなく、歴史好きな人へのユニークなお土産としてもおすすめです。
前田さん
一度は飲みたいセレブな日本酒!「澤屋まつもと 吉川 雫酒」(松本酒造)
お手頃価格のお土産もいいけれど、お世話になった方や自分のご褒美としてスペシャルな日本酒を探している方にはこちら! 松本酒造の「澤屋まつもと 吉川 雫酒(10,000円税別)」。
他に類を見ない、まさに貴重な一本です。店舗への電話注文で発送可能です。
先にも松本酒造のこだわりぶりをご紹介しましたが、こちらは、山田錦でもトップクラスとされる東条産のなかでも、さらに選り抜きの吉川地域で栽培されたお米だけを使っています。しかも、より酸化を防ぐために、したたり落ちた雫だけを集めることで、一切の雑味を含まない日本酒に仕上がっています。味も香りも華やかでありながら、なおかつ、奥行きを感じさせる深みのある味です。
前田さん
日本酒に合う京都ならではのおつまみは?
京都ならではのお土産として日本酒を選んだら、おつまみも一緒に添えてみてはいかがでしょう? せっかくなら、京都らしいおつまみを選びたいもの。
「酒のやまもと」勤務の前田さんにお聞きしたところ、京都土産としておつまみを添えるなら「やっぱりお漬物でしょう」とのこと。ただし、できればお漬物も厳選したものを選ぶと良いようです。
しっかりと乳酸菌醗酵しているものが日本酒に合うため、浅漬けよりも熟成タイプがおすすめです。たとえば、京都ならではのお漬物に「すぐき」があります。「すぐき」は、千枚漬けやしば漬けと並んで、京都の代表的なお漬物なんですが、すぐき菜と呼ばれるカブ系の野菜で、漬物にするとたくわんのような見た目をしています。上賀茂神社周辺で販売されていることが多いので、立ち寄った際にはおつまみ用のお土産としてチェックしてみてはいかがでしょうか?
前田さん
京都で日本酒を選ぶなら、酒蔵のこだわりぶりも土産話に
今回は、京都三条エリアにある「酒のやまもと京都店」におすすめの日本酒を教えていただきました。味の好みは人それぞれであり、ご紹介した5本についても、あくまで参考でしかありません。たくさんの酒蔵がある京都には、まだまだたくさんの日本酒があります。
どんな日本酒が良いのか気になったら、地元の酒屋さんに聞くのが一番! 自分や送る相手の好みを伝えながら、作り手のこだわりぶりも意識して、思い出に残る1本を選んでみてはいかがでしょうか?
「酒のやまもと京都店」基本情報
住所: 京都府京都市左京区川端通り 三条上ル法林寺門前町36-3
電話番号: 075-761-0124
営業時間: 10: 30~18:30(電話注文での宅配可能)
※店舗情報・価格はいずれも2019年7月時点のものです。
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