〈プロ解説〉二人暮らし向け冷蔵庫、おすすめ4選 容量の目安や選び方も紹介
キッチン家電の中でも欠かすことのできない冷蔵庫。外食の頻度や作りおきの有無など、食生活を考慮して適切な容量のものを選ぶことが大切です。
この記事では、家事アドバイザーの矢野きくのさんに、二人暮らし向け冷蔵庫の選び方やおすすめ商品を紹介していただきました。ぜひ参考にしてください。
まずはプロおすすめ、二人暮らし向け冷蔵庫4選
矢野きくのさんがおすすめする、二人暮らし向け冷蔵庫を紹介します。
① Panasonic NR-F48HX1
奥まで使いやすい大容量タイプ
おすすめポイント
容量475Lなので、食材のまとめ買いや、おかずの作りおきをしたい方におすすめのサイズです。「はやうま冷凍」機能に対応しており、業務用レベルの急速冷凍でホームフリージングした食材をおいしく冷凍保存することができます。料理好きの方にとくにおすすめしたい機能です。ドアがフレンチタイプ(観音開き)なので使い勝手がよく、仮に引っ越したとしても「冷蔵庫のドアの開きが不便になった」ということが避けられます。
② 東芝ライフスタイル GR-W36SV
すばやく冷凍&鮮度とおいしさをキープ
おすすめポイント
容量356Lで標準的な二人暮らしにぴったりのサイズです。「うるおいラップ野菜室」は野菜室の密閉性を高め、容器の周りから間接的に冷却します。乾燥を防ぐことでおいしさと鮮度を保つ野菜室は、冷蔵庫中央にあるので野菜を多く食べるご家庭に向いています。買ってきた食材を−4℃の冷気ですばやく冷却できる「速鮮チルド」や、冷凍した食材を包丁でサクッと切れる状態まで解凍できる「解凍モード」も、実際に使い始めると便利な機能です。
③ 日立 R-V32V
チルド約+1℃、食品の乾燥を抑えて鮮度を保つ
おすすめポイント
容量315Lで標準的な二人暮らし向きの冷蔵庫です。「うるおいチルド」では乾燥を抑えて鮮度を守り、チルド室に入れた肉や野菜をおいしい状態に保つことができます。また、作ったお弁当をすぐに冷やしたいときや、「ビールを冷やし忘れていた!」というときに便利なのが「サッと急冷却」。冷却モードボタンで設定することで、冷蔵室の2段目、3段目の冷気の風量を一定時間増やして早く冷却してくれます。メイン室、ドアポケットとも、食品に合わせて使いやすい高さに変えることが可能です。
④ 東芝ライフスタイル GR-W510FZS
機能性・デザイン性に優れたフラッグシップモデル
おすすめポイント
容量507Lと二人暮らしとしては少し大きめですが、数年後に家族が増える見込みのあるご家庭や、1週間分の食材をまとめ買いしたり、作りおきをしたりするご家庭にぴったりです。冷蔵室全体を約2℃に設定できるので、チルド室がいっぱいでも、⾁や⿂などの生鮮食品を冷蔵室のどこにでも保存でき、鮮度を保てます。野菜室には「ミストチャージユニット」があり、袋やラップなしでそのまま入れるだけで、「うるおい冷気」で約10日間、野菜の鮮度を保つことができるのが最大の売り。野菜が好きだけれど毎日買い物に行けないという場合などに活躍する機能です。
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二人暮らし向け冷蔵庫の選び方、Q&A
二人暮らし向け冷蔵庫の選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。
Q1、二人暮らしに必要な冷蔵庫の容量は?
矢野 きくのさん
冷蔵庫を選ぶときにまず考えてほしいのは、冷蔵庫の容量です。一概に二人暮らしと言っても、家であまり調理をしない場合と、食材の買いおきや作りおきをする場合とでは、必要となる容量も変わってきます。
また今と10年前とではスーパーに並ぶ食材の種類も、購入する側の意識も変わってきていて、下処理をしただけの野菜などの冷凍食材や、魚や肉も冷凍してあるものを買うという方が増えています。この場合は、冷凍室の容量を重視して選ぶと良いでしょう。
一般的に、冷蔵庫に必要な容量は、(家族の人数✕70L)+常備品容量100L+予備容量70Lと言われています。
二人暮らしの場合、310L前後の容量となるので、それを基準に考えて、あまり料理をしないのであれば300L以下のものを、食材や作りおきをたくさん入れたい場合はそれよりも大きいものを選ぶと良いでしょう。
矢野 きくのさん
冷蔵庫は頻繁に買い替えるものでもないので、そう遠くない日に家族が増える予定があれば、さらに大きめのものがおすすめです。
Q2、冷蔵庫を購入する際に注意すべき点は?
Photo by iStock
矢野 きくのさん
冷蔵庫を選ぶときは容量だけでなく、本体のサイズも重要です。まずは冷蔵庫置き場に入るかどうかを確認しましょう。冷蔵庫本体の放熱板のある位置により、空けておくべき空間の場所とサイズは変わってきますが、冷蔵庫周りにプラス5〜10cm前後余裕があると安心です。
さらに搬入時の冷蔵庫置き場までの経路も重要です。玄関、階段、キッチンの入口などを通らないと、そもそも冷蔵庫を置くことができません。最近は家電量販店によって事前に確認に来てくれるところもありますが、目安としては、どの通路も冷蔵庫プラス10〜15cmほどの余裕が必要です。
Photo by iStock
また冷蔵庫のドアの開く方向も確認しましょう。右側にドアが開く「右開き」、左側にドアが開く「左開き」、2枚のドアが左右に開く「フレンチドア(観音開き)」、さらに右開きにも左開きにもなるタイプもあります。どちら側から開くと便利か、自分の家のキッチンでの動きを想定して選んでください。
野菜室や冷凍室の位置も使い勝手に関わってきます。野菜を頻繁に出し入れするのであれば野菜室がかがまないでいい位置にあると使いやすいですし、生鮮野菜はさほど買わないけれど冷凍野菜は買うという方は冷凍室が中央あたりにあるものが便利でしょう。
Q3、メーカー独自の機能でおすすめなのは?
矢野 きくのさん
近年は技術の進化とともに、メーカーごとに「売り」となる機能を搭載しています。
生鮮野菜を頻繁に食べる方であれば、たとえば、少し大きめのサイズになりますが東芝の「ミストチャージユニット」を搭載しているモデル。1日に20回以上、うるおった冷気を送り、野菜の鮮度を落とす原因となるエチレンガスを分解する機能がついています。
ホームフリージングをして食材を冷凍したい方は、冷凍機能に力を入れている冷蔵庫がいいでしょう。たとえばPanasonicの「はやうま冷凍」では、独立した“クーリングアシストルーム”があり、大風量の「集中シャワー冷却」とアルミプレートで業務用レベルの急速冷凍が可能です。
矢野 きくのさん
いろいろなメーカーの売りとしている機能を見て、自分の家にはどれが必要か考えてみることをおすすめします。
外観 |
商品名 |
特長 |
容量 |
サイズ |
重さ |
ドアタイプ |
---|---|---|---|---|---|---|
【プロおすすめ】Panasonic NR-F48HX1 |
奥まで使いやすい大容量タイプ |
475L |
幅650×奥行699×高さ1,698mm |
99kg |
フレンチドア |
|
【プロおすすめ】東芝ライフスタイル GR-W36SV |
すばやく冷凍&鮮度とおいしさをキープ |
356L |
幅600×奥行665×高さ1,757mm(ハンドル・調節脚除く) |
77kg |
右開き(左開き:GR-W36SVL) |
|
【プロおすすめ】日立 R-V32V |
チルド約+1℃、食品の乾燥を抑えて鮮度を保つ |
315L |
幅540×奥行655×高さ1,735mm |
61kg |
右開き(左開き:R-V32VL) |
|
【プロおすすめ】東芝ライフスタイル GR-W510FZS |
機能性・デザイン性に優れたフラッグシップモデル |
507L |
幅650×奥行699×高さ1,833mm |
120kg |
フレンチドア |
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