〈プロ解説〉インソール、おすすめ4選 足裏のアーチに適した選び方も紹介

山道 いずみ(足の健康美容研究家)
最終更新日: 2024-10-05

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足のトラブルで悩んだことはありませんか?靴が合わない、靴を履くと痛い、疲れる、裸足になりたい衝動に駆られるなど、多くの方が一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

足のトラブルの原因は、足裏アーチにあります。足裏アーチが崩れると、偏平足、外反母趾、O脚、角質肥厚・魚の目、巻き爪、足の疲れ・むくみといった不調を引き起こします。

まず、自分の足の状態を知り、目的に合ったインソールを選ぶことが大切です。今回は、インソールの選び方やおすすめ商品をご紹介します。

足の健康美容研究家
山道 いずみ
25年間10万人以上の足と向き合う、足の健康美容研究家。ドイツヘルムーツポドロジー留学。ドイツ連邦国立オーソペディシューテクニック ハノーバー校フスフレーゲ留学。オーソペディシューテクニック技術習得。足と靴と健康協議会認定シューフィッター認定取得。フット専門店ロワ代表。一般社団法人日本フットケア・フスフレーゲスクール理事長。日本フスフレーゲ協会理事長。
〈編集部より〉山道いずみさんには2023年8月に解説していただきました。なお、記事中の商品の価格は更新日現在のものです。

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インソール選びのまとめ
※上下左右にスクロールできます

外観

商品名

特長

サイズ展開

素材

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【監修者おすすめ】 村井 ヘブンリーインソールⅡ

横アーチをサポートするインソール

S(22.0〜22.5cm)、M(23.0〜23.5cm)、L(24.0〜24.5cm)

合成皮革、ウレタン

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【監修者おすすめ】 AKAISHI すきまピッタリサポートパッド

土踏まずのすきまをなくして足の負担を軽減

フリーサイズ(22.0〜24.5cm)

エラストマー

公式サイトで見る

【監修者おすすめ】 日本フスフレーゲ協会 横アーチパット&テープ

足裏に貼ることで前滑りを防止

記載未確認

記載未確認

公式サイトで見る

【監修者おすすめ】 日本代理店 SIC シアンインターナショナル フィンコンフォート コンフォートシューズ

靴の中敷き自体が3つの足裏アーチを正しくサポート

記載未確認

植物性なめし、コルク混合材

インソールを選ぶ前に、普段の靴をチェック

インソール

Photo by iStock

一概にインソールと言っても、合わない靴を調整するためのもの、痛みを回避するためにサポートするもの、足裏の形状を補正するためのもの、足の疾患を改善するためのものなど、目的によりさまざまです。

靴が大きすぎる、または小さすぎる際に、簡易的に調整するシートから、足裏アーチをサポートするパッド、または足底板(医療用インソール)までと多岐にわたります。

大きく分けて「靴を履きやすくしたり調整したりするためのインソール」と「足裏の形状を整え、痛みや苦痛を根本から改善するためのインソール」があります。

山道 いずみ

ポイント解説

まずは、足に合った靴選びができると、足への負担はかなり軽減します。自分の正しい足のサイズを知ることが大切です。足の長さもそうですが、ポイントは「足の横幅」。足の横幅には、A・B・C・D・E・2E・3E・4E・Fと9つのサイズがあります。

▼JIS規格による女性用の靴サイズ表

筆者提供

たとえば、横幅4Eの方が2Eの靴を選んだとしたら、前足部が窮屈なため、ワンサイズ上の大きい靴を選んでしまうことになります。23cmの足長サイズの方であれば、23.5cmの靴にするといった感じです。

この場合、そもそもサイズが足に合っていないので、インソールで調整が必要になったり、調整しても徐々に合わなくなって痛みを感じたり、足自体に問題がでてくることがあります。

そうした足のトラブルを避けるためにも、まずは、足の長さと横幅が合った靴、インソールで調整をしなくても履ける靴を選ぶのが理想的です。

足裏アーチと足のトラブルの関係性

山道 いずみ

ポイント解説

合わない靴を履き続けることで、足裏アーチを崩してしまうこともあります。ここで足裏アーチのことを少しご説明します。

筆者提供

足裏には3本のアーチがあります。横アーチ・内側縦アーチ・外側縦アーチです。

横アーチは、足裏の親指の付け根から小指の付け根を横に結んだラインです。ここが下垂すると、外反母趾や内反小趾になりやすく、横幅が広がってしまう開張足の原因になります。

ヒールダコと呼ばれる角質が付いたり、前滑りして、指の上、指のあいだ、小指の横にも角質肥厚や魚の目ができやすくなったりします。女性は傾斜のある靴(ヒール)を履くことが多い影響もあり、横アーチが下垂する傾向にあるようです。

開張足のフットプリント…記事下、筆者が選ぶ①③④の商品がおすすめ(筆者提供)

内側縦アーチは、土踏まずと言われるところです。ここが下垂すると、疲れやすく、足がむくみやすくなります。土踏まずがない、もしくは低い状態を、一般的に偏平足と呼びます。

偏平足の反対で、凹足(おうそく)といった土踏まずが高すぎる方もいます。その場合、足の裏が疲れやすく、足裏の熱感などのトラブルがでてきます。

左:偏平足…①②③④の商品がおすすめ/ 右:凹足…③④の商品がおすすめ(筆者提供)

外側縦アーチは、土踏まずの反対側にあります。ここにもほどよいアーチが必要で、下垂するとO脚や膝関節症になりやすく、歩き方にも影響が出たり、膝・腰にも負荷を与えたりします。

外側に重心がかかっていて、外側縦アーチが落ちている状態、④の商品がおすすめ(筆者提供)

3本の足裏アーチは、衝撃を吸収するクッション機能と、血流を促進するポンプ機能を担っています。この2つの機能により疲れを予防して、むくみを解消します。また、角質肥厚や魚の目ができにくい状態に保ちます。

足裏アーチの崩れは、外反母趾、内反小趾、モートン病、足底筋膜炎といった足の疾患につながります。また、膝や腰の痛みにも影響を与えます。靴が合いにくくなり、足への負担、トラブルが増えるのも事実です。

山道 いずみ

ポイント解説

アーチサポートインソールで、少しずつ足裏アーチを整えていくことをおすすめします。足裏アーチが整うと、靴が合いやすくなり、トラブルも少なくなってきます。

自分の足裏に合うインソールを選ぶのがポイント

Photo by iStock

前滑りやヒールだこなどが気になる方には、横アーチのインソールが適しています。偏平足の方には、内側縦アーチのインソール、O脚や靴の外側が減りやすい方には、外側縦アーチのインソールがおすすめです。

足裏は身体を支える土台なので、足裏アーチが崩れると、膝・腰・脊柱にも負担がかかります。また、肩の位置の左右差や歯のかみ合わせにまで影響を与えることもあります。

Photo by iStock

足裏の状態の判断はとても難しく、自覚しにくいところです。自分の足の状態がよくわからない場合は、足専門のサロンやオートぺディーの技術(整形外科に基づく靴製作技術)を取得した靴販売店で、フットプリントを取って足の状態を教えてもらうことも選択肢のひとつです。

日ごろは足に合う靴を履き、アーチサポートのインソールで足を整え、ここぞというときは、ヒールの高い靴で痛みなく颯爽と歩く。足元から快適に過ごすためにも、ぜひインソールを活用してみてください。

インソールの種類とそれぞれの特徴

山道 いずみ

ポイント解説

インソールにはさまざまな種類があり、商品によって目的や機能が異なります。大きく4つに分けて、それぞれの特徴を解説します。

(1)足と靴のフィット感を調整するタイプ

Photo by iStock

足と靴のフィット感を調整するインソールには、靴底全体に敷くフルサイズのものと、前足部がないハーフサイズのものがあります。

靴自体が大きくて足に合わない場合、フルサイズのインソールで調整するとよいでしょう。足の左右差があるときは、大きいほうの足に合わせて靴を購入して、小さいほうの靴に中敷きを入れて調整します。

ハーフサイズのインソールは、前足部が窮屈な場合におすすめです。かかとは細くて前足部が広い方に適しています。先の細いパンプスなどにも利用しやすいでしょう。

(2)足裏アーチをサポートするタイプ

Photo by iStock

横アーチの下垂により前滑りしてしまう場合には、横アーチのみをサポートするインソールがあります。前述したように、横アーチの下垂は外反母趾や内反小趾、角質肥厚・魚の目などの要因となります。アーチをサポートして、トラブルの改善に役立てましょう。

ほかに、内側縦アーチをサポートするもの、外側縦アーチをサポートするものなどがあります。必要に応じて、悩みに合ったインソールを使用してください。

(3)足裏のアーチ部に直接貼るタイプ

繰り返し使えるアーチパット 30回分

最近では、足に貼るタイプのインソールもあります。インソールを足の裏に貼ることにより、靴に入れる必要がなく、どの靴でもサポートが付いた状態になります。

足裏のアーチ部に直接貼るため、靴の中でずれずに正しい位置でサポートしやすくなります。また、靴を脱いで裸足になったときでも、アーチをサポートした状態で、足裏アーチを継続的に整えることが可能となります。

(4)靴の中敷きがインソールになっているタイプ

Photo by iStock

靴の中敷きにアーチが形成され、中敷き自体がインソールになったもので、取り外すことで調整ができます。スニーカーや、足のアーチを整えるためのコンフォートシューズなどに多く使用されています。

コンフォートシューズは、足のトラブルの改善を目的としたもので、オートぺディーシュー(整形外科的靴)と呼ばれています。また、足の形を取り石膏を流し込んで作るインソールもあり、足に病的トラブルがある方におすすめです。

続いては、筆者が選ぶインソール4選

山道さんおすすめ①
  • 村井
  • ヘブンリーインソールⅡ

  • 税込み1,737円(Amazon)
  • 横アーチをサポートするインソール

山道 いずみ

おすすめポイント

足裏アーチサポートが付いた、フルサポートのインソール。スニーカーやフラットシューズにおすすめです。

インソールに厚みがあるぶん窮屈になるので、きつめの靴には向きません。少し靴がゆるい場合などに、フィットしやすく便利です。3/4サイズのインソールもあり、前足部がきつい靴またはパンプスに向いています。

筆者提供

サイズ展開:S(22.0〜22.5cm)、M(23.0〜23.5cm)、L(24.0〜24.5cm)
素材:合成皮革、ウレタン
山道さんおすすめ②
  • AKAISHI
  • すきまピッタリサポートパッド

  • 税込み785円(Amazon)
  • 土踏まずのすきまをなくして足の負担を軽減

山道 いずみ

おすすめポイント

土踏まずをサポートするインソールです。パンプスやサンダルに入れて土踏まずのすきまをなくすことにより、疲れを軽減して歩きをサポートします。靴に貼り付けるだけで、簡単に装着できます。

洗って繰り返し使えるのが特徴です。表面に凹凸があり、滑りにくくなっています。パカパカとずれてしまうサンダルにおすすめです。

▼「すきまピッタリサポートパッドの使い方」を紹介する公式動画がこちら

サイズ展開:フリーサイズ(22.0〜24.5cm)
素材:エラストマー
山道さんおすすめ③

筆者提供

  • 日本フスフレーゲ協会
  • 横アーチパット&テープ

  • 税込み6,380円(公式サイト)
  • 足裏に貼ることで前滑りを防止

山道 いずみ

おすすめポイント

横アーチをサポートするインソールで、足の裏に貼るタイプです。横アーチの位置を確認する棒がついていて、比較的簡単に貼り付けられます。テープで押さえるので、位置がズレる心配もありません。

裸足でいるときも補正ができ、歩きやすくなります。パット自体は洗って使い回せるので、テープだけを取り替えればよいのもうれしいポイント。長いテープは、横アーチ下垂があり、土踏まずが高すぎる状態の凹足の方におすすめです。
サイズ展開:記載未確認
素材:記載未確認
山道さんおすすめ④

筆者提供

  • 日本代理店 SIC シアンインターナショナル
  • フィンコンフォート コンフォートシューズ

  • 靴の中敷き自体が3つの足裏アーチを正しくサポート

山道 いずみ

おすすめポイント

靴の中敷き自体が足裏アーチをサポートするインソールになっていて、靴自体も、足に合った木型を選べます。たとえば、幅広・普通・幅狭の木型や、甲が高い・低い木型などです。

ドイツの靴で金額は少し高めですが、修理しながら長く履くことができます。オートペディーの技術を習得した靴屋か、足の専門サロンで購入が可能です。

足に合った木型の靴だと、足のトラブルが軽減し、アーチも少しずつ整い、楽に歩くことができるようになります。スマートさには少々欠けますが、会社で履くサンダルだけでも、中敷きがアーチサポート付きインソールになった靴を選んでみてはいかがでしょうか。
サイズ展開:記載未確認
素材:植物性なめし、コルク混合材
※上下左右にスクロールできます

外観

商品名

特長

サイズ展開

素材

Amazonで見る

【監修者おすすめ】 村井 ヘブンリーインソールⅡ

横アーチをサポートするインソール

S(22.0〜22.5cm)、M(23.0〜23.5cm)、L(24.0〜24.5cm)

合成皮革、ウレタン

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【監修者おすすめ】 AKAISHI すきまピッタリサポートパッド

土踏まずのすきまをなくして足の負担を軽減

フリーサイズ(22.0〜24.5cm)

エラストマー

公式サイトで見る

【監修者おすすめ】 日本フスフレーゲ協会 横アーチパット&テープ

足裏に貼ることで前滑りを防止

記載未確認

記載未確認

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【監修者おすすめ】 日本代理店 SIC シアンインターナショナル フィンコンフォート コンフォートシューズ

靴の中敷き自体が3つの足裏アーチを正しくサポート

記載未確認

植物性なめし、コルク混合材

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