〈プロ解説〉スチームアイロンの使い方や効果 おすすめ人気10選も紹介
一般家庭で使われているアイロンで、今や主流なのがスチームアイロン。服をハンガーにかけたままシワのばしができる衣類スチーマーも人気ですが、スチームアイロンと衣類スチーマーの2wayタイプもあり、選択肢が増えてきています。
アイロンは、手順や温度、水分量などによって仕上がりが変わってくるので、正しい使い方が重要です。
この記事では、家事アドバイザー 矢野きくのさんによる、スチームアイロンの使い方から選び方、おすすめ商品についての解説を紹介します。ぜひ参考にしてください。
目次
まずはプロおすすめ、スチームアイロン3選
おすすめポイント
最大の特徴である「Wヘッドベース」の魅力は、かけ面の頭とお尻がなく同じ形をしているため、全方向にアイロンを動かすことができるという点です。そのため、アイロンを持ち替える必要がなく効率よくアイロンをかけられます。またスチーム噴射位置が約160mmでWヘッドベースの全面から噴射されるので、スチームが広範囲に届きやすく時短でアイロンをかけることができます。
おすすめポイント
コードがあるため安定して高温を保て、続けて複数枚の衣類をアイロンがけできます。週に1回、1週間分のワイシャツのアイロンをかけるような人におすすめです。またタンクが約210mlと大容量でありながら立ち上がりが最短約30秒と短時間のため、忙しい朝に使う場合にも適しています。衣類をハンガーにかけたままスチームをかけられるスチームショット機能も搭載し、衣類スチーマーと2wayで使用することができます。
- T-fal(ティファール)
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フリームーブパワー FV9986J0
- 販売終了
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1分間に最大110gのスチームパワー!
-
頑固なシワの原因を、1分間に最大110gの大量ジェットスチームでサッとほぐせます。アイロン本体の重みでプレスするため、衣類に押し付ける必要がありません。
かけ面に付着した繊維くずを除去するオートクリーン加工済みで、常にきれいな状態を保てます。
おすすめポイント
コードレスアイロンながら110g/分という大量のスチームを噴射できます。一度に大量のスチームが出るため、生地の奥までスチームが届きシワを短時間でのばすことが可能。また「ティファール史上最高のすべりを実現」とうたわれている、エアーグライドかけ面は従来の特殊セラミックかけ面に、エナメルコーティングがダブルで施され、すべりやすさと耐久性に優れています。また水漏れ防止機能や水あか防止バルブなど細かい機能面にも優れ、手間をかけることなく長くいい状態で使うことができるという利点もあります。
スチームアイロンの特徴
まずはスチームアイロンにはどのような特徴があるのか、効果やメンテナンス方法などをご紹介します。
スチームアイロンとは
そもそもアイロンとは金属製のかけ面の熱と重みで衣類のシワをのばすものです。古くはドライアイロンが主流でした。ドライアイロンでは霧吹きで衣類を湿らせてからアイロンをかけてシワをのばしていましたが、アイロン本体からスチーム(水蒸気)を噴射できるスチームアイロンが登場しました。
スチームアイロンでできることは?
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スチームアイロンはアイロンをかけながらスチームを噴射できるので、基本的には霧吹きは不要です。自動でスチームを出すものやボタンを押すことでスチームがでるものなどがあります。
スチームを出してアイロンをかけることで、衣類のシワをのばせるのが最大の特徴。アイロンのかけ面を押しあてれば、ワイシャツやプリーツスカートに、しっかりと折り目をつけることができます。
また高温のスチームなので、除菌効果や消臭効果も期待できます(全ての菌や臭いに効果があるわけではありません)。
スチームアイロンのメンテナンス方法
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スチームアイロンは水を入れて使うため、ドライアイロンと比べるとメンテナンスに多少の手間がかかります。水道水に含まれるカルキがスチームの通り道に残ってしまうことがあるので、定期的にクエン酸を使いカルキを落とす必要があります。
ただし、メーカーによっては、スチームの穴が詰まってしまったときは修理に出すようにと指定されていることも。メンテナンス方法に関しては商品の取扱説明書をご確認ください。
ポイント解説
スプレー式の衣類用糊を使っている場合などは、アイロンのかけ面に汚れが付着することがあります。その場合は、アイロンが冷めてから、お湯で濡らして絞った布でかけ面を拭くようにしましょう。
スチームアイロンの使い方とコツ
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それでは実際にどのようにスチームアイロンを使っていくのがよいかをご紹介します。
スチームアイロンをかける手順
スチームアイロンをかけるとき、ハンカチのようにパーツが1枚のものならやり方は簡単ですが、ワイシャツのようにいくつものパーツで構成されている衣類は、どこからアイロンをかけるかで手間が大きく変わってきます。
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例えばワイシャツであれば、まずは襟からかけ、次に片方の手首周り、続けてそのまま上にあがり袖にかけます。大きなパーツに先にかけると、ほかのパーツを仕上げているあいだに、またシワがよってしまうからです。
また、手首や袖などの小さなパーツは「まず左側の各パーツを仕上げて、次に右側」といったように片側ずつ進めると、服を何度も大きく動かすことなくアイロンがけができます。
ボタン周りは裏からアイロンをかけると、手間なくシワをのばすことができます。
あて布が必要な素材
以下のような熱に弱い素材には、あて布をしてアイロンをかけましょう。
- レーヨン
- ポリエステル
- シルク
- ウール など
アイロン自体の温度も高温は避け、力を入れすぎないように軽くアイロンをかけるほうが生地を傷めずにすみます。
あて布にはハンカチや手ぬぐいのような綿を使うのが特におすすめです。
素材別のかけ方や設定温度
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綿や麻素材|高温でしっかりと力を入れて
綿や麻の衣類はシワがくっきりと付きやすいですが、きれいにシワをのばしやすい素材でもあります。温度設定は高温で、スチームをあててから、しっかりと力を入れてアイロンをかけていきます。
ウール・シルク・レーヨン|中温でスチームをたっぷりと
ウールやシルク、レーヨンなどは温度設定を中温にしてアイロンをかけます。シルクやレーヨンなどはスチームをあてるだけでシワがのびるものもあります。まずはたっぷりとスチームをあてましょう。
また全体がふんわりしているワンピースや、セーターのシワをのばしたいときは、ハンガーにかけた状態でスチームだけをあてていくのがおすすめです。アイロン台に置いて行う場合も、決して力で押すのではなく、衣類とアイロンの間を1cmくらいあけて浮かせるようにして、スチームをあてていきましょう。
ポイント解説
ウールが含まれているスーツや学生服にアイロンをかける場合は、必ずあて布をします。力を入れすぎたり、同じ場所に何度もかけたりすることは避けましょう。テカリの原因になってしまいます。
アクリル素材|低温であて布の上から浮かして
アクリル素材は一見ウールと似ていますが、熱に弱いのでウールよりもさらに低い温度で、あて布の上から浮かしてアイロンをかけるようにします。スチームをあてる場合は、やや遠くから軽くあてて、1か所の生地が熱くなりすぎないようにしましょう。
▼アイロンがけを快適にしてくれるアイロン台についてもプロの方にお話を伺いました。あわせて参考にしてください。
スチームアイロンの選び方、5つのポイント
続いてスチームアイロンの選び方と注意点をご紹介します。
①コードレスとコード付きの違い
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スチームアイロンを選ぶときに最初の分岐点となるのが、コードレスアイロンかコード付きアイロンかという点です。それぞれ長所と短所があります。
②スチームの量をチェック
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スチームアイロンを購入するときには、1分間にどれだけのスチームを噴射できるか、スチーム量をぜひチェックしてください。
10~20g/分が目安で、スチーム量の多いほうがシワを短時間でのばしやすくなります。
ポイント解説
一般的にはコードレスアイロンよりもコード付きアイロンのほうがスチーム量は多いですが、最近はハイパワーのコードレスアイロンも登場しています。
③重さも重要、扱いやすいものを
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アイロンの重さもチェックしたいポイントです。手で持って使うものだから軽いほうがいいと思われるかもしれませんが、アイロンはかけ面にかかる本体の自重でシワをのばしたり、折り目をつけたりする役割があります。
自重の重いもののほうがアイロンを動かす回数は少なく、短時間で済ませることが可能です。ただし重たすぎると動かしづらかったり疲れてしまったりするので、できれば店舗などで実機を手にしてみることをおすすめします。
④オートオフ機能がついているか
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避けたいのはアイロンの消し忘れです。例えばワイシャツを何枚も続けてアイロンがけしているとき、1枚終わったらハンガーにかけることも。このようにアイロン作業中にその場を離れるとき、消し忘れが起きやすいものです。一定時間使用しなかったら自動でオフになるオートオフ機能のあるものが安心です。
⑤衣類スチーマーとして使えるタイプも
衣類をハンガーにかけたままスチームをあてるだけでシワをのばす衣類スチーマーも近年人気です。アイロンを立てた状態でスチームを噴射できるハンガーショット機能があれば、衣類スチーマーと同様、ハンガーにかけたままスチームをあてることができます。
ポイント解説
ふんわりとしたワンピースやブラウス、ウールのコートやセーターなどはハンガーにかけたままスチームをあてるほうがきれいに仕上がります。衣類にあわせてハンガーショット機能があるものを選ぶと、より便利です。
〈編集部PICK UP〉スチームアイロン、人気メーカーの売れ筋商品
Moovoo編集部
数あるスチームアイロンの中でもECサイトなどで売れ行き好調な、人気メーカーの商品を紹介します。
コードレスタイプのスチームアイロン3選
コード付きタイプのスチームアイロン4選
- ティファール(T-fal)
-
コンフォートグライド2693
- 税込み8,980円(Amazon)
-
ティファール独自の使いやすさを押さえたエントリーモデル
-
特殊セラミックと2層のエナメルコーティングにより、すべり良さを実現した「エアーグライドかけ面」を採用。適度な重さもあり、余分な力を加えずに作業できます。
また、アイロンを立てた状態でも使える最大60g/分のパワフルスチームも搭載。ティファールの優れた機能を備えつつ、他機種と比べて求めやすいエントリーモデルです。
コードから常に給電されているため、スチームを噴射しても温度を一定に保ててスピーディーにアイロンがけができます。
- パナソニック(Panasonic)
-
スチームアイロン NI-U701
- 税込み9,745円(Amazon)
-
大量スチームと広いかけ面でしっかりシワ伸ばし
-
最大約25g/分のスチームと、後ろにも動かしやすいU型BIGベースで、しっかりとシワを伸ばします。アイロンの仕上がりにこだわる人におすすめの1台です。
約300mLの大容量タンクを備え、複数の衣類をまとめがけするときにも便利。カルキクリーニングと目詰まり防止機能により、日頃のお手入れも簡単です。
多彩なスチーム&スプレー機能に加え、抗菌ハンドル・水漏れストッパー・自動ヒーターオフなど、使いやすさと安全性にも配慮されています。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
タンク容量 |
スチーム量 |
ハンガーショット機能 |
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【筆者おすすめ】パナソニック(Panasonic) コードレススチームアイロン NI-WL706 |
前後左右に動かせるWヘッドベースが便利 |
約幅11×奥行22.6×高さ13cm、収納時/約幅18×奥行29×高さ21cm |
約1.1kg、収納時/約2kg |
160ml |
約11〜13g/分 |
〇 |
|
【筆者おすすめ】アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) コード付きスチームアイロン IRN-21C |
最短30秒の素早い立ち上がりが魅力 |
約幅26.7×奥行11.1×高さ13.2cm |
0.9kg |
約210ml |
記載未確認 |
〇 |
|
【筆者おすすめ】ティファール(T-fal) フリームーブパワー FV9986J0 |
1分間に最大110gのスチームパワー! |
約幅12.5×奥行27.5×高さ15.5cm、収納時/約幅17.5×奥行34×高さ23cm |
約1.4kg |
240ml |
ジェット最大110g/分、通常最大25g/分 |
〇 |
|
日立(HITACHI) コードレススチームアイロン CSI-315 |
パワースチーム&ハンガースチームに対応 |
幅21×奥行10.5×高さ13.8cm、収納時/幅25.7×奥行16.3×高さ22.8cm |
約0.95kg、収納時/約1.89kg |
約140ml |
記載未確認 |
◯ |
|
東芝(TOSHIBA) コードレスアイロン TA-FV440 |
美しく楽に仕上げる、こだわりのかけ面 |
約幅10.3×奥行21.9×高さ12.3cm、収納時/約幅17.1×奥行26×高さ19cm |
約0.9kg、収納時/約1.7kg |
約80ml |
約5g/分 |
◯ |
|
パナソニック(Panasonic) コードレス スチームアイロン NI-CL313 |
軽量&立ち上がりが早い |
約幅10×奥行22×高さ13cm、収納時/約幅17×奥行28×高さ21cm |
約0.9kg、収納時/約1.8kg |
約80ml |
平均約5g/分 |
◯ |
|
パナソニック(Panasonic) スチームアイロン NI-S100 |
スムーズな動きで手早くアイロンがけ |
約幅12.6×奥行25.5×高さ11.3cm |
約0.77kg |
約210ml |
最大14g/分 |
○ |
|
ティファール(T-fal) コンフォートグライド FV2693J0 |
ティファール独自の使いやすさを押さえたエントリーモデル |
幅13×奥行30×高さ15cm |
約1.1kg |
約270ml |
最大60g/分 |
◯ |
|
パナソニック(Panasonic) スチームアイロン NI-U701 |
大量スチームと広いかけ面でしっかりシワ伸ばし |
約幅13×奥行30×高さ15cm |
約1.5kg |
300ml |
最大約25g/分 |
◯ |
|
東芝(TOSHIBA) コード付アイロン TA-B75 |
まとめがけにぴったり!大型のかけ面 |
約幅11.6×奥行24.7×高さ13cm |
約1kg |
約180ml |
約7g/分 |
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