乾燥機付き洗濯機の選び方とおすすめ
洗濯から乾燥まで、ボタンひとつで完了する乾燥機付き洗濯機。洗濯乾燥機ともいわれます。洗濯物を干すわずらわしさから開放され、家事時間が短縮できて便利だと評判です。
しかしいざ購入しようと思っても、本当に必要か知りたいところ。今回は縦型やドラム式のメリット・デメリットの違いを比較します。パナソニック・日立・東芝・シャープなど人気メーカーの特徴と選び方、価格が一目で分かるおすすめ商品も参考にしてください。
目次
洗浄力と乾燥力、どちらを重視するかで選ぶ
乾燥機能を持った洗濯機とは、同じ洗濯槽を使って洗濯～乾燥まで連続でできる家電です。洗濯乾燥機のタイプには、洗濯機の上部に投入口がある縦型と、側面に投入口があるドラム式に分かれています。乾燥方法・洗濯方法はそれぞれ特徴があるため、どんな物を洗ったり乾かしたりするかイメージして選びましょう。
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メリット |
デメリット |
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|---|---|---|
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縦型 |
洗濯全般の汚れが落ちやすく泥汚れにも強い。 |
衣服が絡みやすい。水を多く使い電気代も高め。シワになりやすく乾燥時に縮みが発生することも。 |
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ドラム式 |
油汚れに強い。節水・節電効果が高い。乾燥時に衣類へのダメージが少ない。 |
黒ずみが取れにくい。洗濯時に衣類が傷みやすい。 |
しっかり洗いたい！洗浄力なら縦型
ガンコ汚れを落としたい方は、縦型がおすすめです。縦型は洗濯槽に水をため、底にあるモーターが水流を起こして洗います。たっぷり水を使うもみ洗いなので、洗剤の泡立ちがよく衣類へのダメージは少ないのがメリットです。衣類がからみやすくシワになりやすい欠点はありますが、洗浄力ではドラム式よりすぐれます。からみが気になる人は、からみほぐし機能に注目して選びましょう。
ドラム式は、横または斜めに取り付けた洗濯槽を回転させて洗います。洗濯物を持ち上げて落下させ、たたき洗いを行うので脂汚れに強いのがメリットです。使う水が少ないため、節水効果が高いこともメリット。しかし、たたき洗いは衣類が傷みやすく、水が少ない点は黒ずみが取れにくい欠点があります。いろいろな汚れ物をよく洗う家庭は、ドラム式よりも縦型がおすすめです。
カラッと乾かしたい！乾燥力ならドラム式
乾燥力重視なら、ドラム式をおすすめします。理由は、ヒートポンプ方式を採用したモデルが多く、電気代を抑えながら乾燥できるためです。ヒートポンプ方式とは、洗濯機へ外の空気熱を取り込み、乾燥する技術。乾燥に加熱ヒーターを使わず、電気代はヒートポンプ式でないものと比べて3分の1も節約できます。ドラムの回転によって比較的低温で全体を乾かせるので、衣服の傷みも少なく効率よく乾燥できるのがメリットです。
縦型の乾燥方法は、ヒーター式を採用。ヒーター式の中でも、冷却・除湿タイプと排気タイプに分かれます。いずれも基本的には洗濯機内のヒーターで温めた空気を作り洗濯物を乾かす仕組みのため、熱による衣類の縮みや傷みが起きやすいのが欠点です。電気代が高くなるのもデメリット。節電と服にやさしい乾燥方式を考えるならドラム式を選びましょう。
乾燥機付き洗濯機は必要か？特徴を確認
乾燥機付き洗濯機にも、デメリットはあります。購入後の、こんなはずではなかった...を避けるため、メリット・デメリットを把握しましょう。
認識しておきたいデメリット
洗濯と乾燥2つの機能が付いているため、洗濯機単体よりは高価です。10万円ほどで買える洗濯機が、乾燥機能付きになると20万円を超えることも。サイズも乾燥機能付きは大きくなります。奥行き650ミリ・重量50キロ程度の洗濯機が、乾燥機能付きだと750ミリ・90キロほどになるため、置き場所の確保が必要です。
便利な反面、フィルター掃除のように的な手入れは必須です。手入れをおこたると乾燥能力の劣化につながります。掃除の方法は、必ずメーカーの取扱説明書を見て行いましょう。
洗濯容量・乾燥容量にも違いがあり、乾燥容量は洗濯容量の半分ほどです。1度に6キロの洗濯ができても乾燥量は3キロと少ないため、洗濯物が多い人は乾燥まで全自動でできない可能性も。洗濯と乾燥をすべて全自動にしたい人は、乾燥容量の確認を忘れずに行いましょう。
洗濯機は乾燥機能の有無にかかわらず洗濯ものを入れすぎない方が、キレイに洗えたり故障の防止になったりします。ゆとりのある容量を選ぶのがおすすめです。
メリットは、全自動で家事の時間を短縮
乾燥機付き洗濯機のメリットは、洗濯から乾燥まで簡単に行えることです。ボタンひとつで天候や季節に左右されず、干す手間やスペースも心配もありません。
家事の時間を短縮できるのも魅力です。洗った服を干す・乾いた服を取り込むといった作業がなくなり、家事をグッと楽に行えます。
洗濯乾燥機の選び方
大きさや形状はメーカーによって違います。
スペースは問題ない？設置場所と寸法を確認
洗濯機は、家によって置き場所がすでに決まっているケースがほとんどです。マンションやアパートでは、洗濯機用としてスペースが確保されているのが一般的。設置場所を確認したら、本当に収まるか縦・横・高さを確認しましょう。フタを開けたときの寸法も大事です。ドラム式は右開きと左開き、フタの向きも確認してください。
水道の蛇口と壁の位置も要チェックです。蛇口はホースの取り付けスペースを考慮してください。壁にピッタリくっつけると、乾燥時の熱が上手く外に出なかったり振動が壁伝いに響いたりして苦情になることもあるため、壁面までの余裕も必要です。最低でも10~15ミリ距離を持たせましょう。
意外と見逃してしまうのが、搬入するまでの通路の広さです。狭いところがあっては、設置場所まで運べません。事前に建物の入口・玄関のドア・階段や廊下に狭い場所がないか確認しましょう。手すりが邪魔をするこもあります。マンションではエレベーターの高さや奥行きに加え、人が入るスペースが取れるかも確認が必要です。
家族の人数にあう容量を目安に
1日に出る洗濯物の量は、1人約1.5キロが目安。少し余裕を持ち、家族の人数分に1キロほどプラスすると安心です。
具体的には、一人暮らしや夫婦二人なら5キロの洗濯容量があれば十分です。3～4人家族では6～8キロ前後の商品。洗濯物が多い大家族や、まとめて洗う人には10キロを超える大容量の商品がおすすめです。
一般的に乾燥は洗濯容量の半分なため、洗濯ものすべてを乾燥までさせたい場合は、さらに容量が大きいものを選びましょう。
便利な機能をチェック
生活が便利になるうれしい機能があります。
●洗剤自動投入機能で周りもスッキリ
洗剤や柔軟剤を専用タンクに入れておけば、洗濯物の量や設定したコースによって適切な分量を投入する機能があります。毎回計量する必要がなく、入れすぎや不足の心配もありません。洗濯機周りに洗剤を置かないので、スペースもスッキリします。
●スマホと連携で外からも洗濯が可能
アプリを使ってスマホで洗濯の設定をしたり、終了通知を受けたりと離れていても洗濯ができる便利な機能は、急に予定が変更になったときに便利です。帰宅時間にあわせて洗濯ものをすぐに片づけたい方にも向いています。
●汚れ落ちが格段に違う温水で洗濯
温水は洗剤の溶けがよく、性質を変化させて汚れを落とす界面活性剤の作用を助ける酵素も活性化します。洗濯物の汚れ落ちが格段に上がり、頑固汚れが多い家庭は重宝します。
●黒カビ対策には自動洗浄機能付き
水を使って洗濯し熱を使って乾燥させるため、内部が黒カビで汚染されることもあります。黒カビが気になる方は、自動で洗濯機内部を洗浄する掃除機能付きがおすすめです。すすぎや脱水のタイミングにあわせてきれいな水を流し、黒カビを抑えます。
おすすめのメーカー別特徴
乾燥機付き洗濯機のメーカーをご紹介します。それぞれに違う特徴があるため、購入時の参考にしてください。
大容量・小容量対応のパナソニック
ドラム式と縦型の2種類を展開しています。ドラム式は、洗濯容量11キロ・乾燥容量6キロの大容量に対応したVXシリーズがあります。外の空気を使って温めるヒートポンプ乾燥搭載しています。3～4人家族で洗濯から乾燥すべて自動で済ませたい方におすすめです。
シリーズや容量によって洗剤・柔軟剤を自動計量して投入する機能や、スマホで洗濯機を操作できる機能も付いています。使い勝手がよいものを探している方も、チェックしてみましょう。
洗浄力重視なら東芝
縦型にもドラム式にも、洗濯機能に独自の技術が使われています。抗菌ウルトラファインバブル洗浄W搭載のモデルは、繊維のすき間より小さな泡で洗剤を浸透させて汚れを落とし、臭いを防ぐのが特長。洗浄力を重視する人におすすめです。
省エネなら日立
ドラム式と縦型の2種類を展開しています。ドラム式でもヒートポンプ乾燥を使わず、運転時に発生する熱を再利用したヒートリサイクル乾燥が特長的です。大容量ドラムと時速約300キロの高速風でシワを伸ばす風アイロン乾燥は、アイロンかけの時間を省略したい人におすすめします。
ハイブリッド乾燥で温かいシャープ
シャープも同様に、ドラム式と縦型の2種類を取り扱っています。ヒートポンプをヒーターがサポートする、ハイブリッド乾燥が特長です。乾燥はじめと終わりに使用するサポートヒーターの働きで、心地よい温もりが衣類にプラスされます。
【縦型】おすすめの乾燥機付き洗濯機
おすすめの乾燥機付き洗濯機を、縦型・ドラム式に分けてご紹介します。機能や容量にも注目しながら、最適な製品を選んでください。
はじめに頑固汚れに強い縦型からです。
日立 タテ型洗濯乾燥機 ビートウォッシュ 12kg シャンパン BW-DX120B N
縦型の乾燥機付き洗濯機で、とにかく機能が豊富です。
シャープ タテ型洗濯乾燥機 ステンレス穴なし槽 5kg ゴールド系 ES-TX5B-N
縦型の乾燥機付き洗濯機で、値段がかなりリーズナブルです。
【ドラム式】おすすめの乾燥機付き洗濯機
続いて、ドラム式でおすすめの乾燥機付き洗濯機をご紹介します。フタの開く方向にも注目して選びましょう。
シャープ SHARP コンパクトドラム 左開き ES-S7C-WL 洗濯・脱水容量7㎏/乾燥容量3.5kg
ドラム式の乾燥機付き洗濯機でサイズがコンパクトかつ運転音も静かです。
乾燥洗濯機の処分方法
洗濯機は、家電リサイクル法の対象製品に指定されています。買い替えで廃棄する場合は法律に則った処理が必要です。
古い洗濯乾燥機のリサイクル回収は、新たに注文した通販サイトに頼むのと簡単です。新しい洗濯乾燥機を設置する際、古いものを回収してもらえます。ただし、メーカーにより回収料金は異なります。運搬料もかかるので、あわせて確認しておきましょう。
まとめ
乾燥機付きの洗濯機を使うことで、空いた時間をほかの家事や仕事にまわせます。洗濯のストレスも軽減するので、まだ乾燥機能の付いていない洗濯機を使っている方は、次回購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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