LINEの本気度は? スマートスピーカー『Clova WAVE(クローバウェーブ)』
最近話題のAI(Artificial Intelligence)やIoT(Internet of Things)の波、まだまだ自分には関係ないと思っていませんか?
5年ほど前私たちにとって馴染みがあるとは言い難かった個人間チャットメッセージは、『LINE』というサービスを通じて広く日本中で普及するようになりました。
そのLINE社が今度はスマートスピーカー『Clova WAVE(クローバウェーブ)』を通して、世の中にAI、IoTの波を広げようとしています。
その本気度を、実際につかって確かめてみました。
▲「クローバウェーブ」をサクッと紹介する1分動画はこちら
簡単なSiri機能のついたスピーカー
クローバウェーブのイメージとしては、筆者は簡単なSiri機能のついたスピーカーという印象を持ちました。
私たちの生活を支える、豊かにするAIアシスタントというコンセプトで開発しているそうで、AIアシスタントとしての"多機能"という点が前面に押し出ている商品です。
すべての機能は声でコントロールされており、AIが言葉を認識・理解し、音声合成によって返答します。
さて、では実際どんなことができるのでしょうか。
スピーカーと言えばまずは音楽。
クローバウェーブは4000万曲の楽曲数を誇る、LINE社の「LINE MUSIC」というサービスと連携しています。
楽曲やアーティストを声で指名することはもちろん、「流行りの曲をかけて」というと最新のヒットチャートをかけてくれたり「リラックスできる曲をかけて」というとその雰囲気にぴったりの音楽をかけてくれるなどの機能もあります。
もちろんLINE MUSICの曲だけでなく、すでに携帯電話などの端末にダウンロードされている曲をBluetoothで再生することもできるので、普通のBluetoothスピーカーとして使用することもできます。
簡単な会話ができたり、天気・ニュース・占いなどの生活にまつわる情報を教えてくれるという機能もあります。
家電(テレビや電灯)の音声リモコンとしての機能も。
「クローバ、テレビをつけて」「クローバ、テレビを消して」などで家電のオン、オフを操作できたりチャンネルを変更することもできます。
もちろんLINEとも連携。
このような会話フローでLINEを送ることができます。
私:Clova、お姉さんにLINEを送って。
クローバ:「お姉さん」にLINEを送ります。メッセージをどうぞ。
私:トマト買ってきて。
クローバ:「トマト買ってきて」と送ります。
私:はい。
クローバ:メッセージを送信しました。
まだ未熟……LINEは「成長」を強調
なんでもできる!というふうに見えがちなスマートスピーカー「クローバウェーブ」ですが、もちろんまだ完全にストレスフリーで操作できるというものではありません。
例えば、滑舌をかなり意識する必要があったり、少し屈みながら話しかけたほうが反応が良かったり。
また話す言葉や言葉の順番にも制限があったりします。(「OK」ではなく「はい」と言わなくてはいけない。「5チャンネルにして」ではなく、「テレビのチャンネルを5にして」と言わないと反応しない、などの制限がありました)。
もはやテレビのチャンネルはリモコンで変えたほうが早いのではと思うことも正直あります。
ただスマートスピーカーの価値や機能というのは買った時の状態から、時がたてばたつほどに物凄いスピードで進化していきます。
内部のシステムの改善は日々行われており、またソフトウェアのアップデートも定期的に行われていきます。
ユーザーの声を反映して数週間で「子どもの声」を認識しやすくするように改善したりと、すでに実感できる変化も続々起こっているのだとか。
クローバウェーブ製品発表の記者会見で、LINE取締役CSMO兼Clova事業責任者の舛田淳氏は次のように言葉を結びました。
LINE社のミッションは「Closing the distance」。人と人、人とサービス、人とコンテンツ、人とモノ、こういったものを心地よい距離に最適化して近づけていくことがミッション。LINEがスマホの時代にそうしてきたようにこれからの10年は、Clova、Clova WAVEがコミュニケーションに新しい未来を創っていく。
進化し続けるスマートスピーカー「クローバウェーブ」で、IoTやAIという新技術を人々の日常生活に本気で浸透させようと意気込むLINE。
アマゾンやグーグルとの競争の行く末は……そもそもスマートスピーカー自体が普及するのか……まだまだ見通せないスマートスピーカー市場から、目が離せません。
購入はこちらから。
LINEの本気度は価格設定にも。
本体を普通に買う→14,000円
LINE MUSICとセットで買う→月額980円のLINE MUSICが1年間タダになった上で12,800円
どう考えてもセットで買ったほうがお得です。
ユーザーの囲い込みが大事と考えている証しですね。
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