”次世代の紙”が登場！ソニーのデジタルペーパー

Mai Koike

公開: 2017-05-23

大量の書類を、メモをとりながら読みこなす。
書類に書き込んだメモを、誰かと共有する。

どれも紙なら手軽ですが、難点があります。
「かさばるし、重い。どこに保存しよう……」

その悩みに応える、”新しい時代の紙”を、ソニーが６月５日に発売します。
編集部でも試してみました。

タテ長の書類、パソコンで読むのは不便

紙のように、読める

紙のように、書ける

紙のように、軽い

パソコンとの連携でより便利に

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タテ長の書類、パソコンで読むのは不便

パソコンはデータを大量に保存しておけるという点で、便利です。
でも。
A4タテ長の書類を、ヨコ長のパソコンで読むのって、結構大変なんですよね。
何回もスクロールしないといけないし、ずっと画面を見てると目が痛くなるし、なにより、紙一面の全体像を把握できない！
手で書き込みもできない！

そんな悩みを解決してくれそうなのが、ソニーのデジタルペーパー「DPT-RP1」。
紙のように読めて、書き込むことができる”新しい紙”です。

紙のように、読める

まず驚くのが、読みやすさ。

文字がはっきりしていて読みやすいです。
パソコンやタブレットのように明るい光を出さないので、このデジタルペーパーで書類を長時間読んでいても、目が痛くなりませんでした。
屋外で読むことによる反射で読みにくくなることもありません。
ただし、暗いところで読むと、少し見えにくい。これは紙と同じですね。

スライドによるページめくりもスムーズです。

書類はPDFにしなければいけないのがやや面倒ですが、Windows10とmac OS、mac OS Xでは、パワーポイントなどの書類を印刷する際に、デジタルペーパーを選ぶことで、自動でPDFファイルに変換してくれます。紙に印刷する感覚です。

画面が見やすいので、横から見てもきれいに文字が見えます。

紙のように、書ける

読むだけでなく、書くときも便利。
たとえば、メモを取りながら書類を読む。
あるいは、同僚からデータとして送られてきた書類に、手書きのコメントをつけて送り返す。
こんなときに、いちいちデータを紙にプリントする必要がありません。

とくに添削がすごくラクになりそうです。

付属のペンの芯は、鉛筆風とボールペン風の2種類から選ぶことができます。
早く書くと、画面上で少し遅れが出ます。これは普段の書くスピードによりそう。

個人的には、人の話を素早く（乱雑に）書く取材メモ帳としては難しいけれど、
書類を読んだりアイデアを書き留めたりする際には十分な精度に感じました。

さらに、2画面での作業も可能！

▽左画面の書類を読みながら、右画面で自由にメモを取る
▽両画面で同じものを映して、見比べる
▽左画面は大事なページをピン留めして固定。右画面だけ１ページずつ読んでいく

…などなど、アイデア次第で色々な読み方が、書き方ができます。

紙のように、軽い

このデジタルペーパーの大きさは、A4サイズとほぼ同じ。
つまり、A4の書類の全体をスクロールなしで読めるということ。

ビジネスや論文で使われる書類のサイズにこだわって設計したそうです。
また、厚さは約5.9㎜、重さは約349gと、A4で60枚の大学ノート１冊より軽いくらい。
そこに、１万ファイル分の電子文書を保存できるとのことです。

一般女性の指の力で、らくらく持てます。
電子機器とは思えない！

ちなみに、容量は、内蔵メモリで16GB。
約3.5時間の充電で、最長3週間使用できます。

パソコンとの連携でより便利に

パソコンに専用のアプリ「Digital Paper App」をインストールし、
USBケーブルやWi－Fi、Bluetooth通信で端末とパソコンをつなげば、PDF文書を同期することができます。

ここでも細かい驚き！
デジタルペーパーの端末上の表示はモノクロですが、実は、メモしたデータは赤と青の２色で保存されています。
（端末上では見分けづらいんですけどね……）

他のクラウドサービスと連携し、様々な端末で読むことも可能。
さまざまな機器間での文書ファイルの閲覧・共有はもちろん、文書のバックアップにも役に立ちます。